J-WAVEの番組『JAM THE WORLD』のワンコーナー「LOHAS TALK」(ナビゲーター:小黒一三)。6月20日(水)のオンエアでは、まちビジネス事業家の木下 斉さんをお迎えし、「地元で人を育て、地元に利益を」をテーマにお話をうかがいました。
■地元に人がいる状態で…
現在、木下さんは何カ所くらいで活動をされているのでしょうか。
木下:いま直接事業を仕掛けているのは16都市で、その事業で出た成果の一部をもらう契約を基本に、活動をしています。ずっと仕掛け続けるわけではなく、立ち上げて(事業が)まわるようになってきたら2、3年は自走させ、3年後くらいには次の事業を仕掛ける、これを繰り返すことが多いですね。
小黒:そのときは木下さんの会社スタッフが現場に張り付くのか、地元の人を育て上げていくのか、どのようなスタイルで活動していますか。
木下:基本的に地元に人がいる状態ではないと自分たちは事業をやりません。最初は地元にいる3人から5人のチームと自分たちのスタッフがタッグを組んで事業を進めていました。最近、いろいろなお問い合わせをいただいてからは、合宿で全ての事業内容を決め、プロジェクト自体のスケジュールなどをマネジメントにかけ、定期的にオンラインのミーティングをしていく。これを繰り返しおこなっています。
■リモートでできることはリモートで
地元と事業を進めるうえでいろいろな苦労があると木下さん。
木下:地元側である程度動いていく人がいないと、(事業が)形にはなりにくいですね。全員がネットにアクセスして、言われたことを言われたスケジュールでやってもらえたらいいですけど、不動産オーナーなどはそれが苦手な人が多いので、最初は直接出向かないとなかなか動いてくれないんです。でも、毎回出張をしているとコストがかさんで(地元側の)スタートにかかる予算が増えてしまい、地元の利益を自分たちが取ってしまう。それでは意味がないので、極力は地元側でやってもらい、リモートでできることはリモートでやる。そうやって省力化を図ることを強く意識しています。
小黒:『ソトコト』も木下さんの考えを生かした方がいいかなって思うね(笑)。
木下さんは事業自体が広がっても、中核メンバーは極力増やさないようにしていると話します。
木下:毎回、地元で講習会をやると手間がかかりすぎるので、独自のeラーニングシステムを作りました。それによって、1度話したことを、何百人に向けてそれぞれが必要な時間に見てもらえればよくなるので、中核メンバーを増やさなくて済みます。極力、人に頼らない経営を町作りで目指している団体です。
■補助金で観光客を増やすなんて…
小黒は地元側から「インバウンドを増やしたい」という要望は増えているかと質問します。
木下:当然、観光客をどうやって地元に引き込むかという話はあります。ただ私は「補助金を使って観光客を増やすなんて、ふざけるな」と発信し続けているので、地元側は怖がって「観光客を呼びたい」という相談は来なくなりました。
一方で、例えば、たくさんの観光客が訪れる温泉街からの「決済などのインフラが整っていないので、オンラインのシステムで対応して観光客がキャッシュレスで決済できる環境を実現したい」という依頼に対しては、協力し事業化しているそうです。
「いかにお金をかけない仕組みを考えるか」が私たちのビジネスだと木下さんは話します。
木下:お金をかけずに済むことによって地元側も利益になります。その利益を一部いただいて私たちが事業を組み立てれば、地元側はお金をかけずに事業をスタートさせ利益の7割くらいは地元側に残るので、その利益を次の事業に投資していくことが可能になります。それをいかに早く連鎖させ、より大きくできるのかが、うちのテーマになっています。
コストはなるべくかけず、地元の人材で町を豊かにしていく。今後の木下さんの取り組みにも注目です。
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【番組情報】
番組名:『LOHAS TALK』
放送日時:月・火・水・木曜 19時45分-19時55分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/
■地元に人がいる状態で…
現在、木下さんは何カ所くらいで活動をされているのでしょうか。
木下:いま直接事業を仕掛けているのは16都市で、その事業で出た成果の一部をもらう契約を基本に、活動をしています。ずっと仕掛け続けるわけではなく、立ち上げて(事業が)まわるようになってきたら2、3年は自走させ、3年後くらいには次の事業を仕掛ける、これを繰り返すことが多いですね。
小黒:そのときは木下さんの会社スタッフが現場に張り付くのか、地元の人を育て上げていくのか、どのようなスタイルで活動していますか。
木下:基本的に地元に人がいる状態ではないと自分たちは事業をやりません。最初は地元にいる3人から5人のチームと自分たちのスタッフがタッグを組んで事業を進めていました。最近、いろいろなお問い合わせをいただいてからは、合宿で全ての事業内容を決め、プロジェクト自体のスケジュールなどをマネジメントにかけ、定期的にオンラインのミーティングをしていく。これを繰り返しおこなっています。
■リモートでできることはリモートで
地元と事業を進めるうえでいろいろな苦労があると木下さん。
木下:地元側である程度動いていく人がいないと、(事業が)形にはなりにくいですね。全員がネットにアクセスして、言われたことを言われたスケジュールでやってもらえたらいいですけど、不動産オーナーなどはそれが苦手な人が多いので、最初は直接出向かないとなかなか動いてくれないんです。でも、毎回出張をしているとコストがかさんで(地元側の)スタートにかかる予算が増えてしまい、地元の利益を自分たちが取ってしまう。それでは意味がないので、極力は地元側でやってもらい、リモートでできることはリモートでやる。そうやって省力化を図ることを強く意識しています。
小黒:『ソトコト』も木下さんの考えを生かした方がいいかなって思うね(笑)。
木下さんは事業自体が広がっても、中核メンバーは極力増やさないようにしていると話します。
木下:毎回、地元で講習会をやると手間がかかりすぎるので、独自のeラーニングシステムを作りました。それによって、1度話したことを、何百人に向けてそれぞれが必要な時間に見てもらえればよくなるので、中核メンバーを増やさなくて済みます。極力、人に頼らない経営を町作りで目指している団体です。
■補助金で観光客を増やすなんて…
小黒は地元側から「インバウンドを増やしたい」という要望は増えているかと質問します。
木下:当然、観光客をどうやって地元に引き込むかという話はあります。ただ私は「補助金を使って観光客を増やすなんて、ふざけるな」と発信し続けているので、地元側は怖がって「観光客を呼びたい」という相談は来なくなりました。
一方で、例えば、たくさんの観光客が訪れる温泉街からの「決済などのインフラが整っていないので、オンラインのシステムで対応して観光客がキャッシュレスで決済できる環境を実現したい」という依頼に対しては、協力し事業化しているそうです。
「いかにお金をかけない仕組みを考えるか」が私たちのビジネスだと木下さんは話します。
木下:お金をかけずに済むことによって地元側も利益になります。その利益を一部いただいて私たちが事業を組み立てれば、地元側はお金をかけずに事業をスタートさせ利益の7割くらいは地元側に残るので、その利益を次の事業に投資していくことが可能になります。それをいかに早く連鎖させ、より大きくできるのかが、うちのテーマになっています。
コストはなるべくかけず、地元の人材で町を豊かにしていく。今後の木下さんの取り組みにも注目です。
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番組名:『LOHAS TALK』
放送日時:月・火・水・木曜 19時45分-19時55分
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