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まるで軍隊! 練習が厳しすぎて有名だった名指揮者

まるで軍隊! 練習が厳しすぎて有名だった名指揮者

タイムフリー

J-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」のワンコーナー「DAIWA HOUSE SECRET NOTES」(ナビゲーター:西村由紀江)。8月29日(火)は、「伝説の名コンビ/指揮者とオーケストラ」をテーマに、今は亡き名指揮者ジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団をご紹介しました。

指揮者とオーケストラが常に対等な関係とは限りません。セルとクリーヴランド管弦楽団は、1946年からセルが亡くなる1970年までの24年間、パートナーを組み続けましたが、実際は対等ではなく「セルと彼の楽器」と呼ばれるような関係でした。

音楽史に残る厳しい指揮者といえば、マーラー、トスカニーニ、ムラヴィンスキー、そしてセル。いずれも癇癪を起こす、延々とリハーサルを続ける、細かいところに異常にこだわる…そんな顔ぶれだったそうですが、その中にも挙げられているトスカニーニが、セルのリハーサルを見て「あまりに雰囲気が暗い。あれでは楽団員の気分が沈むばかりだ」と言ったとか…。

また、当時ニューヨークフィルを率いていたバーンスタインは、自分の指導だけだと甘くなりがちなので、毎シーズン、セルを客演として招いていたそう。“ミリタリートレーニング”の異名をとるセルに、自分のオーケストラを鍛えてもらおうと思ったようです。

セルの厳しい指導で、多い時では1シーズンで3分の2のメンバーが入れ替わることもあったというクリーヴランド管弦楽団。でも、彼が目指した完ぺきなアンサンブルと澄み切った音色は確実に浸透していきます。それまで中堅レベルの評価だったのが、セルが着任した数年後には全米5大オーケストラのひとつと言われるまでに!

セルの死後は一流指揮者たちが次々とクリーヴランド管弦楽団の跡を継いでおり、セルの遺産である正確でバランスのとれた演奏は、今も健在です。ちなみに1897年生まれのセルは、今年で生誕120年。彼が遺した多くの名演は音楽ファンの間に生き続けることでしょう。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「DAIWA HOUSE SECRET NOTES」
放送日時:月・火・水・木曜 15時10分-15時15分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/secretnotes/

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