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「学芸員」の狭き門、驚くべき海外事情とは

「学芸員」の狭き門、驚くべき海外事情とは

タイムフリー

J-WAVEでオンエア中の「~JK RADIO~TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「TOKYO CROSSING」。5月19日(金)のオンエアでは、前日の18日が「国際博物館の日」だったこともあり、フランスと中国の学芸員事情を紹介しました。

博物館は研究・収集・展示・保存・管理などを行います。そこで、資格認定された「学芸員」の仕事が非常に重要な役割を担っています。そこで海外の学芸員はどのような存在なのかを探るべく、まずはパリの学芸員の方にお話を伺いました。フランスは国家試験を経て学芸員になるそうです。

「フランスでは博物館の学芸員をConservateur(コンセルヴァトール)と呼んでいて『保存する係の人』という意味の呼び方があります。国立博物館を始め、公立のミュージアムが仕事場です」とのこと。学芸員になるのは大変だそうで、資格が与えられるのは年間に50人ほどだとか。

資格を得るためには、美術や考古学などの専門の勉強をすることが必要です。合格すると研修を通じて、配属された博物館が所蔵している品を徹底的に研究し続けるそうです。保存技術や修理技術を学んだり、展覧会のプランを立てたり、広報活動にも尽力するとのことでした。

続いて、北京の学芸員事情を「All About北京ガイド」の鈴木晶子さんにお聞きしました。中国では学芸員になるのに資格はいらないそうです。中国では80年代ぐらいまで英語のcurator (キュレーター)は「博物館館長」と訳されていたくらいで、当てはまる仕事もなかったとか…。

その後、中国の現代アートが、世界の著名なキュレーターの活躍によって海外で大きく評価されたことが、中国でキュレーターの存在を定着させるきっかけとなったそうです。

学芸員になるための資格が要らないというと、中国で学芸員になるのは簡単なような気がしますが、実はかえって難しいそうです。鈴木さんによると「職人のような世界で、師匠のような存在の人について実力と実績を積むしかないので、学芸員になるのは非常に厳しい」とのことでした。

この話を聞いたカビラは「たくさんの文化遺産ある中国で、学芸員の制度が確立されて長い月日が経っている…と思いきや、まだまだこれからという状況なのは意外ですね」と感想を述べました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「~JK RADIO~TOKYO UNITED」
放送日時:毎週金曜 6時ー11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

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