J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。9月3日(月)のオンエアでは、株式会社クリンタル代表で医師の杉田玲夢さんをお迎えし、名医と出会えるサービス「クリンタル」について伺いました。
■患者の流れを適切にしないと、患者も病院も困る
1981年生まれ、東京大学医学部卒業後、医師として病院での研修を経て、広くヘルスケア業界の抱える課題に興味を持ち、コンサルティング会社に転職した杉田さん。その後、海外ビジネススクールに留学、MBA取得後、コンサルティング会社を経て、2015年5月に株式会社クリンタルを創業しました。
別所:当時のヘルスケア業界の課題とはどんなものだったのですか?
杉田:大きく分けて2つの課題がありました。ひとつは情報の格差で、患者側からは「良い病院」とか「良い医者」は全く見えない。もうひとつは、それゆえに軽症の患者が大学病院の教授を受診してしまい、大学病院が混み過ぎる。これによって非効率が発生しているなと感じました。
別所:この課題を解決するために、コンサルティング会社に入り、何が見えてきましたか?
杉田:いろいろな患者が大病院をどんどん受診することで、病院側の収益性も非常に下がっていく。軽症の患者はクリニックに行って、重症の患者は病院に行くという、患者の流れを適切にしないと、患者も病院も困るということが分かりました。
別所:マッチングを交通整理するということですね。
これらを踏まえ、現在の医療の問題点のひとつに「総合病院が多すぎること」があると、杉田さんは言います。
杉田:これはコンビニ業界と一緒で、例えばセブン-イレブンの隣にファミリーマートがあって、向かい側にセブン-イレブンがあるような状態が、病院業界にも起こっています。患者はどの病院にも行くことができますが、昔ながらの商店街のように八百屋があって、魚屋があって、肉屋があるというふうに専門が分かれていた方が、いちばん効率がいいんです。商店街として整っていればよく、餅は餅屋ですね。
別所:東京には総合病院が多いですよね。
杉田:ただ、総合病院も外からは分からないですが、病院ごとに得意な領域があります。患者はそれを知らずに受診してしまい、(自分が受けたい治療で)そこまで良い医療を受けられていないことが発生しています。
■看護師がチャットで患者の悩みに乗るサービス
そんな問題を解決すべく、株式会社クリンタルは、名医と出会えるサービス「クリンタル」を提供しています。
杉田:これはスマートフォンアプリで、チャットボットや当社の看護師がチャットで患者の悩みにのるサービスです。そのチャットを通じて、必要があれば適切な病院を紹介しています。
別所:緊急性がある場合は大変ですね。
杉田:そうですね。我々も看護師、医師を含めて十数名で取り組んでいます。
別所:どのような指標で病院を判断するのですか?
杉田:病気によっても判断基準は変わってきますが、基本的にはその病気の手術数が多い医師、その病気に関する論文を多く書いている医師、緊急度の高い場合にすぐ予約が取れる医師の3つの指標を持っています。
この指標情報を持つために、厚生労働省のデータや病院のホームページ、直接病院に問い合わせるなどして、情報を集めているそうです。「クリンタル」は全国にいる約20万人の医者のうち約6万人をカバーし、専門医を紹介しています。
■病院の実績の差は大きい
杉田さんは実態として、「みなさんが思われている以上に病院の実績の差は大きい」と指摘します。
杉田:例えば胃がんの場合、年間300件手術をしている病院もあれば、20件しかやっていない病院もあります。さらに手術によって入院日数にも差が出ています。手術数300件の病院だと15日くらいで退院できるのに、20件の病院だと60日くらい入院してしまうという違いが出ていて、実績のある病院に行った方が早めに退院ができ、結果的に医療費も3分の1くらいになるわけです。そういったところで、医療費を抑えつつ、医療の質も上がっていくことを我々は目指しています。
より自分の症状に合った病院を選ぶことが、患者にも病院にもメリットになります。気になった方はぜひ「クリンタル」のサービスをチェックしてみてください。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
■患者の流れを適切にしないと、患者も病院も困る
1981年生まれ、東京大学医学部卒業後、医師として病院での研修を経て、広くヘルスケア業界の抱える課題に興味を持ち、コンサルティング会社に転職した杉田さん。その後、海外ビジネススクールに留学、MBA取得後、コンサルティング会社を経て、2015年5月に株式会社クリンタルを創業しました。
別所:当時のヘルスケア業界の課題とはどんなものだったのですか?
