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“視覚の魔術師”の緻密で不思議な世界を体感! 「ミラクル エッシャー展」が6月より上野の森美術館で開催

“視覚の魔術師”の緻密で不思議な世界を体感! 「ミラクル エッシャー展」が6月より上野の森美術館で開催

J-WAVEの番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「MORI BUILDING TOKYO PASSPORT」。5月30日(水)のオンエアでは、6月6日(水)から東京・上野の森美術館で開催される「ミラクル エッシャー展」をピックアップしました。

エッシャーは20世紀を代表する版画家。だまし絵が代表的で、『滝』という作品が有名です。絵の中では水が上に登っていっているような不思議な絵です。実際にエッシャーとは知らなくても教科書には載っているため、「あの絵は気づけばエッシャーだった」ということも!

「視覚の魔術師」と言われるオランダの版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャー。無限に続く不思議な回廊、実現不可能な建築を表現した幾何学的だまし絵など、緻密で独創的な作品を多く残しています。鉛筆で書いているかのような細かさですが、全て手彫りの版画。版画にこだわったのも彼の特徴です。

もともと建築装飾の学校に入ったのですが、そこで版画の授業があって、版画の道に舵をとったそう。そこに建築的要素だとか、お父さんが土木技師だったため、その影響などが入り、数学的で細かい作品をたくさん作りました。下絵から描いて、彫って、刷って、という過程を全て自分で行い、コンピューターがない時代のため、全て自分で計算して作っています。同じ時代に活動していた画家としてはダリ、ピカソがいますが、そういった人たちとは特に交わっておらず、誰も寄せ付けず、独自の道を進んでいました。

エッシャーは、今年で生誕120年ということで、世界中で多くの企画展が催されています。今回の「ミラクル エッシャー展」は、本国オランダも羨むような世界最大級のエッシャーコレクションを持つイスラエル博物館から、選りすぐりのおよそ150点が日本初公開となります。

風景、人物、反射など8つのキーワードに分けて展示されていて、比較的素朴なタッチの若い時の作品から、だんだん不思議な世界を描くようになる過程も見える、かなり幅広い作品が展示されます。中でも目玉作品は、『メタモルフォーゼⅡ』。幅4メートルほどある横に長細い作品で、エッシャーの不思議な世界、幾何学的な世界を集結した極みの作品と位置付けられています。

また展覧会では、エッシャーの代表作と、最先端の合成技術を駆使した体験型の映像コンテンツも用意されています。展覧会のメインビジュアルとなっている『相対性』という作品には不思議な建物が描かれているのですが、この中に動く自分が入り込めて、その映像をスマホで持ち帰れるそうです。

「ミラクル エッシャー展」は6月6日(水)から7月29日(日)までの開催です。ぜひチェックしてみてください。

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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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