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小林武史、次期ナビゲーター姜尚中と“戸惑い”を語る

小林武史、次期ナビゲーター姜尚中と“戸惑い”を語る

タイムフリー

J-WAVE日曜22時からの番組「Hitachi Systems HEART TO HEART」(ナビゲーター:小林武史)。東日本大震災と向き合い未来へつなぐバトンについて考えるこの番組。3月19日(日)のオンエアでは、この日で1年間ナビゲーターを務めてきた小林武史の出演が最後ということで、4月からの新ナビゲーターをゲストに招きました。

新ナビゲーターを務めるのは、被災地を取材した作品を発表し、故郷である熊本を襲った熊本地震を現地で体験しその後も見つめ続けている、政治学者の姜尚中さんです。

「さまざまな戸惑いの向こう側に隠れているもの」をテーマにお届けしたこの日は、番組スタッフが福島県・相馬市と浪江町で取材した現地の方のインタビューを聞き、小林と姜さんが感じたことをトークしていました。

今回のテーマについて語り始める小林。「詩的すぎたかな」としつつも「強い力の動きからどうしても弾かれたりこぼれてしまったりするような繊細な物の中に…もしくは経済の光がピカピカ当たるところから影になるようなもの中にちゃんと命は宿っているし、むしろ本質的な物っていうのはそういうところの方が感じられることもたくさんある」とのこと。

そして「弱い立場に僕自身が、かわいそうとかそういうことじゃなく、興味深いことがたくさんあるので…音楽をやっていても強いメッセージとか、強いパッションで動かされている音じゃないものの中に、生き物の動きを感じたりするんです。僕はやっぱりそういうものを大切にしてこそ、命のある世界だと思うんですよね」と続けていました。

これを聞き、姜さんは「小林さんは僕よりひと回り年代が違うかもしれませんが、そういう感性を僕が若い頃から持っていれば、自分がもっと変わったんじゃないかな」と同意していました。強い世界で「より早く・より強く・より大きく」と、自分も強くなければいけないという時代に刷り込みを受けた世代で育ったと言う姜さんは、「『忘れたものは何なのか』ということを還暦に近いときに東日本大震災で思い知らされた」と自らの半生と日本の時代を振り返っていました。

姜さんによると、光を求めて、東京に憧れ地方から人々が集まってきていた状況に限界が来て、それでも無理矢理に続けていたときに震災が起きたのだとか。「そう考えると、小林さんが言っていたように“戸惑い”ということ、1回立ち止まること、そうした目に見えないものに大切なものがあるんじゃないか」と、今回のテーマになぞらえながら自らの考えを話します。

姜さんの話を聞き「僕は今日で最後になりますけど…本当に素晴らしい方にバトンをつなげていける」と話す小林に、謙遜しながら「僕はしっかりと小林さんの思いを受け止めて、その思いを担いで次に伝えますので」と約束してくれた姜さんでした。

姜さんの考え方にも感心しながら、ミュージシャンとしても「声質が類い稀なる声」と感じたそう。「うっかり包まれてしまいそうになるほど素敵なボイス」と評しながら「声質だけじゃなく心が豊かで素敵な方だと改めて思いました」とコメントする小林。

次回から姜さんがナビゲーターとなるこの番組にも注目しましょう!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「Hitachi Systems HEART TO HEART」
放送日時:毎月第3日曜 22時-22時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/special/hearttoheart/

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