PC、スマホ…ブルーライトで肌荒れに!? 医師の友利新が肌知識を解説

J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN FUTURISM』(ナビゲーター:小川和也・南沢奈央)。9月9日(日)のオンエアでは、琉球大学の非常勤講師で医師の友利 新さんがゲストに登場。「人間の肌にとって、太陽は敵か? 味方か?」をテーマにお届けしました。


■夏のダメージを引きずると…

友利さんによると、「夏と秋に人間の肌は歳を取る」のだとか。

友利:今年の夏は気温に加えて湿度も高かった。それ自体は肌にマイナスではないけれど、汗をかいて放置することで、かぶれてしまうこともあります。夏は肌が一番過酷な環境ですし、9月~10月には紫外線量が下がる一方で、肌の乾燥という敵がやってきます。ですから、夏と秋に人間の肌は歳を取ると言われているのです。夏に受けたダメージは、しっかりリカバリーする必要があります。

肌によくないのは、「日焼けをすること」「乾燥させること」「摩擦をすること」の3つ。

友利:この3項目は全て、肌に細かい炎症を起こすんです。それによってシミやくすみができたり、コラーゲンが破壊されてシワができたり、フェイスラインがもたついたりする原因になります。まずは肌を炎症させないように気をつけることが重要です。


■ブルーライトも肌に大きく影響

続いて、「肌の老化の8割は太陽光が原因」とは本当かを質問しました。

友利:本当です。太陽光とは紫外線ですよね。それが当たって老化することを「光老化」と呼んでいます。それは、シミ、シワ、たるみなどを起こすことで、それの7〜8割は紫外線の影響です。最近は紫外線だけではなく、近赤外線やブルーライトなど、肌に影響を及ぼすものがどんどん増えています。

そのため、近赤外線やブルーライトをカットする日焼け止めが出てきていると友利さん。

友利:ブルーライトが肌に影響を及ぼすことはもちろん、それを見ることによって、脳が興奮状態になります。そのために攻撃的な神経である交感神経が高ぶり、反対に副交感神経が低下してしまいます。そうすると血流が悪くなることが多くなります。血流が悪くなると肌がくすみ、肌の新陳代謝が悪くなり、肌荒れが起きてしまいます。

最近では、人工皮膚や皮膚の細胞自体を活性化するような物質がどんどん研究開発されているため、皮膚の老化を食い止められる時代はそんなに遠くないのではないか……と友利さんは解説しました。


■紫外線を浴びるとビタミンDが生成される

過度に紫外線を浴びると光老化や免疫力が落ちてしまいますが、紫外線に全く当たらないと、体に必要なビタミンDを作り出すことができなくなります。

友利:ビタミンDは免疫力に関係するほか、骨を丈夫にしたり、最近では認知症やうつ病の予防にも効果があると言われています。そのため、全く紫外線に当たらないこともマイナスな面があります。今の東京の気候であれば、片手の平が5〜10分ほど太陽光に当たっていれば、ビタミンDの生成はできると言われているので、日常生活を送っていればビタミンDが不足することはそんなにありません。


■日焼け止め「SPF」って何の数値?

夏は過ぎましたが、肌を防御するためには日焼け止めを塗りたいところ。日焼け止めには「SPF」という数値がありますが、どういう意味なのでしょう。

友利:「日焼けをして肌が赤くなることをどれくらい防ぐか」という数値なのですが、強さではなく時間なんです。日本人は日焼けをして肌が赤くなるまでの時間が平均して20分です。SPF50だと、20×50分=1000分ほど肌を守ってくれることになります。自分がどのくらい外にいるのかでSPFを選びましょう。

ただし、1平方センチメートルに2グラムの日焼け止めを塗ることが前提で、それをすると顔が真っ白になったりベタついたりするので、日焼け止めを塗り直したり飲む日焼け止めを使ったり、物理的な遮光を加え、日焼けを防止することが大切だと解説しました。

夏の肌ダメージをリカバリーするとともに、引き続きケアに気を遣っていきましょう!

【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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