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大正13年創業! 老舗洋食店の看板メニュー「天使の海老フライ」

大正13年創業! 老舗洋食店の看板メニュー「天使の海老フライ」

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「7-ELEVEN LUNCH HUNTER」。「食の時間旅行!レトロ・レストラン特集」と題してお送りするこの週、2日目の6月12日(火)のオンエアでは、大正13年創業の老舗洋食店「洋食入舟」の「天使の海老フライ」を取り上げましました。

紹介するのはフードエッセイストの平野紗季子さんです。

平野:「入舟」さんは、(外観が)ほぼ家の店なんです。「なんて素敵な店なんだろう」ってはじめて入ったときに、お店のドアを開けたときの香りが、小さい頃おばあちゃんが親戚を集めて宴会をした日の、なんともいえない香りを思い出す匂いがしたんです。揚げ物があったり、人がいたり、そういう幸せな匂いが充満していて、食べる前から絶対いい店と思って、実際お料理もおいしいんです。

大正13年創業の老舗洋食店「洋食入舟」の外観

大正13年の創業当時は大森駅のそばにあったそうですが、戦時中に空襲に遭い、現在の場所へ移転したそうです。見た目は普通の一軒家ですが、一歩入るとノスタルジックな空間になっています。

大正13年創業の老舗洋食店「洋食入舟」

大正13年創業の老舗洋食店「洋食入舟」

大正13年創業の老舗洋食店「洋食入舟」

そんな「洋食入舟」の看板メニューは海老フライ。「天使の海老」という品種を使っている特別メニューで、ニューカレドニアの真っ青な海の中で完全自然食で育ったエビです。4代目店主の松尾信彦さんにお話を伺いました。

松尾:さんざん築地の人に「使って、使って」と言われていたのを原価が高いので断っていたんですけど、一度使ってみたらお客さまの顔が違うんですね。もともとは、普通のブラックタイガーを使っていたんです。一回試しに買ってみたら、やっぱりおいしいので。天使の海老という海老自体が香りがたかいのと、食感がプリプリとしています。あと甘みがあって旨味があるんです。このおいしい海老を、衣をまとわせてサクサクに仕上げた海老フライがうちの特徴です。まだ天使の海老はうちで10年ちょっとですが、これから歴史を重ねていきたい、ずっとこの海老を使い続けたいと思う食材のひとつですね。

およそ一世紀続く老舗洋食屋ですが、松尾さんは「レシピは変われど、お店の思いは変わらない」と語ります。

松尾:何代も続いているから「これを守ろう」というのではなく、昔からお客さまを大事にする。自分のことを考えるのではなくて、お客さまが喜んでくれる顔を求めて料理を提供するというのは心がけています。恋人時代にうちで食事されていて「いつもデートのときに食事していたから、結婚記念日はここで」という方もいらっしゃるし、特にサラリーマンの人ですと「入社のときにここでみんなに歓迎会をやってもらったから、退職のときもここで送別会をやってもらうんだ」という声も聞きますし、そういうところで「たずさわっているのかな」とは思いますね。

大きな海老フライが3本ついている「天使の海老フライ」は1450円で提供されています。「洋食入舟」の老舗の味、ぜひ味わってみてください!

さて、次回13日(水)の「7-ELEVEN LUNCH HUNTER」は、90年間愛される関西生まれのカレーライスを紹介します。どうぞ、お楽しみに!

「洋食入舟」の「天使の海老フライ」

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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