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ドクロの茶道具に光る畳? 横浜の茶道教室が斬新

ドクロの茶道具に光る畳? 横浜の茶道教室が斬新

タイムフリー

J-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)。6月20日(火)のオンエアでは、茶人の松村宗亮さんをゲストにお迎えしました。

茶道裏千家准教授の松村宗亮さんは、横浜は関内のマンションの一室で茶道教室「SHUHALLY」を開催されています。この「SHUHALLY」という名前には「守・破・離」という意味があるそうなのですが、具体的にはどういうことなのでしょうか?

「もともとは、日本の古来のいろいろな学びごとの発展段階を表している言葉で、先生の教えをたくさん聞いて、基本を守っていく“守”の段階、だんだん“守”をやり尽くした後に『こんなアレンジだったらできるぞ』と殻を破っていく“破”の段階、破り倒した後に自分の自己流を確立する、もう一歩上の段階に上がる“離”の段階、という意味です」と松村さん。

現代の日本人にとって“茶道”というと、普段の生活に密着していない別世界のイメージがありますが、勉強していく中で、「守・破・離」という言葉の意味と、お茶の現代での立ち位置が似ていると感じ、「守・破・離」をもじった「SHUHALLY」という屋号にされたそうです。

そんな「SHUHALLY」に、以前、F1日本グランプリのために来日したルイス・ハミルトン選手が訪れ、松村さんのお茶をいただき、見事優勝されたそうです。「F1の前にうちに来てくださって、一服差し上げて。必勝祈願して、いろいろ金のモチーフの茶道具をお出しして…。すごく喜んでくださいまして。その後、優勝したから『あれはうちのお茶飲んだからだぞ』って吹聴して回ってます(笑)」(松村さん)

茶道具というと、歴史を感じるデザインのイメージがありますが、「SHUHALLY」には、現代アートの作家とコラボレーションしたドクロ型の茶道具なども使われていますが、これについて。

「400年前は、当時は当時でその時代の作家さんに、新しい茶道具をプロデュースしてもらってるんですね。言うならば、400年前の現代アートじゃないですか。それが時間を経ていくことによって古いものにはなるんですけど、そういう姿勢は学びたいと思っていて」(松村さん)

今の感性でしかできない茶道具は、今の時代に絶対にあると思われているそうで、「ライバルは400年前」とおっしゃいます。たとえば「SHUHALLY」の茶室は、光る畳があるなど、陰と陽を未来的に表現した演出が楽しめる不思議な空間だそう。「もともと“非日常の空間を演出する”というのがお茶の一つの目的でもあるので、少しは感じていただければいいなと思っています」と松村さん。興味のある方は、ぜひ一度足を運んで、非日常を体験してみてください。

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【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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