J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。木曜日は、いきものがかりの水野良樹とお届けしています。今週の「FEATURE TOPICS」では、4日間にわたり、チャットモンチーを特集。おふたりからのコメントを紹介しつつ、軌跡をたどりました。
初日はチャットモンチーの“始まり”、2日目はメジャーデビューしてからの転機、3日目はドラムの高橋久美子の脱退、ふたりになってからのチャットモンチーの変身ぶりについて。最終日は“完結”という決断についてお話を伺いました。
【1回目】バンド名はノリで決めた? チャットモンチーが自ら振り返る歴史
【2回目】初テレビ出演でスタッフに怒られたワケ「けっこう衝撃だった」
【3回目】ドラム・高橋の脱退に「どうしよう」…“変身”した軌跡をたどる
■あえて解散という言葉を使わない理由
橋本:私たちチャットモンチーは、2018年7月をもって“完結”という宣言をしました。完結を決めた理由は、どんどん変身を重ねていってメカに辿り着いたときに、素直に“ストン”とやりきったんじゃないかと思えたことです。
福岡:最後のツアーの3、4本目ぐらいのときかな。お客さんの前で“チャットモンチー・メカ”という編成でライブを見せることができて、やっとこの編成で「いい」と思えるライブができたときにホッとして、次に何をしたらいいのか、全く思い浮かばなかったんです。ツアー中は、次に出す作品のこととか、アルバムの話とかが進んでないといけないけど、どうしても思い浮かばなくて。毎日すごく考えてたけど、思い浮かばないということは、やっぱりそういうことだったのかなと感じました。
橋本:「思い浮かばなくていいや」って思えたんです。チャットモンチーという名前を使って音楽をやっていくのは“メカ”で終了させてもいいんだって素直に思えた。
福岡:ラストアルバムは『誕生』という名前ですけど、そういう完結させる気持ちが生まれて、私たちもまた新しい気持ちになったじゃないですか。
橋本:そうですね。
福岡:だから、完結を決めるということは、私たちが前に進んでいるイメージがあるから、あえて解散という言葉を使わずに「私たちの意思でチャットモンチーという看板を下ろします」というのが伝わったらいいな、ということで“完結”という言葉を使わせていただきました。
【関連記事】チャットモンチー、“完結宣言”の真相を語る「次に目指す場所が、やっと見つかった」
ふたりの話を聞いた水野は……。
水野:素直に言うと“完結”という言葉が羨ましいですね。チャットモンチーはずっとポジティブな変化を繰り返して、いろいろ試して、試し尽くして、創造的な道を辿り続けて“完結”というところにたどり着いて、自分でボタンを押すことができました。こんなにハッピーな締め方ってできないですよ。みんな、仲が悪くなっちゃったりとか、創造的ではないことでもめちゃったりとか、バンドが終わるときってそういうことが多いから。
藤田:創造が完結するというのは、クリエーションがパーフェクションを迎えるって事ですよね。こんなに素晴らしいことはないですよ。
水野:羨ましくて、羨ましくて……。でも「羨ましい」って言っちゃいけないな。同じ“グループ”として悔しい!
■高橋久美子が作詞で帰ってきた奇跡
発売されたラストアルバム『誕生』には、2011年に脱退した高橋さんが作詞で参加した曲もあります。
橋本:クミコンは6年間離れてたけど、メカの音の中にクミコンの歌詞があるっていう、とても近未来感のある不思議な感覚。なんなんでしょう。
福岡:作家になりたくて脱退して、作家として帰ってくるって、めちゃくちゃ理想的よな。
橋本:すごいことが起きてるよ。メカになってから、あっこちゃんはパソコンの打ち込みに挑戦して、『誕生』はほぼ打ち込みで、生音が入ってる曲もあるけど、あっこちゃんの新しい技術を発見するようなアルバムにもなりました。めっちゃいいことばっかりのアルバムになったと思います。
福岡:チャットモンチーをやってきたおかげやな。
ここで、高橋さんが作詞した『砂鉄』をお届けしました。
【放送はこちら】チャットモンチー『砂鉄』を聴く
水野:ひとりで頑張った高橋さんも偉いし、ふたりで続けたチャットモンチーもすごい。素晴らしい出会いですね。
藤田:チャットモンチーと高橋さんがお互いに進んできた先に『砂鉄』という曲ができた。だからこれはノスタルジーではないですよ。新しい刺激を新しいところで生み出して、完結させていくっていう。
水野:狙ったストーリーじゃなくて、たどり着いたストーリーだからいいですね。
■最後は阿波踊りで楽しく!
