J-WAVEの番組『SEIKO SOUND STORAGE』。ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで登場します。8月のマンスリーゲストは、シンガーソングライターの森山直太朗さんです。8月3日(金)のオンエアでは、森山さんの音楽体験について伺いました。
【関連記事】森山直太朗「母は興奮して泣きじゃくっていた」森山家、誕生日会で…
■母の影響で、フォークソングが音楽の軸に
音楽が溢れる環境で生まれ育った森山さん。母・森山良子さんの影響で、フォークソングが音楽の軸になりました。
森山:たとえば、西岡恭蔵さんの『プカプカ』、斉藤哲夫さんの『吉祥寺』、小室 等さんの『雨が空から降れば』をよく聴いていました。母が資料で聴いていたり、母が出演していた音楽番組のビデオテープがすり減るほど繰り返し観ていて、そこでフォークソング時代に一世を風靡した人たちが歌い続けている姿を観ました。学生の頃に流行った歌とは違うテイストを間近で見聴きして、「どんな時代だったんだろう」と子どもながらに感じていた気がします。
■名だたるミュージシャンが森山家に訪れる
良子さんの世代は、コンサートがある度に打ち上げを開催しており、森山さんの実家に名だたるミュージシャンが訪れていました。
森山:都内でライブをしているミュージシャンが、打ち上げで毎月、森山家に来ていましたね。打ち上げには、かまやつひろしさんも来ていました。僕が高校生の頃に、かまやつさんが親戚であることを知って、打ち上げだけじゃなく冠婚葬祭にまで来ているから「あ、どおりで!」と(笑)。安全地帯の玉置浩二さんや、いろんなミュージシャンがいらっしゃっていましたね。
打ち上げの締めでは、『今日の日はさようなら』をみんなで歌うこともあったそうで、調子のいいときはみんなで肩を組みながら歌うとか。その光景を観ていた森山さんと姉・奈歩さんは、「記号化できない感情にさらされていた」と話します。
■はじめて購入したアイドルのCDは…
森山さんが学生時代に好きだったタイプは、「アイドル的な存在より、三列目くらいにいる異彩を放っている人」。周りが人気者に興味を示すのに対し、森山さんは違った感覚があり、音楽や映画にもそうした傾向があったとか。
森山:音楽や映画も周りから、「え、『スター・ウォーズ』観てないの?」「ローリング・ストーンを通ってないの?」ってよく言われましたね。自分のなかで少しコンプレックスな部分もあるんです。とはいえ、はじめに買ったレコードは国生さゆりwithおニャン子クラブ『バレンタイン・キッス』。めちゃくちゃメジャーな(笑)。
洋楽のCDは、中学2~3年生のときに、音楽専門チャンネルでアーチー・ベル&ザ・ドレルズ『Tighten Up』のPVを観て、レコードショップに買いに行ったそうです。
森山:『Tighten Up』は、ポップで不思議な曲なんです。どこかノスタルジックな気分でスタイリッシュさがあります。どうやら僕は、60年代、70年代の懐かしい音楽が好きみたいです。
■思春期の葛藤を振り返る
森山さんの実家では、ライブの打ち上げを家で開催することから、人が入り浸ることが多い環境でした。大人たちに囲まれる環境は、「人格形成と人間関係に多大な影響を及ぼした」と言います。そのなかで、森山さんがトラウマになったエピソードを明かしました。
森山:学生の頃、反抗期らしい反抗期はなかったんですけど、ひとりになりたい時期がありました。でも、居間では打ち上げでみんなが騒いでいて、僕は集中したいから鍵を閉めて籠城したんですよ。鍵を閉めないと呼び出されるんです。母の持ち曲である『この広い野原いっぱい』に、合いの手を入れなきゃいけなくて、僕はそれが嫌で嫌で。
また、玉置浩二さんとの忘れられないエピソードも語ってくれました。
森山:僕が寝ているときに、酔っ払った玉木さんが、「直太朗いるんでしょう。いることはわかっているから、一緒にお風呂入ろ」と。「なんで一緒に入らなきゃならないんだよ、さっき入ったのに」って思って。子ども心を気にせず言ってくる(笑)。もう、すごいですよ。
大学生になると自分で曲を作るようになった森山さんは、母から「一曲歌いなさいよ」と言われ、知っている人や知らない人の前で強制的に歌わせられたこともありました。「この体験があったから、人前で恥じらいなく、乗り越えられた」と森山さん。
森山:そこでの自己表現や褒められたりする成功体験が、ひとつのモチベーションの源になっています。そういう経験をしたから、場所に糸目を付けずに歌えたりするのかなと思います。
次回8月10日(金)も引き続き、森山直太朗さんにお話を伺います。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/
