【連載】やきそばかおるのEar!Ear!Ear!(vol.20)
和田アキ子さんの名曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を聴くと、眠っている街に希望の鐘を鳴らす人の姿を想像します。和田アキ子さんは、眠っている東京の街をイメージしながら歌っていると、以前インタビューで明かしていました。
金曜の早朝6時、「グーーーーーーーーッド、モーーーー二ーーーング!!!」と絶叫して、ラジオを通じて人々を叩き起こしている人といえば「~JK RADIO~TOKYO UNITED」(金曜6時―11時半)のナビゲーター、ジョン・カビラさんです。
カビラさんの挨拶(番組では「ヒューマン時報」と呼んでいます)は、いわば「都会の鐘」です。お寺の鐘をガンガンゴンゴン鳴らす勢いで、東京の街を起こします。実は私は以前、雑誌『ケトル』(太田出版)のラジオ特集で、番組を取材させていただいたことがあります。放送が始まる前、つまり、ヒューマン時報の直前に、カビラさんは軽くウォーミングアップをしていて、「今からデカい声を出すぞ!」という意気込みのようなものが伝わってきました。
ヒューマン時報は7時、8時などにも実施されます。特に注目は9時前です。
「MUSICLICK!」のコーナーがある日は、8時57分頃になるとゲストが登場します。楽しくトークをしているうちに、9時になります。すると、カビラさんは小声で「あ、すみません。ちょっと仕事をします」と言います。そこへテーマ音楽が流れ始め、その音楽に乗せてカビラさんが「グーーーーーーーーッド、モーーーー二ーーーング!!!」と絶叫します。ゲストは突然、目の前でオペラのようなものが始まったことに驚き、拍手をすることも…。先日の放送では、シンガーソングライターで私も大ファンのNakamuraEmiさんが出演されましたが、カビラさんの美声と、声を出しきった後で顔が真っ赤になっているのを見て感激していた様子でした。
ちなみに、カビラさんとNakamuraEmiさんは、性別も身長も(身長にいたっては30センチ差はあるんじゃないかと)違いますが、共通点があります。それは、この業界に入ったのが「偶然」だったということ。カビラさんは元々、レコード会社にお勤めでしたが、声が良かったため、デニース・ウィリアムズに「キミは、ラジオボイスだね」と言われたこともあったとか。その後、J-WAVEが開局するタイミングでナビゲーターに転身しました。NakamuraEmiさんは、お世話になっているライブハウスで自作の曲が流れているところを、音楽関係者の耳に止まったことがきっかけでメジャーの世界へ。両者とも偶然が新たな人生の門を開いたわけです。
もう一つの共通点は、カビラさんのヒューマン時報もNakamuraEmiさんの曲も、息継ぎをするのが大変だということ。カビラさんは、ヒューマン時報は息継ぎのタイミングが重要と言っていて、NakamuraEmiさんもインタビューで、「なんでこんなに息継ぎが大変な曲を作ったんだろうって、自分でも後悔することがあります」と話していました。そういった意味で二人は「息継ぎ大変仲間」なのです。
カビラさんの本領が発揮されるのが「FEATURE FOCUS」(7時15分頃)のコーナー。世界のニュースの当事者、もしくは海外の事情通にその場で電話をつないでお話を伺うコーナーですが、カビラさんは日本語と英語で質問をして、相手の英語を同時通訳していきます。カビラさんの流暢な英語に惚れ惚れしてしまう瞬間です。
流暢といえば、カビラさんはNakamuraEmiさんの曲のタイトル「Rebirth」と「メジャーデビュー」を紹介する時にもカッコよく読み上げていて、NakamuraEmiさんが「すごい!」と感激していました。英語が話せるって羨ましい…。
教科書の例文がもっと面白かったら、英語を楽しく覚えられて、ペラペラと話せるようになって、海外セレブと知り合って、仕事で一発当てて、今頃はナポリあたりに豪邸を構えていたのではないかと思います(そうかな?)。そこで、以前、私が取材をさせていただいた中山さん(「中山」という苗字だけ明かしていらっしゃいます)の著書『出ない順 試験に出ない英単語』(飛鳥新社)に掲載されている変わった例文を紹介したいと思います。
■The department manager tried to tackle the Santa Claus while completely naked.
