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福島県のコンビニオーナーが目指す復興「明かりがあれば、人が戻ってきてくれる」

福島県のコンビニオーナーが目指す復興「明かりがあれば、人が戻ってきてくれる」

J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE SELECTION」。東日本大震災からちょうど7年を迎えた3月11日(日)は、東日本大震災の被災地を訪れ、復興の現状をお伝えする「Hitachi Systems HEART TO HEART」(ナビゲーター:姜 尚中)をオンエア。原発事故後の福島を舞台にした戯曲『少女ミウ』『薄い桃色のかたまり』の作者、劇作家で俳優の岩松 了さんと、「あれから7年の福島」について一緒に考えました。ここでは、「ローソン浪江下加倉店」の若きオーナー、植杉泰介さんに姜がインタビューした様子をお届けします。

コンビニは、避難指示が解除されてもなかなか町民が戻らない福島県相馬郡浪江町にあります。植杉さんは、オーナー募集に応募して、営業を再開しました。自ら手を上げることに、不安はありつつも、ワクワクする気持ちが強かったと言います。

植杉:開けてみないとわからない店だったのは確かだったんですけど、不安よりもやる気の方があったんですよね。「ここでやっていくぞ」っていう気持ちが強かったので、すごくワクワクしていました。

この場所でオーナーを務めるには理由があります。それは「地域の復興を拠点として町とお店の活性化を目指します」という思いが強いから。店の宣言書にも掲げられています。

植杉:ここで店をやって、「ここに明かりがある」と思ってくれると、安心してくれるかなと。ここでコンビニをやって普通に暮らしているってわかれば、絶対に偏見なしに「(お店を)やっている人がいるんだから大丈夫でしょ」っていう考えで戻ってきてくれる人がいると思うんですよ。

姜と植杉さんの会話を聞いて、岩松さんはこう話しました。

岩松:コンビニに入ると、生活しているような感じになっていきますよね。普通の生活に戻ったときの証拠としてコンビニがある、という印象を持つ。僕が取材に行ったときも、コンビニに入ると、なぜか東京と地続きになっているような印象を持ったんです。だから「明かりが灯っている」という表現は、非常によくわかりますね。
:コンビニは、ひとつ人間の生活の場になっているというか。コンビニが世の中にたくさん出てきたときは、「みんな画一化されて……」なんて、僕も思っていた。でも一方で、コンビニがあるおかげでみんなが繋がっているという意識が持てることが非常におもしろかったですね。

番組では他にも、震災から7年が経ちようやく出荷を再開する相馬市松川浦名産の青のり生産者や、ヘアーサロン経営者、街の復興をデザインで担う神戸から移住したデザイナーらを姜が取材した模様をお届けしました。

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【番組情報】
番組名:「Hitachi Systems HEART TO HEART」
放送日時: 3月11日(日)22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/special/hearttoheart/

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