音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
アジカンの舞台から道場まで!注目の建築家、光嶋裕介

アジカンの舞台から道場まで!注目の建築家、光嶋裕介

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「OPINION」。6月18日(日)のオンエアでは、建築家の光嶋裕介さんにお話を伺いました。

建築の枠を超えて幅広く活躍する光嶋さん。2011年、建築家1年生のときに、光嶋さんのはじめて建てる家のドキュメントを糸井重里さん主宰のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載。「抜群に文章の面白い建築家がいる」と大きな話題になり、その後にASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんの依頼で、全国ツアーのライブステージのデザインを担当。また、漫画「スラムダンク」の作者井上雄彦さんの指名により、スペインで開催されたガウディの展覧会で公式ナビゲーターも務めました。

まず、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのステージを手掛けたきっかけについてお聞きました。光嶋さんは「旅を通して建築家になりたい」という目的から、さまざまな建物を観に行ってはスケッチをし続けてきたそうで、あるときに画廊との縁で展覧会を開催。その展覧会で対談したのが後藤さんでした。後藤さんはちょうどアルバム制作中で、架空の都市をイメージしているなどの構想を本人から聞かされて、「ぜひやらせてください」と依頼を受けました。曲に合わせてその世界観をプロジェクションマッピングによって、七変化させていくパフォーマンスは、映像作家とタッグを組むことで実現。13曲分の絵を描き、ライブ会場でオーディエンスの歓声を聞いたときは「うれしかった」と話していました。

また、これまでに光嶋さんが手掛けた数ある建築のなかで印象に残っているのは、神戸に建てた処女作である内田樹さんの凱風館だそうです。「敬愛する内田先生に会えただけでうれしかったのに、『道場を建てたいんだ』と言われ、最初は本当かなと思った」という光嶋さん。その後「土地を買いました」というまさかのメールから、2011年秋までに設計に一年、工事に一年を掛けて完成。

「依頼主が幸せになるように建築家は考えるので、内田先生はどんな家に住みたのだろう? どんな道場が欲しいだろう? とずっと考えながら、2年間掛けて完成させました。いろいろな思いを込めて…その思いたるや、興奮しちゃって。それから合気道の稽古を見て『これだ!』と思って弟子入りしたんです。もともと著者とファンという関係が10年ぐらい続き、ひょんなことから施主と建築主になり、その後に師範と弟子という関係になったんです」と、道場の建築をきっかけに生まれた素敵な関係について語ってくれました。

最後に、ご自身が描くビジョンについて聞くと「雑多なものが同居する社会。排除するのではなくお互いを尊重し合えるような社会の場所としての作り方というのを、建築を通してやってみたい」と光嶋さん。大学卒業後に過ごしたベルリンで感じた、いろいろな可能性や雑多性を受け入れる社会が、今でも原点としてあることを教えてくれました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「WONDER VISION」
放送日時:毎週日曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン