J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。5月22日(火)のオンエアでは、ハーバード大学元准教授、人気ダイエット外来医師、麻布医院院長の高橋 弘さんが提唱する、好きなものを食べても太りにくい「帳消しダイエット」に注目しました。
■とにかく噛むこと
別所:まず、基本は「よく噛んで食べること」で、これが非常に大事ということですね?
高橋:そうです。食事をすると代謝が増えて、食後3時間くらいはエネルギーが消費されます。これを「食事誘発性熱産生」といいまして、英語ではDIT(Diet Induced Thermogenesis)といいます。
別所:なるほど。
高橋:一般にはあまりよく知られていませんが、私たちの体の1日のエネルギー消費量の10〜15パーセントがDITによって消費されています。これまでは、早食いが肥満の原因になるのは過食に繋がるためだと言われていましたが、早食いと、よく噛んでゆっくり食べる時のDITの違いが最近わかってきました。よく噛んでゆっくり食べると、DITが早食いの20倍以上増えることが分かったんです。
別所:明らかに違うんですね!
高橋:だから毎日よく噛んで食べると、一年間で3キロも4キロも痩せていくんです。
別所:ダイエットは、まずはよく噛むところからですね。
高橋:よく噛んでゆっくり食べると、肥満の原因の食後の血糖値も良くなります。さらに、よく噛むと食欲を亢進するホルモン「グレリン」が減少し、ペプチドYY、GLP-1という、食欲を抑制するホルモンが増えてきます。 そのために、少ない量の食事で満腹感が得られるんです。具体的には、一口あたり、30回は噛むのが目標です。
別所:そんなに噛むんですか!
高橋:玄米などを食べる時は、「『ありがとう』を10回言いなさい」って言うんですけど、 大体50回ぐらい噛むことになります。噛めば噛むほど代謝がアップして、過食がなくなり、食後の血糖値が下がって、少ない量で十分満足できます。よく噛むと体重が減って、好きなものを食べながら、健康的に痩せることが可能になるんです。
■順番は温かいものから
別所:こちらもよく言われることですが、食べる順番も大事なんですよね?
高橋:とても大切です。具体的には、温かい飲み物を食事の前に摂ること。固い食べ物よりも液状の食べ物を取った方が、DITが高くなることが分かってきたんです。 温かい飲み物は内臓も温めてくれるので、さらにDITが増えます。
別所:そうなんですか。
高橋:おすすめは「ハーバード大学式 命の野菜スープ」。非常に簡単なスープで、人参、かぼちゃ、玉ねぎ、キャベツをそれぞれ100グラムずつ食べやすい大きさに切って、水を入れて30分間煮るだけで簡単に作れます。基本的には味付けはせずに、素材の味を楽しみます。 これを食事の前にいただきます。
別所:へぇ!
高橋:スープがない時には、温かいコーヒー、紅茶、緑茶などでもOKです。
別所:なるほど。
高橋:それから食物繊維を含む野菜等を食べます。 食べ物に含まれている余分な脂肪を排出してくれて、血糖値の上昇も抑えてくれます。野菜を食べたら肉や魚などのメインディッシュ、つまり、タンパクを摂ります。最後にご飯、麺類、デザートなどの糖質を摂ります。この順番を守って食べると、DITが上昇して食後の血糖値の上がらないので、好きなものを食べなから、健康的に痩せることができます。
そのほか、おそば屋さんでそばを注文する時は、最初にそば湯を出してもらい、食事の前にそば湯を飲むとDITが確実に上昇する……という話も出ました。さらに詳しく知りたい方は高橋さんによる『好きなものを食べながら健康的にやせる 帳消しダイエット』(日本実業出版社)を手にとってみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
■とにかく噛むこと
別所:まず、基本は「よく噛んで食べること」で、これが非常に大事ということですね?
高橋:そうです。食事をすると代謝が増えて、食後3時間くらいはエネルギーが消費されます。これを「食事誘発性熱産生」といいまして、英語ではDIT(Diet Induced Thermogenesis)といいます。
別所:なるほど。
高橋:一般にはあまりよく知られていませんが、私たちの体の1日のエネルギー消費量の10〜15パーセントがDITによって消費されています。これまでは、早食いが肥満の原因になるのは過食に繋がるためだと言われていましたが、早食いと、よく噛んでゆっくり食べる時のDITの違いが最近わかってきました。よく噛んでゆっくり食べると、DITが早食いの20倍以上増えることが分かったんです。
別所:明らかに違うんですね!
高橋:だから毎日よく噛んで食べると、一年間で3キロも4キロも痩せていくんです。
別所:ダイエットは、まずはよく噛むところからですね。
高橋:よく噛んでゆっくり食べると、肥満の原因の食後の血糖値も良くなります。さらに、よく噛むと食欲を亢進するホルモン「グレリン」が減少し、ペプチドYY、GLP-1という、食欲を抑制するホルモンが増えてきます。 そのために、少ない量の食事で満腹感が得られるんです。具体的には、一口あたり、30回は噛むのが目標です。
別所:そんなに噛むんですか!
高橋:玄米などを食べる時は、「『ありがとう』を10回言いなさい」って言うんですけど、 大体50回ぐらい噛むことになります。噛めば噛むほど代謝がアップして、過食がなくなり、食後の血糖値が下がって、少ない量で十分満足できます。よく噛むと体重が減って、好きなものを食べながら、健康的に痩せることが可能になるんです。
■順番は温かいものから
別所:こちらもよく言われることですが、食べる順番も大事なんですよね?
高橋:とても大切です。具体的には、温かい飲み物を食事の前に摂ること。固い食べ物よりも液状の食べ物を取った方が、DITが高くなることが分かってきたんです。 温かい飲み物は内臓も温めてくれるので、さらにDITが増えます。
別所:そうなんですか。
高橋:おすすめは「ハーバード大学式 命の野菜スープ」。非常に簡単なスープで、人参、かぼちゃ、玉ねぎ、キャベツをそれぞれ100グラムずつ食べやすい大きさに切って、水を入れて30分間煮るだけで簡単に作れます。基本的には味付けはせずに、素材の味を楽しみます。 これを食事の前にいただきます。
別所:へぇ!
高橋:スープがない時には、温かいコーヒー、紅茶、緑茶などでもOKです。
別所:なるほど。
高橋:それから食物繊維を含む野菜等を食べます。 食べ物に含まれている余分な脂肪を排出してくれて、血糖値の上昇も抑えてくれます。野菜を食べたら肉や魚などのメインディッシュ、つまり、タンパクを摂ります。最後にご飯、麺類、デザートなどの糖質を摂ります。この順番を守って食べると、DITが上昇して食後の血糖値の上がらないので、好きなものを食べなから、健康的に痩せることができます。
そのほか、おそば屋さんでそばを注文する時は、最初にそば湯を出してもらい、食事の前にそば湯を飲むとDITが確実に上昇する……という話も出ました。さらに詳しく知りたい方は高橋さんによる『好きなものを食べながら健康的にやせる 帳消しダイエット』(日本実業出版社)を手にとってみてください。
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放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
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