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伝説の“新宿産とうがらし”復活プロジェクト

伝説の“新宿産とうがらし”復活プロジェクト

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「TOKYO SOCIAL MAP」。3月5日(日)のオンエアでは、新宿区発祥の「内藤とうがらしプロジェクト」に注目しました。

新宿区・百人町に、三代に渡って新聞販売店を営んでいる「今田新聞店」というお店があります。ここに勤める新宿育ちの今田済士さんは、新宿発祥の内藤とうがらしの存在を知って、読者の方々に内藤とうがらしの苗を無料で配る活動をはじめたそうです。

今田さんが広めた内藤とうがらしの苗は、年を追うごとにお客さんから「家ではこういう風に育ったんだよ」と写真を見せてもらったり、「ぜひ見に来てよ」と呼ばれたりと、非常に地域の方から愛されているそうです。新聞販売店という仕事上、それまではお客さんとは新聞の会話しか無かったそうですが、それ以外の話題でも盛り上がるようになり、コミュニケーションのきっかけとして販売店のスタッフにも好評なのだとか。

現在の新宿付近には江戸時代、「内藤新宿」という宿場があり、そこで栽培されていたのが内藤とうがらしでした。しかし、新宿が繁華街になっていく過程で畑がなくなり、いつのまにか唐辛子は消えてしまいました。それから長い年月を経て、2010年立ち上がったのが、伝説のとうがらしを復活させる「内藤とうがらしプロジェクト」でした。このプロジェクトのリーダー、成田重行さんにお話を伺いました。

内藤とうがらしは、地元の新宿でも、これまでほとんど知られていなかったそう。江戸の宿場に関する文献によれば、とうがらしは蕎麦の薬味として人気があり、当時の新宿の農家が「お金になる」と飛びついたことで、四ツ谷から大久保にかけて、秋になると真っ赤になるほどの一大とうがらし産地になっていたそうです。この情報をもとに成田さんたちは、内藤とうがらし復活のために種探しをはじめ、日本全国をまわって江戸時代のとうがらしの種を発見、数年かけて栽培。これを固定種にし「江戸伝統野菜」に認定されることになり、18軒の農家に栽培してもらったそうです。

現在では、約5000人が苗を育てているといいます。都心のど真ん中で育てられ、広まりつつある内藤とうがらし、一般的には味噌や醤油などの調味料に合いますが、チョコレートのようなスイーツや、アイスクリームやチーズなどの乳製品との相性もいいそうです。ぜひ試してみてください!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「WONDER VISION」
放送日時:毎週日曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

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