アリアナ・グランデ、アルバムのラストを飾る曲で40秒の無音…そこに込めた思いとは?

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。木曜日は、いきものがかりの水野良樹とお届けしています。今週の「FEATURE TOPICS」では、4日間にわたりアリアナ・グランデを特集。最終日の8月23日(木)のオンエアでは、最新アルバム『Sweetener』を紐解きました。


■アリアナの心に刺さった出来事

アリアナ・グランデは、アメリカ・フロリダ州出身の25歳。世界中で大人気の若き歌姫です。最新アルバム『Sweetener』からの楽曲『God is a woman』のミュージックビデオには、マドンナが声で出演しています。前作『Dangerous Woman』から『Sweetener』まで、アリアナは非常に多くの出来事を経験してきました。

なかでも、最も大きく彼女の心に突き刺さったのは、昨年5月にイギリス・マンチェスターのコンサート会場で起きた自爆テロ事件でした。辛い悲しみを乗り越えて、彼女がファンに最初に届けた曲は『No Tears Left To Cry』です。

藤田:「もう涙は流さず、前向きに進んでいく」という、アリアナの強い決意を感じます。そもそも、最新アルバム『Sweetener』というタイトルは「甘味料」という意味。同時に「甘さや魅力を加えるもの」という意味も持ちます。

米『TIME』誌のインタビューでは、「音楽とは本来、世界で一番安全であるべきもの」と語ってたアリアナ。この『Sweetener』というタイトルは「どんな苦境に陥っていても、それを自分の力でいいものに変えていくことができる。その手助けになるような曲を届けていきたい」という思いが込められています。

水野:悲劇的なことってたくさん起こってしまうんですけど、それに負けずにただ普通にやっていく。歌を続けていく。作り続けていく姿勢を失わないことは、アリアナだけではなくて、どのアーティストにとってもすごく大事なことなのかなと思います。


■アルバムのラストは…

アルバムのラストを飾るのは『Get Well Soon』。「早くよくなってね」という意味の曲です。

藤田:曲自体の時間は4分40秒ほどですが、40秒ほど無音が入っています。で、終了タイムを見てみると、曲が終わるのは5分22秒なんです。5月22日に悲惨な事件で被害を受けた人々に、アリアナが「よくなってね」と。そして、無音で気持ちを捧げているのではないか、と思われます。

一方で、明るい話題もあります。

藤田:人気コメディアンのピート・デヴィッドソンと、“超”が付くほどのスピード婚約をして幸せいっぱいです。最新アルバムにはピート・デヴィッドソンの曲もあります。ピートは『サタデー・ナイト・ライブ』という40年くらい続いている老舗の番組に出ていて、“ヌボー“とした感じの役柄が多いんです(笑)。

メッセージのこもった曲からラブラブな曲、さらに最新のサウンドを取り入れた曲まで、アリアナの旬が詰まったアルバム『Sweetener』を、ぜひ聴いてみてください。

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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