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仏像1体に○方向から照明を…!?  美術品と光の深い関係

仏像1体に○方向から照明を…!? 美術品と光の深い関係

タイムフリー

J-WAVEの番組「JAM THE WORLD」のワンコーナー、「LOHAS TALK」(ナビゲーター:小黒一三)。9月6日(水)のオンエアでは、東京国立博物館・研究員の西木政統さんをお迎えし「展示と照明の関係」についてお話を伺いました。

小黒によると、「飛鳥古墳」など崩れてしまうもの、絵画で劣化が激しいものは、レプリカを作って美術館に展示することが最近の美術鑑賞の世界では主流になっているそう。そこで「彫刻の世界でもこれだけの照明を当てることで『劣化が進むんじゃないか』とか、そういう心配は無いんですか?」と西木さんに質問。

西木さんによると、1年中照明を当て続けるとやはり劣化が激しくなるため、文化庁が年間の展示日数と照明を当てる強さが決めているそうです。そうした国が指定する基準で“国宝”などの重要文化財は展示が制限され、国宝など以外も、その制限を基準にして展示しているそうです。

具体的に言うと、彫刻は1年間のうち60日が展示できる限度だそうで、その期間だけ照明を当てて展覧会を開催するのだとか。これを聞いた小黒は「1年に60日だけお肌をさらしていいと(笑)。日焼けサロンみたいな話だけど」と笑っていました。また“60日”というのは、あくまで制限日数で、前年に60日展示したら次の年は出さない…など調整し、出しっぱなしにならないように配慮しているとのことです。

照明がLEDになってからは、それ以前のものとは劣化の進み方が違うそうですが、「照明を当てる」ということは、作品が外気と触れるということ。展示では人が立ち入るため温度や湿度が上下します。こういった環境も相まって、西木さんは「目に見えないスピードで傷んでいっている」と話していました。

東京国立博物館では9月26日(木)から特別展「運慶」が開催されますが、今回、仏像に当てる照明の数は「本当に尋常でなく多い」と西木さん。「一方向から照明を当てますと、当然影ができますので、その影を消すためにまた別の方向から照明を…。色や濃さを調整しながら、1体につき10方向くらい…それ以上の場所から照明を当てないといけない」と苦労を明かしてくれました。

美術館で展示物を見るのはもちろんですが、「照明がどのように当たっているか」に注目すると、また違った楽しみ方ができるかもしれませんね!

小黒と西木さんのトークは9月8日(金)まで続きます。お楽しみに!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「LOHAS TALK」
放送日時:毎週平日20時40分―20時50分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/

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