J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。ゲストを迎え、1組の“レジェンド・ミュージシャン”をテーマに音楽談義を繰り広げるこの番組。10月13日(土)のオンエアでは、Perfumeを特集。ゲストに、ギタリストのマーティ・フリードマンさんとアーバンギャルドのボーカル・松永天馬さんをお迎えしました。
■Perfumeはスルメ系?
まずは、マーティさんにPerfumeとの出会いを伺いました。
マーティ:Perfumeのデビュー当時、僕は中川翔子さんとガールズ・ポップ番組をやっていました。そこで『Baby cruising Love』のジャケットを見て、興味津々になりました。当時のアイドルのイメージと違ってアーティスティックで、美しい天使のような存在感だったから、「絶対に中身も悪くない」と思ったんです。Perfumeのロゴのフォントもかっこよかったですね。
松永:テクノポップ感のある未来的なロゴですよね。
マーティ:それで、一体どんな音楽なのか興味を持って、実際に聴くと期待を超えました。未来的だけど懐かしい部分があり、ボーカルの解釈も面白くて、スルメ系でずっと聴き続けました。
グローバー:歌声のどこが魅力なんですか?
マーティ:人間じゃない歌声ってどこにでもあるけど、意外とつまらないんです。でも、Perfumeは人間じゃない感がすごくおいしかった。だから、ジャケットに写る3人じゃないかもしれないってくらい。新鮮なプロジェクトでした。
一方の松永さんは、インターネット動画からPerfumeが気になりはじめたと言います。
松永:2006年くらいだと思います。当時はYouTubeと、出来立てホヤホヤのニコニコ動画で、アイドルを踊らせるゲームの絵にPerfumeの曲をのせたミュージックビデオのようなものが大量発生していたんです。その曲がだんだん話題になり始めて、どうしても目に付くようになりました。音のインパクトが強いから探っていって……。
グローバー:どんな音のインパクトがありましたか?
松永:基本的にはハウス系サウンドだと思うんです。でも、そこにテクノポップのようなちょっと可愛らしい音が鳴っていて、当時は力んで歌い上げる女性ボーカルが主流だったのに、彼女たちはすごくリラックスして歌ってるんですよ。これって同時代的に見ると、初音ミクとかと近い現象なんですよね。打ち込みの激しい音楽やテンポのある音楽に対して、ボーカルはリラックスしている。それにオートチューンをかけたりヴォコーダーを使ったりしてるのがすごく印象的でしたね。
グローバー:そこから本人のビジュアルイメージを知ったんですよね。
松永:可愛らしいし、ダンスもカッコいいけど、MCとか番組に出演している姿を観ると、ものすごく広島弁を使ってるじゃないですか(笑)。あの人間味のあるギャップにビックリしましたよね。でも、曲や歌詞、ビジュアルなどのトータルイメージは非常にきちんと作り込まれていました。
■海外の音楽シーンに売り込みたいPerfume曲とは?
マーティさんが「海外の音楽シーンに売り込みたい・知ってほしいPerfume曲」TOP3を紹介しました。
3位:『無限未来』
マーティ:海外の音楽シーンとそんなに変わらないです。あまりに強烈すぎると外国人は耐えられないから、ライトなPerfumeの曲を選びました。現代アメリカのEDMのような聴きやすい音楽に近いと思ったので、アメリカ人は可愛いなって思ってくれるかもしれないですね。
2位:『GAME』
マーティ:Perfumeの音楽はクラブミュージックなんですけど、武道館ライブに行ったらオーディエンスにクラブにいるようなお客さんがいなかったんですよ。それは不思議なコンビネーションでした。『GAME』の力、重さ、シンプルさは、誰でも楽しめると思います。
1位:『ポリリズム』
マーティ:僕は「ひねってる」「変態」「チャレンジング」「難しい」など、トリッキーな要素がポップミュージックに出てくると、反逆者の気持ちのようで、非常に大好きです。いつもアメリカ人のミュージシャンにも聴かせていて、彼らは「難しそうなセクションなのに、これが日本のチャート上位なの?」「そんな国に住んでいていいなあ。ズルいなあ」っていつも言われます(笑)。
番組ではほかにも、おふたりが一番好きなPerfumeのアルバムについて語るなど、コアな部分を深く掘り下げ、大いに盛り上がりました!
