エルトン・ジョン、名曲『Your Song』をわずか数十分で書き上げた?

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。5月14日(月)のオンエアでは、emmaとのコンビでお送りしました。

注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。今週はエルトン・ジョンをピックアップします!

世界のトップアーティストたちがリスペクトする大御所エルトン・ジョンは、今年で71歳を迎えました。1968年のデビュー以来、ゴールドアルバムは37枚、プラチナムアルバムは27枚、全世界で3億枚以上のレコードセールスを記録しています。

中でも1997年にリリースした『Candle in the Wind』は世界で3700万枚以上を売り上げ、チャートの歴史が始まって以来、もっとも売れたシングルの記録を打ち立てています。

これまで80カ国で3500回以上のコンサートを行い、1994年にロックの殿堂入り。1998年には長年の功績が称えられイギリス王室から「ナイトの称号」が与えられました。

4歳の頃からピアノを弾き始めたエルトン・ジョンは、耳で聴いたメロディをすぐに演奏できたそうです。11歳の頃に王立音楽院に合格し、バッハやショパンを演奏しピアノ界の天才少年として知られていました。その後、ブルーソロジーというブルース・バンドのセッション・キーボーディストとして活動しますが、キーボーディストとしての活動におもしろさを見出せなかった彼は、音楽雑誌に掲載された、レコード会社のアーティスト・コンポーザー募集に応募。そこで作詞家のバーニー・トーピンと運命的な出会いを果たすことになります。

バーニー・トーピンが作詞、エルトン・ジョンが作曲。その後、50年以上続く運命的なパートナーシップが誕生します。このころのロンドンはザ・ビートルズ解散のショックから覚めないまま、次のビッグスターを探し求めていました。

そして1970年、エルトン・ジョンは誰もが知る名曲『Your Song』を発表。批評家たちに「完璧に近い曲」とまで言わしめたこの曲は、バーニー・トーピンがエルトン・ジョンに歌詞を渡して、数十分で書き上げたという逸話も。

ジョン・レノンはエルトン・ジョンとこの曲の登場について、「僕らザ・ビートルズの出現以降、最初に起こった新しいこと」と語り、高く評価しました。

1972年リリースのアルバム『Honky Chateau』は初の全米No.1にも登り詰めます。その後もバーニー・トーピンとエルトン・ジョンのコンビによるヒット攻勢は止まることを知らず、1972年から75年までの間に7枚のアルバムを全て全米No.1に輝かせるという快挙を成し遂げます。

当時のことをエルトン・ジョン自身はこう語っています。

「勢いに乗った、とでも言うのかな。計画性もなかったし。確かにとんでもない仕事量だけど、ぜんぜんそういう実感はなかった」

当時ふたりは一緒に暮らしていたので、溢れるほど湧いてくるアイデアを次々と曲にし、圧倒的な生産性を可能にしていました。

1970年からの10年間で12枚のアルバムをリリース。次々と名曲を世に送り出し、キャリアの頂点を極めたエルトン・ジョン。しかし、それまでのハード・ワークが影響し、80年代に入るとアルコールやドラッグに溺れ、活動に影響をきたしてしまうことになります。

というところで1日目は1980年までを振り返りました。エルトン・ジョン特集は、17日(木)まで続きます。ぜひ続けてお聴きください!

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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