J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。5月21日(月)のオンエアでは、「女性が結婚相手に望む年収は…400万円!?」という話題にフォーカスしました。
■結婚相手に望む年収が昨年より減少
これは結婚相談所のサンマリエが発表した「結婚と婚活に関するアンケート2018」の結果です。先月、20代から60代の男女を対象にアンケートをしたところ、「結婚相手に望む年収」について、男性は「こだわらない」43%に対し、女性は「400万円」23%が1位となり、昨年の「500万円〜600万円」から100万〜200万円下がりました。これらの事情について、元リクルートで現在は女性社長コミュニティのサポート活動を行う株式会社コラボラボの横田響子さんにお話を訊きました。
横田:現実的ですね(笑)。「私も稼ぐから一緒に稼いで世帯年収600万、700万、800万くらいで一緒にやっていこう」という感じでしょうか。
サッシャ:男性に年収1000万稼いでもらって、女性は主婦という時代とは変わったと。
横田:そもそも今20〜30代で1000万円稼ぐ人は本当に数%しかいないので、出会いは奇跡的ですよね。1992年くらいから共働きのほうが専業主婦世帯より増えていて、7割方は共働きなので、今の20代にとっては一緒に稼ぐことがナチュラルな状況かなと。
サッシャ:90年代から増えてきたということは、今の20代の親の世代だから、自分が共働きの両親を見てきた人が大分増えたので、自分にとっても共働きは当たり前で、女性目線でみると男性に依存するよりも共に、というふうになっているんですね。
■女性の社会進出…日本の現状は?
女性の社会進出について、アンケートを取るとまだ日本は遅れているという意見もありますが、そんな中でも今どのような状況にあるのでしょうか。
横田:政府も一応頑張っています。この10年くらいM字カーブといって30代の出産する世代が職から抜けるのが問題視されていて、保育所を充実させたりしてきたんですけど、実は最近M字カーブがほぼ解消されたという結果も出ていて。つまり結婚・出産を経ても働き続けるのがだいぶやりやすい環境づくりには近づいているということです。出産を機に「退社しなさい」というケースがかなり減ってきています。これまでも育休の制度とかは整っていたんですが、活用されていないというのが言われていたんですけど、人手不足も手伝ってると思うんですが「戻ってこいよ」というウェルカム感はあると思います。
これまでは出産を機に正社員からパートへシフトすることも多かったようですが、現在の20〜30代女性にとっては会社に復帰するのはかなり自然なこととして受け入れられています。また新卒の就活はホワイト企業を探し、制度も含めてちゃんと活用されている会社へ行きたいという気持ちも強く、20代で自分のライフプランやキャリアプランをセットで考えることができる人たちが増えていると横田さんは言います。
共働きが増えている一方で、男女ともに転勤が増え単身赴任が増えているという実情もあり、この10〜20年で倍増。横田さんは、働き方の変化でさまざまな部分で齟齬が出てしまい、結果どちらかに家事・育児が偏ってしまうという問題も指摘していました。
■共働きの問題点を改善するために
共働きがしやすい環境は整いつつありますが、よりよくするための課題をお訊きしました。
横田:制度は整ってきた、活用もされはじめ、やっと長時間労働の解消もされてきましたが、やはり東京が通勤も大変、保育所も見つからないなどハードなので、東京から一番フレキシブルな働き方を広げていくというのが重要かなと思います。あと家事が女性のワンオペ化になりがちなことも含め、柔軟な働き方を数年で加速度的にするにはどうするかということですね。
家計が男性だけが稼ぐ状況から共働きによるシェアになってきた今、家事もシェアできるような環境を整えるために男性の働き方の整備も求められているのかもしれません。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
■結婚相手に望む年収が昨年より減少
これは結婚相談所のサンマリエが発表した「結婚と婚活に関するアンケート2018」の結果です。先月、20代から60代の男女を対象にアンケートをしたところ、「結婚相手に望む年収」について、男性は「こだわらない」43%に対し、女性は「400万円」23%が1位となり、昨年の「500万円〜600万円」から100万〜200万円下がりました。これらの事情について、元リクルートで現在は女性社長コミュニティのサポート活動を行う株式会社コラボラボの横田響子さんにお話を訊きました。
横田:現実的ですね(笑)。「私も稼ぐから一緒に稼いで世帯年収600万、700万、800万くらいで一緒にやっていこう」という感じでしょうか。
サッシャ:男性に年収1000万稼いでもらって、女性は主婦という時代とは変わったと。
横田:そもそも今20〜30代で1000万円稼ぐ人は本当に数%しかいないので、出会いは奇跡的ですよね。1992年くらいから共働きのほうが専業主婦世帯より増えていて、7割方は共働きなので、今の20代にとっては一緒に稼ぐことがナチュラルな状況かなと。
サッシャ:90年代から増えてきたということは、今の20代の親の世代だから、自分が共働きの両親を見てきた人が大分増えたので、自分にとっても共働きは当たり前で、女性目線でみると男性に依存するよりも共に、というふうになっているんですね。
■女性の社会進出…日本の現状は?
女性の社会進出について、アンケートを取るとまだ日本は遅れているという意見もありますが、そんな中でも今どのような状況にあるのでしょうか。
横田:政府も一応頑張っています。この10年くらいM字カーブといって30代の出産する世代が職から抜けるのが問題視されていて、保育所を充実させたりしてきたんですけど、実は最近M字カーブがほぼ解消されたという結果も出ていて。つまり結婚・出産を経ても働き続けるのがだいぶやりやすい環境づくりには近づいているということです。出産を機に「退社しなさい」というケースがかなり減ってきています。これまでも育休の制度とかは整っていたんですが、活用されていないというのが言われていたんですけど、人手不足も手伝ってると思うんですが「戻ってこいよ」というウェルカム感はあると思います。
これまでは出産を機に正社員からパートへシフトすることも多かったようですが、現在の20〜30代女性にとっては会社に復帰するのはかなり自然なこととして受け入れられています。また新卒の就活はホワイト企業を探し、制度も含めてちゃんと活用されている会社へ行きたいという気持ちも強く、20代で自分のライフプランやキャリアプランをセットで考えることができる人たちが増えていると横田さんは言います。
共働きが増えている一方で、男女ともに転勤が増え単身赴任が増えているという実情もあり、この10〜20年で倍増。横田さんは、働き方の変化でさまざまな部分で齟齬が出てしまい、結果どちらかに家事・育児が偏ってしまうという問題も指摘していました。
■共働きの問題点を改善するために
共働きがしやすい環境は整いつつありますが、よりよくするための課題をお訊きしました。
横田:制度は整ってきた、活用もされはじめ、やっと長時間労働の解消もされてきましたが、やはり東京が通勤も大変、保育所も見つからないなどハードなので、東京から一番フレキシブルな働き方を広げていくというのが重要かなと思います。あと家事が女性のワンオペ化になりがちなことも含め、柔軟な働き方を数年で加速度的にするにはどうするかということですね。
家計が男性だけが稼ぐ状況から共働きによるシェアになってきた今、家事もシェアできるような環境を整えるために男性の働き方の整備も求められているのかもしれません。
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番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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