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チャイコフスキー超多忙で…「くるみ割り人形」の裏話

チャイコフスキー超多忙で…「くるみ割り人形」の裏話

タイムフリー

J-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」のワンコーナー「DAIWA HOUSE SECRET NOTES」(ナビゲーター:西村由紀江)。12月21日(木)のオンエアでも、この週のテーマ「くるみ割り人形」についてお届けしました。

クリスマスの定番曲として、100年以上に渡って人々に愛され続けているバレエ曲「くるみ割り人形」。その理由は「これがチャイコフスキーの最高傑作だから」と語るのは、自身も名指揮者と評される、サイモン・ラトルです。オンエアでは、ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 「パ・ド・ドゥ」をお届けしました。

「パ・ド・ドゥ」とは男女ペアの踊りのことで、バレエにとって重要なシーンに当たるわけですが、組曲には入っていません。「くるみ割り人形」はバレエよりも、演奏会用の組曲の方を耳にすることがはるかに多いので、組曲に入っていない曲は、案外知られていないのです。

ところでバレエ「くるみ割り人形」、1892年に初演されたときは不評でした。途中までは子供の踊りがメインで「華のある女性の群舞が無い」とか、「パ・ド・ドゥが少ない」とか、「バレエ自体が型破りだったから」などと言われています。そんな中、高い評価を得たのが音楽でした。

実は当時としては異例なことに、「くるみ割り人形」はバレエより先に組曲が発表されています。

組曲が先になった理由は、チャイコフスキーが超多忙で、予定されていたコンサートのために新曲を書く時間がなかったこと。苦肉の策として、すでに完成していた曲から8曲を選び、組曲としてコンサートで披露したところ大好評だったのだとか!

「くるみ割り人形」の音楽の成功は、バレエが上演される前から決まっていたのです。組曲に入ってない名曲もたくさんあるので、機会があればバレエの全曲を聴いてみてはいかがでしょうか?

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「DAIWA HOUSE SECRET NOTES」
放送日時:月・火・水・木曜 15時10分-15時15分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/secretnotes/

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