難病・ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘いながら、脳力とテクノロジーを使ってメッセージを発信する武藤将胤がナビゲーターを務める番組「WITH」。3月16日(金)のオンエアでは、「番組を作らないディレクター」と言われる、NHKの小国士朗さんがゲストに登場。昨年、小国さんが手がけ、SNSでバズを起こしたイベント「注文をまちがえる料理店」について伺いました。
番組の冒頭では、英国のスティーヴン・ホーキング博士が今週亡くなった件について触れました。50年以上ALSと闘病しながら、自身の身体の研究を続けていたスティーヴン・ホーキング博士に対し、武藤は「ALSになってから、本当にいつも勇気をいただいた方だったので、とてもショックです。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」とコメントをしました。
■病気をきっかけに「番組を作らないディレクター」に
ここからは、小国さんとのトークをお届けします。小国さんは、4年前に心室頻拍と診断され、「テレビ番組を作るディレクターはやめたほうがいいのでは」とドクターストップがかかりました。しかし、「非常にショックな出来事ではありましたけれど、“番組を作らないディレクター”として、いろんな情報や価値を届けていくことができるのではないか」と考え、活動を続けています。
そんな小国さんは、NHKから広告代理店へ9カ月間の研修に行った経験を持ちます。NHKという広告のない世界にいた小国さんは、「代理店の人はうさんくさい」という偏見を持っていましたが、現場を見たことで印象が変化。自分が担当するモノを広めるため一生懸命になる姿が「ピュア」に見えたそう。
小国:テレビ番組は、作ったら終ってしまうことが多かった。でも、せっかく作ったのであれば、より多くの人に知ってもらいたい、という課題意識がずっとあって、広告代理店に研修に行かせてもらうことにしたんです。(中略)僕が知っていた広告って、CMや駅で見かける広告ばかりだったけれど、それだけじゃない。コミュニケーションはいたるところで自由に行えるんだと知ったことは発見でしたね。自分がいかにテレビという箱の中に自分のクリエイティブを押し込みすぎていたのか、と実感しました。
■イベント「注文をまちがえる料理店」で感じたSNSのすごさ
武藤が「SNSなどネットメディアからの広がりを感じた経験は?」と訊くと……。
小国:広告代理店の研修から戻って、去年「注文をまちがえる料理店」というプロジェクトを手がけました。認知症の方がホールスタッフを勤めるレストラン、というイベントです。レストランに来てくださったお客様がTwitterに投稿したことをきっかけに、一気に世界中に広がって、トレンドワードになって、SNSのすごさを感じました。お客様は80人だったから、テレビの視聴者数とは桁が違います。でも、“体験の深さ”があって、「ワクワクしたんだよ」と本気でツイートしてくれると、一気にひろまっていくんだなと。
ネガティブな意見であっても、反応があったという事実が、次のアクションに繋がっていく──テレビ番組を作っていたときとは異なる“コミュニケーションの手応え”があったことを、熱く語りました。
武藤が、「『注文をまちがえる料理店』に行きたいです! 次回は?」と、「昨年9月に一緒にイベントをやった和菓子屋・虎屋さんが、御殿場にあるお店で、今度の春に似たようなイベントを開きますと言ってくださって。一緒に行きましょう!」と小国さんは話しました。
反響によって、“いいモノ”が繋がっていくのは、ユーザーにとっても有益なこと。作り手とユーザーの間でコミュニケーションが生まれることの重要さが感じられる放送となりました。その他、「病気になって気づいたこと」についてもトーク。ぜひradikoをチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「WITH」
放送日時:金曜 26時30分-27時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/dc4/
番組の冒頭では、英国のスティーヴン・ホーキング博士が今週亡くなった件について触れました。50年以上ALSと闘病しながら、自身の身体の研究を続けていたスティーヴン・ホーキング博士に対し、武藤は「ALSになってから、本当にいつも勇気をいただいた方だったので、とてもショックです。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」とコメントをしました。
■病気をきっかけに「番組を作らないディレクター」に
ここからは、小国さんとのトークをお届けします。小国さんは、4年前に心室頻拍と診断され、「テレビ番組を作るディレクターはやめたほうがいいのでは」とドクターストップがかかりました。しかし、「非常にショックな出来事ではありましたけれど、“番組を作らないディレクター”として、いろんな情報や価値を届けていくことができるのではないか」と考え、活動を続けています。
そんな小国さんは、NHKから広告代理店へ9カ月間の研修に行った経験を持ちます。NHKという広告のない世界にいた小国さんは、「代理店の人はうさんくさい」という偏見を持っていましたが、現場を見たことで印象が変化。自分が担当するモノを広めるため一生懸命になる姿が「ピュア」に見えたそう。
小国:テレビ番組は、作ったら終ってしまうことが多かった。でも、せっかく作ったのであれば、より多くの人に知ってもらいたい、という課題意識がずっとあって、広告代理店に研修に行かせてもらうことにしたんです。(中略)僕が知っていた広告って、CMや駅で見かける広告ばかりだったけれど、それだけじゃない。コミュニケーションはいたるところで自由に行えるんだと知ったことは発見でしたね。自分がいかにテレビという箱の中に自分のクリエイティブを押し込みすぎていたのか、と実感しました。
■イベント「注文をまちがえる料理店」で感じたSNSのすごさ
武藤が「SNSなどネットメディアからの広がりを感じた経験は?」と訊くと……。
小国:広告代理店の研修から戻って、去年「注文をまちがえる料理店」というプロジェクトを手がけました。認知症の方がホールスタッフを勤めるレストラン、というイベントです。レストランに来てくださったお客様がTwitterに投稿したことをきっかけに、一気に世界中に広がって、トレンドワードになって、SNSのすごさを感じました。お客様は80人だったから、テレビの視聴者数とは桁が違います。でも、“体験の深さ”があって、「ワクワクしたんだよ」と本気でツイートしてくれると、一気にひろまっていくんだなと。
ネガティブな意見であっても、反応があったという事実が、次のアクションに繋がっていく──テレビ番組を作っていたときとは異なる“コミュニケーションの手応え”があったことを、熱く語りました。
武藤が、「『注文をまちがえる料理店』に行きたいです! 次回は?」と、「昨年9月に一緒にイベントをやった和菓子屋・虎屋さんが、御殿場にあるお店で、今度の春に似たようなイベントを開きますと言ってくださって。一緒に行きましょう!」と小国さんは話しました。
反響によって、“いいモノ”が繋がっていくのは、ユーザーにとっても有益なこと。作り手とユーザーの間でコミュニケーションが生まれることの重要さが感じられる放送となりました。その他、「病気になって気づいたこと」についてもトーク。ぜひradikoをチェックしてみてください。
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