J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。9月4日(火)のオンエアでは「疲れにくい食事」をテーマに、管理栄養士・柴崎真木さんに話を伺いました。柴崎さんはオリンピック選手など、数々のトップアスリートの栄養サポートを行っています。
■ラーメンよりも、月見そば
柴崎さんによると、疲れやすい人と疲れくい人とでは、食べるものの傾向に違いがあるそうです。例えば、同じ麺類でも疲れやすい人はラーメンを選び、疲れにくい人はそばを選ぶことが多いとのこと。
柴崎:特に“月見そば”がおすすめです。麺に含まれる糖質はエネルギーになる栄養素です。糖質を体内でエネルギーにするにはビタミンB1やB2といった栄養素が必要ですが、これらのビタミンが不足すると疲労感を感じやすくなります。ラーメンの中華麺はビタミンB1が少なく、スープに脂肪が多いので消化吸収に時間がかかってしまい、胃もたれや集中力の低下につながります。チャーシューはビタミンB1が非常に多いので、組み合わせとしてはいいんですけど、脂肪が多いので、大事な会議がある時や集中したい時は控えたほうがいいかなと思います。
別所:どうして、月見そばは疲れにくいんですか?
柴崎:そば自体にビタミンB1やB2が多いため、麺だけでもエネルギーに変えやすいという特徴があります。他にも食物繊維が多いので、血糖値が急激に上昇しないということで、集中力が下がりにくい点もメリットの一つです。
月見そばの卵もポイントだそうです。
柴崎:卵のタンパク質が、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあったり、卵にもビタミンB1やB2が多く含まれています。さらに、ネギを組み合わせることで、ネギの辛味成分のもとになるアリシンがビタミンB1の吸収を助ける働きがあるため、疲労予防に効果的です。
さらに、月見そばのとろろにも注目です。
柴崎:消化酵素が多いので消化吸収を助けたり、カリウムが含まれているため、余分な塩分を排泄する働きがあるので、月見そばは疲労予防におすすめなんです。
■味噌汁の効果
別所:そのほか、汁物にも、疲れやすい人と疲れにくい人とで、食べ方や選び方の違いが出てきますか?
柴崎:疲れにくい人は、味噌汁をとっていることが特徴に挙げられます。特に若い人は、バイキングなどでも味噌汁やスープなど汁物をあまりとらない傾向にあります。特に今の時期は、暑くて汗もたくさんかくため、脱水予防ということでも水分がとれるので、ぜひ汁物をとっていただきたいと思っています。
別所:具体的にはどういうメカニズムなんですか?
柴崎:だしに含まれているアミノ酸が胃腸の働きを整えたり、だしの香りにもリラックスをさせる働きがあるので、疲労予防や疲労回復に役立つと言われています。ただそばやラーメンの汁は、味が濃くて塩分が多いので、むくみの原因になってしまったり、それが高血圧を引き起こす原因にもなるため、飲み干さないほうがいいと思います。
別所:やっぱり味噌はいいんですね!
柴崎:発酵食品ということもあって、いいんです。それと、味噌自体に塩分を排出する働きがあったり、味噌の色に抗酸化成分が含まれているので、飲み過ぎや濃いものはお勧めできませんが、塩分の取りすぎが気になる方でも、だしをしっかりと効かせていただいて、塩分を少し少なめにするといいと思います。
詳しく知りたい方は、柴崎さんの著書『疲れやすい人の食事 いつも元気な人の食事』を手にとってみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr
■ラーメンよりも、月見そば
柴崎さんによると、疲れやすい人と疲れくい人とでは、食べるものの傾向に違いがあるそうです。例えば、同じ麺類でも疲れやすい人はラーメンを選び、疲れにくい人はそばを選ぶことが多いとのこと。
柴崎:特に“月見そば”がおすすめです。麺に含まれる糖質はエネルギーになる栄養素です。糖質を体内でエネルギーにするにはビタミンB1やB2といった栄養素が必要ですが、これらのビタミンが不足すると疲労感を感じやすくなります。ラーメンの中華麺はビタミンB1が少なく、スープに脂肪が多いので消化吸収に時間がかかってしまい、胃もたれや集中力の低下につながります。チャーシューはビタミンB1が非常に多いので、組み合わせとしてはいいんですけど、脂肪が多いので、大事な会議がある時や集中したい時は控えたほうがいいかなと思います。
別所:どうして、月見そばは疲れにくいんですか?
柴崎:そば自体にビタミンB1やB2が多いため、麺だけでもエネルギーに変えやすいという特徴があります。他にも食物繊維が多いので、血糖値が急激に上昇しないということで、集中力が下がりにくい点もメリットの一つです。
月見そばの卵もポイントだそうです。
柴崎:卵のタンパク質が、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあったり、卵にもビタミンB1やB2が多く含まれています。さらに、ネギを組み合わせることで、ネギの辛味成分のもとになるアリシンがビタミンB1の吸収を助ける働きがあるため、疲労予防に効果的です。
さらに、月見そばのとろろにも注目です。
柴崎:消化酵素が多いので消化吸収を助けたり、カリウムが含まれているため、余分な塩分を排泄する働きがあるので、月見そばは疲労予防におすすめなんです。
■味噌汁の効果
別所:そのほか、汁物にも、疲れやすい人と疲れにくい人とで、食べ方や選び方の違いが出てきますか?
柴崎:疲れにくい人は、味噌汁をとっていることが特徴に挙げられます。特に若い人は、バイキングなどでも味噌汁やスープなど汁物をあまりとらない傾向にあります。特に今の時期は、暑くて汗もたくさんかくため、脱水予防ということでも水分がとれるので、ぜひ汁物をとっていただきたいと思っています。
別所:具体的にはどういうメカニズムなんですか?
柴崎:だしに含まれているアミノ酸が胃腸の働きを整えたり、だしの香りにもリラックスをさせる働きがあるので、疲労予防や疲労回復に役立つと言われています。ただそばやラーメンの汁は、味が濃くて塩分が多いので、むくみの原因になってしまったり、それが高血圧を引き起こす原因にもなるため、飲み干さないほうがいいと思います。
別所:やっぱり味噌はいいんですね!
柴崎:発酵食品ということもあって、いいんです。それと、味噌自体に塩分を排出する働きがあったり、味噌の色に抗酸化成分が含まれているので、飲み過ぎや濃いものはお勧めできませんが、塩分の取りすぎが気になる方でも、だしをしっかりと効かせていただいて、塩分を少し少なめにするといいと思います。
詳しく知りたい方は、柴崎さんの著書『疲れやすい人の食事 いつも元気な人の食事』を手にとってみてください。
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