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宮沢和史、全245曲を収めた沖縄民謡集に込めた思い

宮沢和史、全245曲を収めた沖縄民謡集に込めた思い

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」のワンコーナー「LOHAS TALK」(ナビゲーター:小黒一三)。4月17日(月)のオンエアでは、シンガーソングライターの宮沢和史さんをゲストにお迎えしました。

宮沢さんは言わずと知れた人気バンド、THE BOOMのボーカリストとして1989年にデビューし、1993年に「島唄」が大ヒット。グループは2014年に解散し、現在はシンガーソングライター、写真家として活動しています。

宮沢さんがこのたび制作されたCDボックスセット「沖縄 宮古 八重山民謡大全集(1)唄方~うたかた~」には、沖縄民謡245曲(!)が収められているのだとか。宮沢さんはこの活動を5年前から始めたそうですが、それにはこんな思いがあったそうです。

「沖縄民謡というのは、独特な楽譜があるんです。それを読めば100年後も曲を演奏することができるんですね。ただし民謡の場合は、古典音楽と違って演奏する人の自由なので、味というか、人によって弾き方も違ったりするので、『音声として録っておきたいな』とはずっと思っていたんですね。録っておくべきだと」(宮沢さん)

宮沢さんは少しずつ民謡の方に連絡をし、スタジオに招いて「録音したい曲を1曲歌ってください」とお願いし録りだめていたそうで、その中から厳選した245曲を今回のCDに収めたのだとか。沖縄民謡は、既に発売されているテープやレコードをまとめて“全集”としたり、1人の方が歌ったものはあったそうですが、実際の民謡をこれだけ集めたのは「初めてだと思う」とのこと。

“唄方(うたかた)”と呼ばれる参加アーティストはおよそ220名にのぼり、笛や琴など楽器で参加した方を含めるとさらに多いそう。最年少は7歳、最高齢は86歳という幅広い年代の方々が参加しているそうです。

しかしこの作品、なんと一般には発売はしないのだとか! 当初は発売も考えていて、「売上げを民謡の今後に使えたらいいな」と宮沢さんは構想を描いていたそうですが、プロジェクトが大きくなったため、いざ売り物にするとなると高額になってしまったそう。「僕はこれを聞いて民謡を勉強してほしいという思いがあるので、そういう意味ではやっぱり子供に聴いてほしい。でも子供に『これを買ってくれ』と言うわけにもいかないし…」ということで、広く平等に無料で聴けるように、沖縄県の図書館、中学・高校、養護施設、私立大学、全世界の沖縄県人会に寄贈されたそうです。

そのため、東京で聴きたくても持っている人に借りるしか手段は無いそうですが(笑)、今後は東京にも寄贈していきたいそうで「ちょっと期待していただきたいな」と嬉しい言葉もいただきました。

小黒と宮沢さんのトークは4月21日(金)まで続きます! どうぞお聞き逃しなく!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「LOHAS TALK」
放送日時:平日 20時40分-20時50分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/

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