差別をなくす…LGBTと企業をつなぐ「JobRainbow」の活動

J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。2月5日(月)のオンエアではLGBTと企業をつなげるサイトを運営する「株式会社JobRainbow」代表・星賢人さんをお迎えしました。

現在24歳の星さん。2年前の東京大学在学中に、全てのLGBTが自分らしく働ける職場に出会えることを目指す「JobRainbow」を立ち上げました。

「自分自身、同性愛者であることを理由に、イジメを受けていた時期があります。そこから立ち直って大学入学後、LGBTのためのサークルを立ち上げて代表をやっていたんです。そんなとき、トランスジェンダー(編注:心の性と身体の性が一致しない人)の先輩が、企業の面接でカミングアウトしたところ『あなたのような人は会社にいないので帰ってください』と開始5分で帰らされた、ということがあって。そのようなことを解決したいと思い、この会社を立ち上げました」(星さん、以下同)

LGBTの就職支援をする「JobRainbow」は、LGBTにフレンドリーな企業を紹介するウェブサービスを運営しています。“LGBTにフレンドリー”とは、たとえば福利厚生が同性パートナーにも適応される、などの制度を持っているという意味です。

昨年の6月にはLGBTの就活生や転職者が企業にエントリーできるLGBT向けの求人情報サイト「ichoose」も立ち上げました。

星さんによると、近年LGBTへの企業の対応も変わってきたと言います。東京オリンピック開催が決まったことで、組織委員会が調達コードで「LGBTへの差別を禁止する」と明言。スポンサーや会場などをつくる建設会社などの中では、星さんの会社が行っている研修やコンサルティングを受け、社内で差別禁止を掲げる企業も増えたそう。

また、化粧品メーカーの資生堂では、トランスジェンダーの就活生へのメイク講座を、航空会社の日本航空は同性パートナーでのマイルを貯められるサービスを提供しているほか、多くの保険会社が同性パートナーでも死亡保険金が受け取れる商品を提供しているとのこと。

日本国内では現在、7.6%がLGBTと言われています。人数にすると800万人。求職者だと70万人から65万人とされ、100人規模の企業であれば7~8人が該当します。この数字からは、LGBTが決して珍しくない存在であることがわかります。

星さんは最後に、「JobRainbowが社会から必要とされなくなるような世界、つまり人をLGBTだとかで区切ったり、企業が対応する・しないということではなく、それぞれが平等に選択肢を持ち、競争できる社会を作ることがまだまだ必要だと思います」と語りました。

「JobRainbow」は3月10日(土)に、LGBTの就活生、転職活動者に向けた合同説明会を開催します。気になる人はチェックしてみては。

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【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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