裸一貫で夢をつかんだ力強い映画! アカデミー賞、おすすめ過去の受賞作

J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「Amazon Prime Video ANYTIME, ANYWHERE」。今週は、映画コメンテーターの有村昆さんが「アカデミー賞」の受賞作品から、”今観てほしい過去の受賞作品”をセレクト! 2月28日(水)のオンエアではシルベスター・スタローンの『ロッキー』を紹介しました。

この作品は、第49回アカデミー賞で、作品賞と監督賞を受賞しました。前日の放送で有村さんは、アメリカンニューシネマの代表格となった作品『フレンチ・コネクション』(1972)を紹介しましたが、この作品から5年後に『ロッキー』が公開されました。有村さんによると、この作品は「アメリカの映画史を変えた作品」とのこと。

有村:『フレンチ・コネクション』は、アメリカ政府に対してアメリカンドリームを求められなくなった時代、ベトナム戦争でドロドロになって、アメリカに裏切られた人たちが作った映画です。ところが、『ロッキー』『スター・ウォーズ』『ジョーズ』の3本が出てきます。「体制に関することを、映画で訴えかけるのはやめよう。今一度、アメリカンドリームを信じてみようよ」という意味で作られたのが、この3本の作品なんです。

『ロッキー』のストーリーは、スタローンの半生そのもの。彼はイタリアから出てきて、オーディションを50回ほども受けるも落ち続け、食うや食わずの生活を送っていました。そんな中、テレビで「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」の試合を観戦します。ウェプナーは当時新人で、チャンピオンのアリに負けますが、結果的にウェプナーは名前を上げました。

「これを自分の映画にしたい」と、スタローンは『ロッキー』の脚本を3日で書いてプロデューサーに売り込みます。最初はキャストに有名俳優の名前ばかり挙げられましたが、低予算ということもあり、「僕にやらせてください」と自ら主演を務めました。

有村:一夜にしてアカデミー賞の作品賞と監督賞を獲得したんです。「アメリカって、裸一貫で夢をつかめるんだ! 夢があるな」と感じる、力強い1本です。

とイチオシしてくれました。次回3月1日(木)の放送も、有村昆さんがアカデミー賞の受賞作品から、とっておきの1本を紹介してくれます。どうぞ、お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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