いよいよ『SONAR MUSIC』に届いた、最後のメッセージになりました。
橋本:ラストライブは「チャットモンチーのこなそんフェス2018」で、デビューはCD やったけど、阿波踊りで終わるっていう(笑)。なんて、私たちらしい完結の仕方なんでしょう。
福岡:最高やな! 踊って終われるって、普通のバンドじゃありえんよな。みなさんにも楽しんでいただけるように、最後を突っ切る勢いで頑張りたいと思います。 最後に『SONAR MUSIC』、チャットモンチー特集を聴いてくれたみなさん、藤田琢己さん、いきものがかりの水野さん、ありがとうございました。
橋本:ずいぶんお会いしてないよね。藤田さんは前に会いましたね。
福岡:琢己さんには突然会うよな。
橋本:スッて現れるやん。前触れもなく。さっきまで一緒におったような感覚でいつも現れるやん(笑)。
福岡:水野さんは、いきものがかりとチャットモンチーで、3対3でご飯を食べたことがあるよね。謎の合コンみたいに(笑)。
橋本:「どういう組?」っていう感じですけど。
福岡:バンドスタイルが180度違うから、180度違うとこんなに息が合うんですね、っていう話になったな。
橋本:話をしてて面白かった。「こう考えるんや」っていうところとか、意見があったりして、とても楽しかった思い出があります。
福岡:今会うとどういう話ができるか、めっちゃ気になるな。
橋本:また180度違うのか、気になりますね(笑)。
水野はそのときの様子を以下のように振り返りました。
水野:俺らが結成10年の日だったかなぁ。たまたまその日に予定が合って話したのを覚えてます。今話したらどんな話になるんだろう。そういえば、今月、ある雑誌にチャットモンチーの特集が載ってて、それも素晴らしい記事で。どれだけふたりが創作活動でいろいろな工夫をしてきたかが見えるんです。それが“最後の瞬間まである”っていう感じがしたから、走り続けてる感じをまた聞いてみたいなと思いました。ふたりはそれぞれ考えてるだろうし、「俺らも頑張ろう」って思います。素晴らしい!
チャットモンチーが “完結”する日まで、全力で応援しましょう!
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時ー24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
初日はチャットモンチーの“始まり”、2日目はメジャーデビューしてからの転機、3日目はドラムの高橋久美子の脱退、ふたりになってからのチャットモンチーの変身ぶりについて。最終日は“完結”という決断についてお話を伺いました。
【1回目】バンド名はノリで決めた? チャットモンチーが自ら振り返る歴史
【2回目】初テレビ出演でスタッフに怒られたワケ「けっこう衝撃だった」
【3回目】ドラム・高橋の脱退に「どうしよう」…“変身”した軌跡をたどる
■あえて解散という言葉を使わない理由
橋本:私たちチャットモンチーは、2018年7月をもって“完結”という宣言をしました。完結を決めた理由は、どんどん変身を重ねていってメカに辿り着いたときに、素直に“ストン”とやりきったんじゃないかと思えたことです。
福岡:最後のツアーの3、4本目ぐらいのときかな。お客さんの前で“チャットモンチー・メカ”という編成でライブを見せることができて、やっとこの編成で「いい」と思えるライブができたときにホッとして、次に何をしたらいいのか、全く思い浮かばなかったんです。ツアー中は、次に出す作品のこととか、アルバムの話とかが進んでないといけないけど、どうしても思い浮かばなくて。毎日すごく考えてたけど、思い浮かばないということは、やっぱりそういうことだったのかなと感じました。
橋本:「思い浮かばなくていいや」って思えたんです。チャットモンチーという名前を使って音楽をやっていくのは“メカ”で終了させてもいいんだって素直に思えた。
福岡:ラストアルバムは『誕生』という名前ですけど、そういう完結させる気持ちが生まれて、私たちもまた新しい気持ちになったじゃないですか。
橋本:そうですね。
福岡:だから、完結を決めるということは、私たちが前に進んでいるイメージがあるから、あえて解散という言葉を使わずに「私たちの意思でチャットモンチーという看板を下ろします」というのが伝わったらいいな、ということで“完結”という言葉を使わせていただきました。
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ふたりの話を聞いた水野は……。
水野:素直に言うと“完結”という言葉が羨ましいですね。チャットモンチーはずっとポジティブな変化を繰り返して、いろいろ試して、試し尽くして、創造的な道を辿り続けて“完結”というところにたどり着いて、自分でボタンを押すことができました。こんなにハッピーな締め方ってできないですよ。みんな、仲が悪くなっちゃったりとか、創造的ではないことでもめちゃったりとか、バンドが終わるときってそういうことが多いから。
藤田:創造が完結するというのは、クリエーションがパーフェクションを迎えるって事ですよね。こんなに素晴らしいことはないですよ。
水野:羨ましくて、羨ましくて……。でも「羨ましい」って言っちゃいけないな。同じ“グループ”として悔しい!
