焼肉のタレ、すし酢…「余りがちな調味料」をうまく使うテク、プロが解説!

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』。この週はナビゲーターのクリス智子に代わって、南沢奈央がお届け。8月20日(月)のオンエアでは、料理研究家の島本美由紀さんをお迎えして、あまりがちな調味料の使い方や、食材の保存法についてお訊きしました。


■余りがちな調味料をうまく使う方法

調味料を買ったものの、同じ料理にしか使えない……ということがありますよね。焼肉のために買ったタレや、ちらし寿司のために買ったすし酢など……。どのようにすれば、うまく使いこなせるのでしょうか。

島本:「サラダのドレッシングはサラダにかけるもの」というイメージがあると思いますが、そんなことはありません。チキンを焼いてイタリアンドレッシングを大さじ3ほど回しかけて煮詰めると、イタリアン風味になるんです。思い込みを外すと、食材もうまく使えるようになりますよ。
南沢:なるほど!
島本:あとは焼肉のタレは、ゆで卵やうずらの水煮をポリ袋に入れて、焼肉のタレ大さじ1ほど入れて冷蔵庫で一晩漬けておくと、焼肉風の煮卵になります。
南沢:いいですね。
島本:すし酢は今の時期なら、キュウリやゴーヤを薄切りにしてポリ袋に入れ、寿司酢と一緒に漬けると、甘酢和えになります。調味料を計らなくても味がキマるところがいいんです。今あるお野菜にプラスして展開していくと、いろいろ広がりがありますよ。

南沢は冷蔵庫の中身を思い出したようで、こんな質問をしました。

南沢:ちょうど今、冷蔵庫にキュウリとナスとお酢がけっこう余ってます。あと、今日賞味期限を迎えるキムチがワンパックあって、帰って何かに使いたいんですけど、何かいい方法はありますか?
島本:「消費期限」は、その日までに食べないとお腹を壊しちゃうという合図なんですが、「賞味期限」は絶対それまでに食べなくてはいけないっていう日付ではないんですよ。その日を境に少しずつ味が落ちます、という意味なんです。
南沢:そうなんですね!
島本:キムチを使った簡単な料理をひとつあげると、じゃがいも一個を皮ごと洗ってラップで包んで電子レンジで2、3分チンして、10字にカット上にキムチとバターを乗せた、「じゃがバターキムチ」とか。
南沢:簡単ですね。
島本:電子レンジは遅く帰った日でも、楽に調理できて便利ですね。例えばトマトは、お皿にトマトを乗せて十字に切り込みを入れ、ふんわりとラップをして、電子レンジで2分ぐらい加熱し、バターを乗せて醤油をかけてください。酸味がやわらぐので、生のトマトが苦手な方にもおすすめ。スープ感覚で食べられます。


■夏野菜を長持ちさせるには

島本さんはこの8月に、一般社団法人「食エコ研究所」を立ち上げました。家庭からの食品ロスを減らすために立ち上げた社団法人です。食品ロスをなるべく減らすために、食品保存の知識や冷蔵庫収納の知識を、エコを組み合わせて教えていく授業を行います。ここでは、夏野菜の保存法を伺いました。

島本:夏野菜はそのまま入れてしまうと寒くて冷えに弱いので、保存袋に入れてあげて、保存袋やラップをカーディガンみたいに着せてあげると長持ちするし、捨てる罪悪感から解放されます。キュウリは、キュウリから水分が出て腐る原因になるので、キッチンペーパーをくるくる巻いて包んで、立てて保存袋に入れて保存すると2週間たってもそのままです。
南沢:そんなにもつんですね!


島本さんが教えてくれたテクで、食材や調味料を無駄なく、おいしく活用しましょう!

【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月曜-木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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