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■母の影響で、フォークソングが音楽の軸に
音楽が溢れる環境で生まれ育った森山さん。母・森山良子さんの影響で、フォークソングが音楽の軸になりました。
森山:たとえば、西岡恭蔵さんの『プカプカ』、斉藤哲夫さんの『吉祥寺』、小室 等さんの『雨が空から降れば』をよく聴いていました。母が資料で聴いていたり、母が出演していた音楽番組のビデオテープがすり減るほど繰り返し観ていて、そこでフォークソング時代に一世を風靡した人たちが歌い続けている姿を観ました。学生の頃に流行った歌とは違うテイストを間近で見聴きして、「どんな時代だったんだろう」と子どもながらに感じていた気がします。
■名だたるミュージシャンが森山家に訪れる
良子さんの世代は、コンサートがある度に打ち上げを開催しており、森山さんの実家に名だたるミュージシャンが訪れていました。
森山:都内でライブをしているミュージシャンが、打ち上げで毎月、森山家に来ていましたね。打ち上げには、かまやつひろしさんも来ていました。僕が高校生の頃に、かまやつさんが親戚であることを知って、打ち上げだけじゃなく冠婚葬祭にまで来ているから「あ、どおりで!」と(笑)。安全地帯の玉置浩二さんや、いろんなミュージシャンがいらっしゃっていましたね。
打ち上げの締めでは、『今日の日はさようなら』をみんなで歌うこともあったそうで、調子のいいときはみんなで肩を組みながら歌うとか。その光景を観ていた森山さんと姉・奈歩さんは、「記号化できない感情にさらされていた」と話します。
■はじめて購入したアイドルのCDは…
森山さんが学生時代に好きだったタイプは、「アイドル的な存在より、三列目くらいにいる異彩を放っている人」。周りが人気者に興味を示すのに対し、森山さんは違った感覚があり、音楽や映画にもそうした傾向があったとか。
森山:音楽や映画も周りから、「え、『スター・ウォーズ』観てないの?」「ローリング・ストーンを通ってないの?」ってよく言われましたね。自分のなかで少しコンプレックスな部分もあるんです。とはいえ、はじめに買ったレコードは国生さゆりwithおニャン子クラブ『バレンタイン・キッス』。めちゃくちゃメジャーな(笑)。
洋楽のCDは、中学2~3年生のときに、音楽専門チャンネルでアーチー・ベル&ザ・ドレルズ『Tighten Up』のPVを観て、レコードショップに買いに行ったそうです。
森山:『Tighten Up』は、ポップで不思議な曲なんです。どこかノスタルジックな気分でスタイリッシュさがあります。どうやら僕は、60年代、70年代の懐かしい音楽が好きみたいです。
■思春期の葛藤を振り返る
森山さんの実家では、ライブの打ち上げを家で開催することから、人が入り浸ることが多い環境でした。大人たちに囲まれる環境は、「人格形成と人間関係に多大な影響を及ぼした」と言います。そのなかで、森山さんがトラウマになったエピソードを明かしました。
森山:学生の頃、反抗期らしい反抗期はなかったんですけど、ひとりになりたい時期がありました。でも、居間では打ち上げでみんなが騒いでいて、僕は集中したいから鍵を閉めて籠城したんですよ。鍵を閉めないと呼び出されるんです。母の持ち曲である『この広い野原いっぱい』に、合いの手を入れなきゃいけなくて、僕はそれが嫌で嫌で。
また、玉置浩二さんとの忘れられないエピソードも語ってくれました。
森山:僕が寝ているときに、酔っ払った玉木さんが、「直太朗いるんでしょう。いることはわかっているから、一緒にお風呂入ろ」と。「なんで一緒に入らなきゃならないんだよ、さっき入ったのに」って思って。子ども心を気にせず言ってくる(笑)。もう、すごいですよ。
大学生になると自分で曲を作るようになった森山さんは、母から「一曲歌いなさいよ」と言われ、知っている人や知らない人の前で強制的に歌わせられたこともありました。「この体験があったから、人前で恥じらいなく、乗り越えられた」と森山さん。
森山:そこでの自己表現や褒められたりする成功体験が、ひとつのモチベーションの源になっています。そういう経験をしたから、場所に糸目を付けずに歌えたりするのかなと思います。
次回8月10日(金)も引き続き、森山直太朗さんにお話を伺います。お楽しみに!
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番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/
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