J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。8月13日(月)のオンエアでは、女優の多部未華子さんが登場。ご自身のキャリアや、間もなく上演される舞台『出口なし』について伺いました。
■親のミュージカル好きがきっかけで女優に
まずは、デビューのきっかけを伺いました。
多部:両親がミュージカルを好きで、小さい頃から子ども向けの『シンデレラ』とか『ピーターパン』に連れていってもらっていました。『アニー』を観たときに、「自分も出る側の人になってみたいな」と思ったのが、はじめのきっかけです。
クリス:『アニー』はいくつくらいのときに?
多部:小学5年生のときに観て、アニー役の子がちょうどそれくらいの年齢で、みんな輝いていて、「私はただ学校に通って……」って羨ましく思いました。
クリス:『アニー』のオーディションとかも受けたんですか?
多部:『アニー』のパンフレットに履歴書が入ってるんです。それを自分で書いて何年かは受けていたんですけど、それを通じて知り合った方に事務所を紹介していただいて。
クリス:もともと舞台とか演じることは、観にいって感覚としてあったんですね。
多部:そうですね。両親が好きだったので何となく小さいころから身近にはあったと思います。
■「私、いつ就活するんだろうな」
多部:事務所に入ってオーディションを受けるようになり、15歳ぐらいのときに映画のオーディションに受かり、それが初めてに近い仕事です。
クリス:パッと出てきて、よく主役をされていてという印象でしたけど、いろいろと踏んで、デビューに向けてという時期もあったのですね。
多部:学生だったので、学校がメインで、休みの日にできることというイメージだったので、まさか今の年齢まで続けるとは思っていませんでした。
クリス:いつから「仕事だな」という意識に変わっていきましたか?
多部:大学に入って就職活動しなきゃと思っていたんですけど、友だちとかが就職活動をして内定をもらったりしているうちに、私はそのとき朝ドラをやっていて、「私、いつ就活するんだろうな」と思ってました。でも、そのときに一緒に仕事している役者さんたちに「私は就職活動をしたいな」と、どこかしら思っている心が失礼だなと思って、「ちゃんと向き合ってみようかな」と思ったのは、まわりの友だちの環境の変化と年齢ですかね。
■悩みながら…舞台『出口なし』の稽古中
その後、役者としても大活躍を続ける多部さん。今年は3本の舞台に出演します。今年2本目となる舞台『出口なし』は、新国立劇場・小劇場にて8月25日(土)からスタート。
多部:今、稽古真っ最中で、頭が変になりそうなぐらい悩みながら、毎日戦ってますね。
クリス:出口のない密室に集まった3人の会話劇ということで、哲学者、ジャン=ポール・サルトルの作品。そこだけを聞いても台詞が難しそうと思います。大竹しのぶさんと段田安則さんと3人で、ストーリーや台詞はどうですか?
多部:台詞自体はただの会話なんです。専門的な難しいことはひとつも言っていなくて、ただ3人の会話なんです。全く知らない、出会ってなかった3人が、お互い極限状態のなかで、罵り合ったり、傷をなめあったり、励まし合ったり。
クリス:それぞれが極限状態?
多部:そうですね。難しいことは何ひとつ言っていないんですけど、心の動きとか、相手の反応を見てどういう動きをするのか、というのが本当に難しくて、悩みながら3人で稽古をしています。
クリス:3人で、稽古で“出口なし”って、煮詰まりすぎる気がします(笑)。
多部:本当にその通りです(笑)。だから、今日はすごく景色のいいところにこられて嬉しいです。
クリス:大竹さんも段田さんも先輩ですよね。この三角関係は、稽古中とか現場はどうですか?
多部:すごく静かで和やかな稽古の雰囲気なんですけど、やっぱり人生の先輩でもありますし、役者としても大大大先輩なので、おふたりから勉強することが本当に多くて、そこについていくのも必死なんです。ひとつの作品をつくる気持ちは変わらないので、本当に他愛もない話をしたり、作品のことを語ったり、それぞれのキャラクターについて話したり、本当に貴重な時間を、毎日過ごさせてもらっています。苦しいけど勉強になるなと思う瞬間がいっぱいあって、自分の役者人生の中ですごく貴重な時間を過ごせているなと感じるくらい、「すごいな」と思わされることばかりですね。
クリス:3人だと大勢いるときと違って、距離も近づいて時間も増えるんですか?
多部:そうなんです。本当に他愛もないことばかり話しています。「家で何しているんですか?」「何を食べてるんですか?」「ゴミとか出すんですか?」とか(笑)。大竹さんに訊く機会なんてないので、ミーハー心が騒いで、いろんなことを訊いちゃうんです(笑)。
舞台『出口なし』は、歴代最年少で新国立劇場の演劇部門の芸術監督となった小川絵梨子さんの演出で、小川さんとの仕事は多部さんにとって念願だったと言います。
多部:小川さんの演出作品を観て「面白そうだな」とずっと思っていたので、今回楽しみにしていました。小川さんはすごく会話が好きな方で、他愛もないことからキャラクターのこと、台本のことまで、話されるのが好きらしく、私は話すのが苦手で申し訳ないなという気持ちになりながら、なるべくしゃべるようにしています。
今は舞台のことで「出口なしです(笑)。夜も眠れないくらい悩まされながら稽古しています」と明かす多部さん。「終わったら旅行に行きたいです」と話してくれました。舞台『出口なし』はチケットが残りわずかとなっています。気になる方はお早めにチェックしてみてください。
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
【#出口なし 出演情報】本日(8/13)まもなく13:15頃~ 多部未華子さん J-WAVE『Good Neighbors グッド・ネイバーズ』生出演!お楽しみに!! pic.twitter.com/NaHz4yvN3D
— シス・カンパニー舞台制作 (@sis_japan) 2018年8月13日
■親のミュージカル好きがきっかけで女優に
まずは、デビューのきっかけを伺いました。
多部:両親がミュージカルを好きで、小さい頃から子ども向けの『シンデレラ』とか『ピーターパン』に連れていってもらっていました。『アニー』を観たときに、「自分も出る側の人になってみたいな」と思ったのが、はじめのきっかけです。
クリス:『アニー』はいくつくらいのときに?
