J-WAVEで放送中の番組「BOOK BAR」(ナビゲーター:大倉眞一郎・杏)。初番組本『BOOK BAR-お好みの本、あります。-』(新潮社)の発売を記念して、3月3日(土)のオンエアでは、2月25日(日)に八重洲ブックセンター本店で行われた番組初公開収録にて、大倉と杏が「番組の10年間を象徴する1冊」をそれぞれ選んだ模様をお届けしました。
■書籍では1000冊以上から50冊を厳選!
『BOOK BAR-お好みの本、あります。-』は、番組で紹介してきた1000冊以上の中から厳選した50冊を掲載しており、さらにその中から、杏が今回「やっぱりこれでしょ」と選んだ1冊は『武士の娘』(筑摩書房)。
杏:この本から派生して、さらに数冊、いろんな本が出ていたりとか。そもそも明治時代に書かれた開国後の英語の本なんですね。明治維新で瓦解して、お家が存続するしないで、社会のスタイルが変わっていった中で、昔のスタイルで武士の娘として育てられた人が、アメリカに渡って英語で書いて、それが日本語に翻訳されて帰ってきた。当時も世界的ベストセラーになったのですが、世代を超えて読まれている象徴的な本なのかなと思って、持ってきました。新渡戸稲造の『武士道』もそうですけど、この2冊が当時の日本を象徴するツートップといっても過言ではないかと。
また、相関図を書きながら幕末の本を読む杏の読書スタイルを紹介し、持参した本を観客に見せると「すごい」とどよめきが起こります。「これは誰にも売らないし、渡さないから書いちゃっていいか、ということで」と杏が言うと、大倉は「これを見せられたとき、私は開いた口が塞がらなかった。『なんてことするんだろう』って。こういう人なんですよ」と語りました。
■大倉は「流行る前」の本をみつけるのが得意!
一方、大倉は「私が紹介する本はいつも早すぎるんです」という一言を添えて、『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社)を紹介しました。
大倉:この本、現在は絶版になってるんです。2009年に『スラムドッグ$ミリオネア』というタイトルで映画化されて公開されましたけども、アカデミーも受賞しましたよね。原作が出たのは2006年なんですよ。この本を紹介したのは2008年で、「BOOK BAR」が始まってすぐですね。最初、新聞の書評で読んで「ものすごく面白そうだ」と思って、すぐ書店に行ったんですけどなくて、アマゾンでも売り切れで。ランダムハウス講談社に直接電話して、取り寄せて読んで。「こんなに面白い本が世の中にあるのか」と思って。当時は少し売れたんですけど、爆発的に売れまくった感じではなかった。「この本は本当に面白いから」といってたら、映画化されてアカデミー賞とっちゃって。「これ、俺が最初に見つけたんだけど!」というのを、この場を借りて一言申し上げておきたいなと。
これに対して杏は、「他にもあるんですよね。大倉さんが早めに紹介していたんだけど、それが忘れられたくらいにバーンと世の中に出てくるみたいな」と言うと、観客から拍手が起こります。大倉は「昔からある本も紹介したいのですが、なかなか手に入りづらい本も増えてしまっているので、ちょっとためらわれるんですね。そういうこともあって、新しくて面白い本はできるだけ早くとりあげる。早すぎちゃうかもしれないけど『みんなついてきてくださいね』という気持ちで紹介しているんです」と、改めて番組で選ぶ本への思いを明かしました。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:「BOOK BAR」
放送日時:毎週土曜22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/bookbar/
■書籍では1000冊以上から50冊を厳選!
『BOOK BAR-お好みの本、あります。-』は、番組で紹介してきた1000冊以上の中から厳選した50冊を掲載しており、さらにその中から、杏が今回「やっぱりこれでしょ」と選んだ1冊は『武士の娘』(筑摩書房)。
杏:この本から派生して、さらに数冊、いろんな本が出ていたりとか。そもそも明治時代に書かれた開国後の英語の本なんですね。明治維新で瓦解して、お家が存続するしないで、社会のスタイルが変わっていった中で、昔のスタイルで武士の娘として育てられた人が、アメリカに渡って英語で書いて、それが日本語に翻訳されて帰ってきた。当時も世界的ベストセラーになったのですが、世代を超えて読まれている象徴的な本なのかなと思って、持ってきました。新渡戸稲造の『武士道』もそうですけど、この2冊が当時の日本を象徴するツートップといっても過言ではないかと。
また、相関図を書きながら幕末の本を読む杏の読書スタイルを紹介し、持参した本を観客に見せると「すごい」とどよめきが起こります。「これは誰にも売らないし、渡さないから書いちゃっていいか、ということで」と杏が言うと、大倉は「これを見せられたとき、私は開いた口が塞がらなかった。『なんてことするんだろう』って。こういう人なんですよ」と語りました。
■大倉は「流行る前」の本をみつけるのが得意!
一方、大倉は「私が紹介する本はいつも早すぎるんです」という一言を添えて、『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社)を紹介しました。
大倉:この本、現在は絶版になってるんです。2009年に『スラムドッグ$ミリオネア』というタイトルで映画化されて公開されましたけども、アカデミーも受賞しましたよね。原作が出たのは2006年なんですよ。この本を紹介したのは2008年で、「BOOK BAR」が始まってすぐですね。最初、新聞の書評で読んで「ものすごく面白そうだ」と思って、すぐ書店に行ったんですけどなくて、アマゾンでも売り切れで。ランダムハウス講談社に直接電話して、取り寄せて読んで。「こんなに面白い本が世の中にあるのか」と思って。当時は少し売れたんですけど、爆発的に売れまくった感じではなかった。「この本は本当に面白いから」といってたら、映画化されてアカデミー賞とっちゃって。「これ、俺が最初に見つけたんだけど!」というのを、この場を借りて一言申し上げておきたいなと。
これに対して杏は、「他にもあるんですよね。大倉さんが早めに紹介していたんだけど、それが忘れられたくらいにバーンと世の中に出てくるみたいな」と言うと、観客から拍手が起こります。大倉は「昔からある本も紹介したいのですが、なかなか手に入りづらい本も増えてしまっているので、ちょっとためらわれるんですね。そういうこともあって、新しくて面白い本はできるだけ早くとりあげる。早すぎちゃうかもしれないけど『みんなついてきてくださいね』という気持ちで紹介しているんです」と、改めて番組で選ぶ本への思いを明かしました。
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