■高橋久美子が作詞で帰ってきた奇跡
発売されたラストアルバム『誕生』には、2011年に脱退した高橋さんが作詞で参加した曲もあります。
橋本:クミコンは6年間離れてたけど、メカの音の中にクミコンの歌詞があるっていう、とても近未来感のある不思議な感覚。なんなんでしょう。
福岡:作家になりたくて脱退して、作家として帰ってくるって、めちゃくちゃ理想的よな。
橋本:すごいことが起きてるよ。メカになってから、あっこちゃんはパソコンの打ち込みに挑戦して、『誕生』はほぼ打ち込みで、生音が入ってる曲もあるけど、あっこちゃんの新しい技術を発見するようなアルバムにもなりました。めっちゃいいことばっかりのアルバムになったと思います。
福岡:チャットモンチーをやってきたおかげやな。
ここで、高橋さんが作詞した『砂鉄』をお届けしました。
【放送はこちら】チャットモンチー『砂鉄』を聴く
水野:ひとりで頑張った高橋さんも偉いし、ふたりで続けたチャットモンチーもすごい。素晴らしい出会いですね。
藤田:チャットモンチーと高橋さんがお互いに進んできた先に『砂鉄』という曲ができた。だからこれはノスタルジーではないですよ。新しい刺激を新しいところで生み出して、完結させていくっていう。
水野:狙ったストーリーじゃなくて、たどり着いたストーリーだからいいですね。
■最後は阿波踊りで楽しく!
いよいよ『SONAR MUSIC』に届いた、最後のメッセージになりました。
橋本:ラストライブは「チャットモンチーのこなそんフェス2018」で、デビューはCD やったけど、阿波踊りで終わるっていう(笑)。なんて、私たちらしい完結の仕方なんでしょう。
福岡:最高やな! 踊って終われるって、普通のバンドじゃありえんよな。みなさんにも楽しんでいただけるように、最後を突っ切る勢いで頑張りたいと思います。 最後に『SONAR MUSIC』、チャットモンチー特集を聴いてくれたみなさん、藤田琢己さん、いきものがかりの水野さん、ありがとうございました。
橋本:ずいぶんお会いしてないよね。藤田さんは前に会いましたね。
福岡:琢己さんには突然会うよな。
橋本:スッて現れるやん。前触れもなく。さっきまで一緒におったような感覚でいつも現れるやん(笑)。
福岡:水野さんは、いきものがかりとチャットモンチーで、3対3でご飯を食べたことがあるよね。謎の合コンみたいに(笑)。
橋本:「どういう組?」っていう感じですけど。
福岡:バンドスタイルが180度違うから、180度違うとこんなに息が合うんですね、っていう話になったな。
橋本:話をしてて面白かった。「こう考えるんや」っていうところとか、意見があったりして、とても楽しかった思い出があります。
福岡:今会うとどういう話ができるか、めっちゃ気になるな。
橋本:また180度違うのか、気になりますね(笑)。
水野はそのときの様子を以下のように振り返りました。
水野:俺らが結成10年の日だったかなぁ。たまたまその日に予定が合って話したのを覚えてます。今話したらどんな話になるんだろう。そういえば、今月、ある雑誌にチャットモンチーの特集が載ってて、それも素晴らしい記事で。どれだけふたりが創作活動でいろいろな工夫をしてきたかが見えるんです。それが“最後の瞬間まである”っていう感じがしたから、走り続けてる感じをまた聞いてみたいなと思いました。ふたりはそれぞれ考えてるだろうし、「俺らも頑張ろう」って思います。素晴らしい!
チャットモンチーが “完結”する日まで、全力で応援しましょう!
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放送日時:月・火・水・木曜 21時ー24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/