【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/
■Perfumeはスルメ系?
まずは、マーティさんにPerfumeとの出会いを伺いました。
マーティ:Perfumeのデビュー当時、僕は中川翔子さんとガールズ・ポップ番組をやっていました。そこで『Baby cruising Love』のジャケットを見て、興味津々になりました。当時のアイドルのイメージと違ってアーティスティックで、美しい天使のような存在感だったから、「絶対に中身も悪くない」と思ったんです。Perfumeのロゴのフォントもかっこよかったですね。
松永:テクノポップ感のある未来的なロゴですよね。
マーティ:それで、一体どんな音楽なのか興味を持って、実際に聴くと期待を超えました。未来的だけど懐かしい部分があり、ボーカルの解釈も面白くて、スルメ系でずっと聴き続けました。
グローバー:歌声のどこが魅力なんですか?
マーティ:人間じゃない歌声ってどこにでもあるけど、意外とつまらないんです。でも、Perfumeは人間じゃない感がすごくおいしかった。だから、ジャケットに写る3人じゃないかもしれないってくらい。新鮮なプロジェクトでした。
一方の松永さんは、インターネット動画からPerfumeが気になりはじめたと言います。
松永:2006年くらいだと思います。当時はYouTubeと、出来立てホヤホヤのニコニコ動画で、アイドルを踊らせるゲームの絵にPerfumeの曲をのせたミュージックビデオのようなものが大量発生していたんです。その曲がだんだん話題になり始めて、どうしても目に付くようになりました。音のインパクトが強いから探っていって……。
グローバー:どんな音のインパクトがありましたか?
松永:基本的にはハウス系サウンドだと思うんです。でも、そこにテクノポップのようなちょっと可愛らしい音が鳴っていて、当時は力んで歌い上げる女性ボーカルが主流だったのに、彼女たちはすごくリラックスして歌ってるんですよ。これって同時代的に見ると、初音ミクとかと近い現象なんですよね。打ち込みの激しい音楽やテンポのある音楽に対して、ボーカルはリラックスしている。それにオートチューンをかけたりヴォコーダーを使ったりしてるのがすごく印象的でしたね。
グローバー:そこから本人のビジュアルイメージを知ったんですよね。
松永:可愛らしいし、ダンスもカッコいいけど、MCとか番組に出演している姿を観ると、ものすごく広島弁を使ってるじゃないですか(笑)。あの人間味のあるギャップにビックリしましたよね。でも、曲や歌詞、ビジュアルなどのトータルイメージは非常にきちんと作り込まれていました。
■海外の音楽シーンに売り込みたいPerfume曲とは?
マーティさんが「海外の音楽シーンに売り込みたい・知ってほしいPerfume曲」TOP3を紹介しました。
3位:『無限未来』
マーティ:海外の音楽シーンとそんなに変わらないです。あまりに強烈すぎると外国人は耐えられないから、ライトなPerfumeの曲を選びました。現代アメリカのEDMのような聴きやすい音楽に近いと思ったので、アメリカ人は可愛いなって思ってくれるかもしれないですね。
2位:『GAME』
マーティ:Perfumeの音楽はクラブミュージックなんですけど、武道館ライブに行ったらオーディエンスにクラブにいるようなお客さんがいなかったんですよ。それは不思議なコンビネーションでした。『GAME』の力、重さ、シンプルさは、誰でも楽しめると思います。
1位:『ポリリズム』
マーティ:僕は「ひねってる」「変態」「チャレンジング」「難しい」など、トリッキーな要素がポップミュージックに出てくると、反逆者の気持ちのようで、非常に大好きです。いつもアメリカ人のミュージシャンにも聴かせていて、彼らは「難しそうなセクションなのに、これが日本のチャート上位なの?」「そんな国に住んでいていいなあ。ズルいなあ」っていつも言われます(笑)。
番組ではほかにも、おふたりが一番好きなPerfumeのアルバムについて語るなど、コアな部分を深く掘り下げ、大いに盛り上がりました!
【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/