藤原ヒロシが出会った全身クロコダイルの男の正体

【連載】やきそばかおるのEar!Ear!Ear!(vol.27)

人が書いた日記を読むのは、その人の脳内を覗き見しているようで、楽しいものです。そんな私は、最近、クリープハイプの尾崎世界観さんが日々の出来事を綴った著書「苦汁100%」(文藝春秋)にハマっています。尾崎さんが思ったことを、私だけにこっそりと教えてくれているかのような内容に、読む毎に引き込まれていきます。実は、尾崎さんが月曜のナビゲーターを務めているJ-WAVEの番組「SPARK」(25時ー26時)のことも随所に記されています。「今日はうまくいった」と書いてあったりして、微笑ましいものがあります。人に見せることを前提として日記を書き続けるのは大変ですが、先日、尾崎さんがゲスト出演した番組では、「隠したところでバレてしまうから、後ろめたいことは先に書いてしまおうと思って」と、潔さ全開のお答えをされていました。

音楽プロデューサーにしてアーティストの藤原ヒロシさんの日々のお話もユニークです。藤原さんがナビゲーターを務めるJ-WAVEの番組「JUN THE CULTURE」(土曜 14時10分ー14時30分)は、藤原さんがセレクトした音楽の紹介はもちろん、国内外で起きた日々の出来事を紹介します。いずれも、ワールドワイドに行動する藤原さんならではの話ばかりです。

中でも「こんな事ってあるの!?」と感心したのが、ルイ・ヴィトンのショーに出席するため、藤原さんがユーロスターでパリに移動していた時の話。4人掛けのボックスシートに、藤原さんが2人の知り合いと座っていると、残りの席に全身クロコダイルの服装で身を包んだ、(藤原さん曰く)「絶対に友達になれそうにない外国人の男性」が座ってきたそうです。ところが、その男性は見た目と違って良い人で、肩を負傷していた藤原さんを気遣うほか、インドの大富豪だということも判明。おまけに、その人もルイ・ヴィトンのショーに出席するそうで、会場ではルイ・ヴィトンの偉い人が次々にその大富豪に挨拶に来ていたため、藤原さんはビックリ。「インドに来る時は、連絡してくれたらいろいろと案内するよ」と言われ、今から楽しみにしているそうです。

果たして、どんな盛大なおもてなしが待っているのでしょうか。インドでは、一般家庭でも、料理も飾り付けも盛大にしてお客さんをもてなすそうなので、むしろ、藤原さんが心配になるほど、豪華すぎる歓迎を受けるかもしれません。それか、男性の趣味趣向からして、クロコダイルの置物や飾りなど、クロコダイルだらけの部屋で、クロコダイル料理でおもてなし…などということもあるかもしれません。

となると、クロコダイル好きの大富豪と話が尽きなさそうな、ムツゴロウさんを連れて行くのもいいかもしれません。ちなみに、あるインタビューによると、ムツゴロウさんは以前、ワニだらけの川を泳いで渡ったことがあるそうで、「怖くないですか?」と聞かれて「ワニなんて可愛いもんだよ」と答えていました。ワニが本当に狙っているかどうかは、ワニの目を見ると分かるそうです。一瞬「なるほど!」と思ったものの、目の違いと言われても、全く理解できません…。

一方、癒される話もあります。こちらは国内の話。藤原さんの友人家族が、藤原さんの地元の伊勢に遊びに来るというので、伊勢シーパラダイスに案内することにしたそうです。実は私も行ったことがあるのですが、伊勢シーパラダイスにあるイルカのプールは小さくて、イルカに触ることができます。しかも、ここのイルカは人間が近づいていくと「遊ぼう」と言わんばかりに、体をうまく使ってボールを人間の方に放ってきます。それを受け取ってプールに投げ入れると、キャッチボールのようにイルカと遊べるというわけです。藤原さんはもちろん知っていましたが、友人家族は初めての体験に興奮していたとか。水族館といえば、イルカ以外にもワニを飼育しているところもあるので、ムツゴロウさんを連れていけばますます盛り上が…(以下略)。

藤原さんの話は、ほかにも藤原さんが大好きな、世界一のイタリアンレストランの話、ニューヨークで開催されたナイキの新商品発表会のイベントの話など、食やファッション、さらには著名人の話など多岐に渡ります。藤原さんの話を聞けば聞くほど、仕事の幅の広さや、人脈の広さなど感心するばかり…。

ちなみに、藤原さんはJ-WAVEの平日午後、クリス智子さんの番組「GOOD NEIGHBORS」(13時ー16時30分)にもゲスト出演しました。クリスさんは「藤原さんはすごい人で、音楽もやるしファッションもやるしブランドもやるし、かと思えば世界の企業の取締役の会議に出たり、エリック・クラプトンの友達っていうし…」と言っていましたが、まさに話が尽きなさそうな藤原さん。もしも藤原さんが私の家の近所に住んでいたら、お茶に誘って楽しい話を引き出して、まさに「GOOD NEIGHBORS」の一人になってほしいものです。

(ちょっと長めの追伸)
クリスさんといえば、以前、このコラムで「クリス智子さんの笑い声には少なくとも20パターンはある」という話を書きましたが、6月12日(月)放送の「GOOD NEIGHBORS」に、私がゲストとして出演させていただきました。オファーをいただいた時、嬉しいのと同時に「コラムで失礼なことを書いてなかったかな? 大丈夫かな?(ガクガクプルプル…)」という気持ちが湧き出てきて、その時のコラムを読み返したのは言うまでもありません。

クリスさんにお会いした印象は「瞳が大きい!」「細い!」「発音がきれい!」。 特に目の前で“生”で聞いた「Traffic Information」の発音がきれいで、もしも「クリス智子イングリッシュスクール」が開校したら、確実に通います。放送では「クリス智子さんの素敵な笑い方」と題して、改めてクリスさんの笑い声に関する解説(私がご本人の前でその魅力を解説。クリスさんは、照れておられました)や、全国の気になるラジオ番組の話など、あっという間に25分が過ぎていきました。コーナーが終わった後に、インスタグラムなどに掲載するための写真撮影をするのですが、写真を見てビックリ。いつもは写真を何回撮り直しても目が笑っていないように見えてしまう私なのに、きちんと目が笑った写真になっておりました。SNSに「やきそばさん、良い声してる」と書かれていたことにも感謝です。(終わってすぐに、エゴサーチしたのは言うまでもありません。)

JUN THE CULTURE https://www.j-wave.co.jp/original/seasons/culture/

関連記事