杉田:大きく分けて2つの課題がありました。ひとつは情報の格差で、患者側からは「良い病院」とか「良い医者」は全く見えない。もうひとつは、それゆえに軽症の患者が大学病院の教授を受診してしまい、大学病院が混み過ぎる。これによって非効率が発生しているなと感じました。
別所:この課題を解決するために、コンサルティング会社に入り、何が見えてきましたか?
杉田:いろいろな患者が大病院をどんどん受診することで、病院側の収益性も非常に下がっていく。軽症の患者はクリニックに行って、重症の患者は病院に行くという、患者の流れを適切にしないと、患者も病院も困るということが分かりました。
別所:マッチングを交通整理するということですね。
これらを踏まえ、現在の医療の問題点のひとつに「総合病院が多すぎること」があると、杉田さんは言います。
杉田:これはコンビニ業界と一緒で、例えばセブン-イレブンの隣にファミリーマートがあって、向かい側にセブン-イレブンがあるような状態が、病院業界にも起こっています。患者はどの病院にも行くことができますが、昔ながらの商店街のように八百屋があって、魚屋があって、肉屋があるというふうに専門が分かれていた方が、いちばん効率がいいんです。商店街として整っていればよく、餅は餅屋ですね。
別所:東京には総合病院が多いですよね。
杉田:ただ、総合病院も外からは分からないですが、病院ごとに得意な領域があります。患者はそれを知らずに受診してしまい、(自分が受けたい治療で)そこまで良い医療を受けられていないことが発生しています。
■看護師がチャットで患者の悩みに乗るサービス
そんな問題を解決すべく、株式会社クリンタルは、名医と出会えるサービス「クリンタル」を提供しています。
杉田:これはスマートフォンアプリで、チャットボットや当社の看護師がチャットで患者の悩みにのるサービスです。そのチャットを通じて、必要があれば適切な病院を紹介しています。
別所:緊急性がある場合は大変ですね。
杉田:そうですね。我々も看護師、医師を含めて十数名で取り組んでいます。
別所:どのような指標で病院を判断するのですか?
杉田:病気によっても判断基準は変わってきますが、基本的にはその病気の手術数が多い医師、その病気に関する論文を多く書いている医師、緊急度の高い場合にすぐ予約が取れる医師の3つの指標を持っています。
この指標情報を持つために、厚生労働省のデータや病院のホームページ、直接病院に問い合わせるなどして、情報を集めているそうです。「クリンタル」は全国にいる約20万人の医者のうち約6万人をカバーし、専門医を紹介しています。
■病院の実績の差は大きい
杉田さんは実態として、「みなさんが思われている以上に病院の実績の差は大きい」と指摘します。
杉田:例えば胃がんの場合、年間300件手術をしている病院もあれば、20件しかやっていない病院もあります。さらに手術によって入院日数にも差が出ています。手術数300件の病院だと15日くらいで退院できるのに、20件の病院だと60日くらい入院してしまうという違いが出ていて、実績のある病院に行った方が早めに退院ができ、結果的に医療費も3分の1くらいになるわけです。そういったところで、医療費を抑えつつ、医療の質も上がっていくことを我々は目指しています。
より自分の症状に合った病院を選ぶことが、患者にも病院にもメリットになります。気になった方はぜひ「クリンタル」のサービスをチェックしてみてください。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
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