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左官職人・挾土秀平、インスピレーションの源は?

左官職人・挾土秀平、インスピレーションの源は?

タイムフリー

J-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)。7月5日(水)のオンエアでは、左官職人の挾土秀平さんをゲストにお迎えしました。

岐阜県高山市出身の挾土さんは、2001年に「職人社 秀平組」を設立。飛騨高山を拠点に、東京にも頻繁に仕事で訪れているそうですが、最近は「信長のことで頭がいっぱい」と言い、事情を伺うと、岐阜市が織田信長の450年記念イベントを企画しており、挾土さんは依頼にかかりきりなのだとか。信長をイメージした作品を5点、棗(なつめ)を5点、棗と壁が対峙する“信長回廊”を自由に作ってほしいという依頼で「戦国武将で信長ぐらいアバンギャルドでデザイン性のある、自由にできる武将はいない」、それだけに「この1ヶ月考えすぎて疲れちゃった(笑)」と話していました。

都内でも挾土さんの手がけた施設は多く、ザ・ペニンシュラ東京、アマン東京、JALのファーストクラスラウンジ、東京大学の大学院、東京中央郵便局などがあります。その殆どが「挾土さんにおまかせ」らしく、先日、銀座にあるミキモトの新社屋でも5メートルある壁を手がけたそうですが、「どうしようかと思うくらい怖かった。ジュエリーを扱う会社が場を与えてくれ、どれだけ左官から離れるか、妖艶な壁がどうやったらできるのか…まあ怖かったです」と振り返りました。その他にも、銀座4丁目の交差点の和光や新宿の伊勢丹のウィンドウなどを手掛けたときも怖さを感じつつも「うれしくて辛いです(笑)」と複雑な気持ちを明かしていました。

お父さんも左官職人で、一度家業を継いでから枝分かれして現在の幅広い仕事へと至ったそうで、1983年、21歳のときに技能五輪全国大会左官部門で優勝、翌年には国際技能競技大会に出場するなど技術を磨いてきました。土壁の魅力については、「特に夜の空間でライトアップされた土壁はカッコイイ」と語り、「以前、東京で手がけたバーの壁は10年前と変わらずいいですよ。そのバーに今も行くと素晴らしさを再認識して仕事ができる」とのこと。その後も「音楽を聞いたり詩を読んでいると、僕が考えている土壁の肌が見える」「台風で削れた山の斜面など」といった、作品のインスピレーションとなるものについて話してくれました。

オンエア後半では、挾土さんが見てきた世界の土のお話や、経験だけではない自然現象も味方につけた挾土さんの仕事のお話も。「自然の土を使うときは、あまり一生懸命デザインしない方がずっといいですね。できるだけ現象を狙うというか、ひび割れなどもいい感じで来た時は最高だし…それを狙うのが僕の仕事かもしれない。現象は奇跡ですから一回やったら二度とできない、上手く行ったときは奇跡だなと思うけど、またやってって言われてもできない。そういうことがプラスアルファされるといいですね」と語っていました。

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【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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