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野村訓市が「じじい殺し」というあだ名をつけられた理由

野村訓市が「じじい殺し」というあだ名をつけられた理由

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING」(ナビゲーター:野村訓市)。6月18日(日)のオンエアでは、野村が80歳以上の人々に話を聞いて思ったことについて語りました。

現在、発売中の雑誌「BRUTUS」(マガジンハウス)の特集は「TOKYO 80s」で、東京在住の80歳オーバーの方に話を聞くという内容です。実はこの特集は、野村が10年ほど連載していたものをまとめたものだそうです。「実際にお会いすると、語っていただく人生の全てというのが、まるで僕の頭のなかで走馬灯のようにめぐるというか、いろんな風景が浮かんできます」と野村。本当にいろいろな人を取材してきたそうで…

「例えば、元首相の中曽根康弘さんはすごく堅い人だと思ってたんですが、寮生活での女子学生との交流の話もしてくれました。(中略)ジャズの渡辺貞夫さんの、戦後の街とジャズの話は完全に映画の世界。道玄坂にジャズバーがあって、アメリカ兵と一緒に初めてジャズを聞いて盛り上がった話というのは、本当に映画や小説の世界を言葉を通じて見せてもらっているようでした」という話も飛び出しました。

野村は旅先でも年配の方と話すのが好きで、よく可愛がってもらったそうです。「お前はわしの若い頃にそっくりじゃ」と言われて“じじい殺し”というあだ名をもらったこともあったとか(笑)。中でも記憶に残っているのは、パタゴニアというアウトドア製品の会社の創業者、イヴォン・シュイナードさんに話を聞いた時のこと。その会社は環境に優しい素材でものを作っていて、エコな活動や、おまけに社員にもとても優しく、初めて会社に保育園を設けた会社だとか。

シュイナードさんは、ロッククライマーやロングボードのサーファーとしても有名ですが、彼と話したところ、昔は貨物列車に無銭で飛び乗って、着の身着のまま全米各地を回って野宿をするような生活をしていたことが分かったそうです。シュイナードさんの例は特殊ですが、野村はリスナーに、身の周りにいる80歳以上の先輩たちに昔の話を聞いてみてはどうかと提案しました。

「『昔はどうだったの?』と聞くと、ひとりひとりにすごく長くて面白くてためになる人生の話が必ずあります。今聞かなければ、一生聞くことがなくなってしまうかもしれません。僕も祖父が亡くなってから、自分の母親に『実は、あの人は30年代に世界一周をしてたのよ』と聞いて、『あのおじいさんが昔、そんなことをしてたの!? なんで話を聞かなかったんだろう…」と後悔しました」。さらに、野村は「特に、戦争時代を過ごした人は、権力に媚びず戦争に絶対反対という信念があります。今の時代だからこそ、そういう人たちの話を聞いてみてください」と、訴えかけました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING」
放送日時:毎週日曜 20時-20時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/travelling/

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