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世界的ヴァイオリニストによる“ストラディヴァリウス”生演奏をオンエア!

世界的ヴァイオリニストによる“ストラディヴァリウス”生演奏をオンエア!

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。10月2日(火)のオンエアでは、世界的ヴァイオリニストのマキシム・ヴェンゲーロフさんと、日本ヴァイオリン代表の中澤創太さんをお招きしました。マキシムさんには、ストラディヴァリウスを使用した演奏も披露していただきました。

マキシムさんが使用した楽器・ストラディヴァリウスは1727年製。中澤さんによると、ストラディヴァリウスの魅力を引き出す上で大切なのは、“誰が弾くか”ということだそう。マキシムさんは「ストラディヴァリウスは妻の次にパートナー」と話します。このストラディヴァリウスはマキシムさんのもので、20年前にオークションで手に入れたと明かしました。


■世界から六本木に集結

10月9日(火)から、六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーで、ストラディヴァリウスの歴史や音の秘密を紐解く展示『ストラディヴァリウス 300年目のキセキ展』が開催されます。世界中から集められた21丁のストラディヴァリウスが展示されます。

中澤:21丁集まることは、アジアの歴史で初めてです。そして、1987年にイタリアのクレモナで行われた展覧会以来の大規模な展覧会です。世界的にも2番目に大きな規模です。各国から集めないといけないので5年かかりました。
クリス:それは個人とか博物館とかの所有物なんですか?
中澤:両方です。投資家などもいて5年間もかかってしまいました。それぞれ、違う国から一斉に。
クリス:六本木ヒルズに集まるのでドキドキです。クレモナという街は、アントニオ・ストラディヴァリがヴァイオリンを作り始めた“楽器の街”なんですよね?
中澤:そうです。ヴァイオリンの聖地といわれています。いろいろな楽器制作者がいて、その中でスーパースターだったのがアントニオ・ストラディヴァリでした。1644年に生まれて1737年にこの世を去って、93歳まで楽器を作り続けました。
クリス:息子さんたちも一緒に作られたんですね。
中澤:主に2人の息子が手伝っていました。
クリス:こんなにすごい楽器なのに、なぜ、途絶えてしまったんですか?
中澤:父親が偉大でしたし、息子たちはそのサポートにかなり専念していました。そこで巨匠の父を超えることができなかったんです。でも、お父さんが使っていた道具とかはしっかりと保存して、今もクレモナで展示されています。

アントニオ・ストラディヴァリは、ヴァイオリン以外にもビオラ、ギターなど、さまざまな楽器を作っています。

中澤:アントニオ・ストラディヴァリが作ったビオラ自体は、地球上に12丁しか存在しません。手に入れることはほぼ不可能です。それぞれの国の博物館と教育機関が守っていて、絶対に貸し出しません。マキシムさんはビオラを弾いたことがあるそうですが、スターなので演奏が許可されたんだと思います。


■手抜きがない

クリス:中澤さんからみて、改めてストラディヴァリウスの魅力は?
中澤:音にあります。よく「ストラディヴァリウスは300年経ったから有名なんでしょ? 今いい音なんでしょ?」という人もいるんですけど、それは少し違います。アントニオ・ストラディヴァリは、独立してヴァイオリンを作り始めた頃からスーパースターだったんです。いろいろなところから発注が殺到していました。
クリス:なぜ、そんなに評価されたんですか?
中澤:音も素晴らしいですし、芸術性の高さ。一つも手抜きがないんです。迷いのないカッティング、フォルム、計算された音。300年前から、今のように大きなホールで弾かれることを誰も想定してなかったかったけど、それに耐えうるフォルムをきちんと作っていたんです。全てにおいて完璧だったんです。さらに、全ての音楽家が、この楽器を300年間認め続けてきたところが大きいです。

ストラディヴァリウスの値段は非常に高く、今は演奏家が弾きたいと思っても弾けない状態です。

中澤:そこが大きな問題で、何十年も前までは、音楽家も努力して成功すればストラディヴァリウスが買えるのを目標に頑張っている人たちもたくさんいたんです。しかし今は「昔は家を売れば買えたのに、今は何戸も売らないと買えない」と言われています。時代が変わってきて、需要と供給のバランスで値段がどんどん上昇しています。

『ストラディヴァリウス 300年目のキセキ展』では、イタリアから“現代のストラディヴァリウス”と呼ばれているトップのヴァイオリン制作者も登場。実際にヴァイオリンを作っている姿も見られます。ぜひ、足を運んでみてください。詳細はホームページをチェックしてください。

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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月曜-木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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