スキマスイッチの音楽性に影響! 心に残る幼少期の音楽体験を明かす

J-WAVEの番組『SEIKO SOUND STORAGE』。ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで登場します。9月のマンスリーゲストは、スキマスイッチの大橋卓弥さんと常田真太郎さんです。1週目となる9月7日(金)のオンエアでは、スキマスイッチの音楽性に影響を与えた幼少期の音楽体験について語りました。


■ 大橋卓弥が影響を受けた父のレコード

父と音楽を共有していたと言う大橋さん。車の中ではCHAGE and ASKA、サザンオールスターズ、荒井由実さん、ザ・ビートルズなどを聴いていたそうです。一方、常田さんは実家の喫茶店で流れていた有線やゲーム音楽、姉の影響を受けたと言います。

大橋:父親のレコードプレイヤーがあって、それは触っちゃ駄目だったんですよ。針がダイヤモンドだから傷つけると高いから「お前は触るな」って言われていたけど、コッソリ忍び込んで聴いたりしていたレコードは、荒井由実さんのアルバム『ひこうき雲』だったかな。そのなかでも、ものすごく好きな曲があって、『雨の街を』という曲なんですけど、なんかね、子どもながらに衝撃を受けました。
常田:重いというとあれだけど、印象的には暗め。
大橋:すごく引き込まれたんですよ。歌詞の意味なんかは子どもの頃ですから全然理解もできてないんですけど、やっぱりメロディでしょうね。メロディに惹かれて、なんかすごくきれいなメロディだなって思って。小学校の頃からクラシックのピアノをやっていたので。
常田:じゃあこのピアノ伴奏をね。
大橋:コピーして弾いてましたもんね。
常田:卓弥がふと弾くピアノの手癖とかも、こんな感じあるんだよね。
大橋:ということはやっぱり影響を受けてますね。今聴くと、そのときは全然気づいていなかったけど、「夜明けの雨はミルク色」ってはじまるんですよ。全然わからないけど、なんかわかるでしょ? イメージの世界。
常田:ミルクって白だもんな。でも、ユーミンさんの心情が乗っている言葉だよね。
大橋:すごい表現方法だなと今は思いますね。


■実家の喫茶店が原点

大橋:真太くんはどうですか?
常田:僕はピアノとか習ったことがないので、基本は耳ですね。あと目から、テレビ番組とかからしか影響を受けてないんですけど、親父が喫茶店をやってまして、そのときにずっと有線をかけてたんです。そこでオカンが「好きだ好きだ」と言っていて、「俺もそうかも」と思っていたのがオフコースさん。今はいろいろお世話になっている小田和正さんのバンドです。オフコースがかかっているときに喫茶店に顔を出して漫画を読んでましたね。
大橋:それは「オフコースが流れてるよ」って言われて行くの?
常田:オカンが教えてくれた。「今流れてるよ〜!」って。
大橋:それはすごいね。
常田:すごくいいなと思ってるのと、「有線を聴いている俺すごい」みたいな幼少期ですね。
大橋:なるほどね(笑)。たぶんかなりマセてますよ。有線を聴いている小学生。
常田:事業をやってる家庭じゃないとね。あとFMも流れてましたね。そこからの影響もあるんだろうな。姉がいるんですけど、一緒に歌番組を、その時間を楽しみにするくらい観ていて、姉がいいなと言うものをいいなと思うようになるから、最初の音楽の先生かもしれないね。今、自分のなかではストリングスオーケストラとかが好きなんですけど、卓弥みたいにクラシックを聴いたり弾いたりしていた素養がないので、その部分においてはゲームのサントラとかもね、すごく影響を受けましたね。『ドラゴンクエスト』とかね。
大橋:それこそ音楽室で弾いたりしてたんでしょ?
常田:そうそう。ピアノを弾ける友だちがいて、「ちょっとこれやってみてよ」「すげえ」って。「やらしてみて」って言ってやったら「全然できねえ」とか。その流れで、その友だちが伴奏をやっていた合唱曲とかは、途中から急に好きになりました。最初は全然興味なかったんだけど。「歌なんて」とか思ってて、自分の中で音楽をやるイメージもなかったし。中学校が合唱に力をいれている学校で、『名づけられた葉』というのがすごく好きで、歌詞がすごく文学的なんですけど、メロディがものすごくきれい。2パターンあるんですけど、ちょっと暗めのピアノ伴奏とかもすごく好き。ちなみに、僕はこれ歌えなかったんです。課題曲がクラスでかぶっちゃいけないので、たしかクラスの投票で駄目だったんですよね。他クラスが歌っているのを聴いて「うらやましいな」と思って、「歌いたかったな」という気持ちで記憶に残ってるかな。途中で左手と右手が入れ替わるんですよ。右手が伴奏だけど、それよりも高いところに左手がいって、これがかっこよくてね。それを友だちのヤマシタくんがやっていて「いいなあ」と言って見てましたね。


■最初に買ったCD・レコードは?

続いて、初めてCD・レコードを買ったときの思い出を明かしました。

常田:プリンセス プリンセスの『M』とか『Diamonds』とかのあとのCDを買ったんですよ。『SEVEN YEARS AFTER』とか『I LOVE YOU ~窓辺にて~』とかが入ってたやつで、当時もね、今の俺も頷けるんだけど、「俺、このCD買ってすごくね? 『M』とか『Diamonds』じゃねえよ」みたいな。

番組では、プリンセス プリンセス『SEVEN YEARS AFTER』をオンエアしました。一方、大橋さんが初めて買ったのはレコードだったと言います。

大橋:友だちのお兄ちゃんがいる家に行くと、長渕剛さんが流れていたんです。めちゃくちゃ漏れ聴こえてくる長渕さんが好きになって、初めて自分でレコードを買おうと決めて、お小遣いを貯めて買ったのが『とんぼ』ですね。父親のレコードしかないから「レコード買ったから聴いていいか」ってお願いして、そこで解禁になったかもね。CDは小学校4年生のときに家にCDプレイヤーが来て、父親が「プレイヤーを買った記念にCDを買いに行こう」って、3枚買うことになったんですよ。父親は井上陽水さんの『リバーサイドホテル』、僕は光GENJIの『パラダイス銀河』で、ふたりで1枚買おうって言ったのは、中村あゆみさんの『ともだち』。

スキマスイッチのお話は続きます。

【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/

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