多部:小学5年生のときに観て、アニー役の子がちょうどそれくらいの年齢で、みんな輝いていて、「私はただ学校に通って……」って羨ましく思いました。
クリス:『アニー』のオーディションとかも受けたんですか?
多部:『アニー』のパンフレットに履歴書が入ってるんです。それを自分で書いて何年かは受けていたんですけど、それを通じて知り合った方に事務所を紹介していただいて。
クリス:もともと舞台とか演じることは、観にいって感覚としてあったんですね。
多部:そうですね。両親が好きだったので何となく小さいころから身近にはあったと思います。
■「私、いつ就活するんだろうな」
多部:事務所に入ってオーディションを受けるようになり、15歳ぐらいのときに映画のオーディションに受かり、それが初めてに近い仕事です。
クリス:パッと出てきて、よく主役をされていてという印象でしたけど、いろいろと踏んで、デビューに向けてという時期もあったのですね。
多部:学生だったので、学校がメインで、休みの日にできることというイメージだったので、まさか今の年齢まで続けるとは思っていませんでした。
クリス:いつから「仕事だな」という意識に変わっていきましたか?
多部:大学に入って就職活動しなきゃと思っていたんですけど、友だちとかが就職活動をして内定をもらったりしているうちに、私はそのとき朝ドラをやっていて、「私、いつ就活するんだろうな」と思ってました。でも、そのときに一緒に仕事している役者さんたちに「私は就職活動をしたいな」と、どこかしら思っている心が失礼だなと思って、「ちゃんと向き合ってみようかな」と思ったのは、まわりの友だちの環境の変化と年齢ですかね。
■悩みながら…舞台『出口なし』の稽古中
【『#出口なし』掲載情報】#多部未華子 インタビュー、フリーマガジン「ステージぴあ7+8月号』(7/01発行)に掲載!配布場所などサイトをご確認ください。https://t.co/0U8iEFX3os pic.twitter.com/QPIUHN4JO6
— シス・カンパニー舞台制作 (@sis_japan) 2018年7月5日
その後、役者としても大活躍を続ける多部さん。今年は3本の舞台に出演します。今年2本目となる舞台『出口なし』は、新国立劇場・小劇場にて8月25日(土)からスタート。
多部:今、稽古真っ最中で、頭が変になりそうなぐらい悩みながら、毎日戦ってますね。
クリス:出口のない密室に集まった3人の会話劇ということで、哲学者、ジャン=ポール・サルトルの作品。そこだけを聞いても台詞が難しそうと思います。大竹しのぶさんと段田安則さんと3人で、ストーリーや台詞はどうですか?
多部:台詞自体はただの会話なんです。専門的な難しいことはひとつも言っていなくて、ただ3人の会話なんです。全く知らない、出会ってなかった3人が、お互い極限状態のなかで、罵り合ったり、傷をなめあったり、励まし合ったり。
クリス:それぞれが極限状態?
多部:そうですね。難しいことは何ひとつ言っていないんですけど、心の動きとか、相手の反応を見てどういう動きをするのか、というのが本当に難しくて、悩みながら3人で稽古をしています。
クリス:3人で、稽古で“出口なし”って、煮詰まりすぎる気がします(笑)。
多部:本当にその通りです(笑)。だから、今日はすごく景色のいいところにこられて嬉しいです。
クリス:大竹さんも段田さんも先輩ですよね。この三角関係は、稽古中とか現場はどうですか?
多部:すごく静かで和やかな稽古の雰囲気なんですけど、やっぱり人生の先輩でもありますし、役者としても大大大先輩なので、おふたりから勉強することが本当に多くて、そこについていくのも必死なんです。ひとつの作品をつくる気持ちは変わらないので、本当に他愛もない話をしたり、作品のことを語ったり、それぞれのキャラクターについて話したり、本当に貴重な時間を、毎日過ごさせてもらっています。苦しいけど勉強になるなと思う瞬間がいっぱいあって、自分の役者人生の中ですごく貴重な時間を過ごせているなと感じるくらい、「すごいな」と思わされることばかりですね。
クリス:3人だと大勢いるときと違って、距離も近づいて時間も増えるんですか?
多部:そうなんです。本当に他愛もないことばかり話しています。「家で何しているんですか?」「何を食べてるんですか?」「ゴミとか出すんですか?」とか(笑)。大竹さんに訊く機会なんてないので、ミーハー心が騒いで、いろんなことを訊いちゃうんです(笑)。
舞台『出口なし』は、歴代最年少で新国立劇場の演劇部門の芸術監督となった小川絵梨子さんの演出で、小川さんとの仕事は多部さんにとって念願だったと言います。
多部:小川さんの演出作品を観て「面白そうだな」とずっと思っていたので、今回楽しみにしていました。小川さんはすごく会話が好きな方で、他愛もないことからキャラクターのこと、台本のことまで、話されるのが好きらしく、私は話すのが苦手で申し訳ないなという気持ちになりながら、なるべくしゃべるようにしています。
今は舞台のことで「出口なしです(笑)。夜も眠れないくらい悩まされながら稽古しています」と明かす多部さん。「終わったら旅行に行きたいです」と話してくれました。舞台『出口なし』はチケットが残りわずかとなっています。気になる方はお早めにチェックしてみてください。
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
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