(部長は真っ裸でサンタクロースを追いかけていた)
■ If you are standing, please hold on to the strap or the driver’s sensitive spot.
((バスの車内で)お立ちのお客様は、つり革か運転手の敏感な場所におつかまりください)
■“What nice barbed wire” ”Thank you. I knitted it myself”
(「素敵な有刺鉄線ですね」「ありがとう。自分で編んだんです」)
中山さんは英語の参考書マニアで、ずっと「役に立たない例文」を考えているそうです。カビラさんがこの本の例文を吹き込んだ音声を聞いて勉強したら、あっという間に英語を覚えてしまいそうです。
ちなみに、NakamuraEmiさんのブログによると、カビラさんは放送が終わると、NakamuraEmiさんのスマートフォンに、アルバムの全ての曲のタイトルをカッコいい発音で吹き込んだそうで、NakamuraEmiさんはまたもや感激したそうです。カビラさん、まさに「グーーーーーーーーーーーーッド、ジョーーーーーーーーーーブ!」
~JK RADIO~TOKYO UNITED http://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/
和田アキ子さんの名曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を聴くと、眠っている街に希望の鐘を鳴らす人の姿を想像します。和田アキ子さんは、眠っている東京の街をイメージしながら歌っていると、以前インタビューで明かしていました。
金曜の早朝6時、「グーーーーーーーーッド、モーーーー二ーーーング!!!」と絶叫して、ラジオを通じて人々を叩き起こしている人といえば「~JK RADIO~TOKYO UNITED」(金曜6時―11時半)のナビゲーター、ジョン・カビラさんです。
カビラさんの挨拶(番組では「ヒューマン時報」と呼んでいます)は、いわば「都会の鐘」です。お寺の鐘をガンガンゴンゴン鳴らす勢いで、東京の街を起こします。実は私は以前、雑誌『ケトル』(太田出版)のラジオ特集で、番組を取材させていただいたことがあります。放送が始まる前、つまり、ヒューマン時報の直前に、カビラさんは軽くウォーミングアップをしていて、「今からデカい声を出すぞ!」という意気込みのようなものが伝わってきました。
ヒューマン時報は7時、8時などにも実施されます。特に注目は9時前です。
「MUSICLICK!」のコーナーがある日は、8時57分頃になるとゲストが登場します。楽しくトークをしているうちに、9時になります。すると、カビラさんは小声で「あ、すみません。ちょっと仕事をします」と言います。そこへテーマ音楽が流れ始め、その音楽に乗せてカビラさんが「グーーーーーーーーッド、モーーーー二ーーーング!!!」と絶叫します。ゲストは突然、目の前でオペラのようなものが始まったことに驚き、拍手をすることも…。先日の放送では、シンガーソングライターで私も大ファンのNakamuraEmiさんが出演されましたが、カビラさんの美声と、声を出しきった後で顔が真っ赤になっているのを見て感激していた様子でした。
ちなみに、カビラさんとNakamuraEmiさんは、性別も身長も(身長にいたっては30センチ差はあるんじゃないかと)違いますが、共通点があります。それは、この業界に入ったのが「偶然」だったということ。カビラさんは元々、レコード会社にお勤めでしたが、声が良かったため、デニース・ウィリアムズに「キミは、ラジオボイスだね」と言われたこともあったとか。その後、J-WAVEが開局するタイミングでナビゲーターに転身しました。NakamuraEmiさんは、お世話になっているライブハウスで自作の曲が流れているところを、音楽関係者の耳に止まったことがきっかけでメジャーの世界へ。両者とも偶然が新たな人生の門を開いたわけです。
もう一つの共通点は、カビラさんのヒューマン時報もNakamuraEmiさんの曲も、息継ぎをするのが大変だということ。カビラさんは、ヒューマン時報は息継ぎのタイミングが重要と言っていて、NakamuraEmiさんもインタビューで、「なんでこんなに息継ぎが大変な曲を作ったんだろうって、自分でも後悔することがあります」と話していました。そういった意味で二人は「息継ぎ大変仲間」なのです。
カビラさんの本領が発揮されるのが「FEATURE FOCUS」(7時15分頃)のコーナー。世界のニュースの当事者、もしくは海外の事情通にその場で電話をつないでお話を伺うコーナーですが、カビラさんは日本語と英語で質問をして、相手の英語を同時通訳していきます。カビラさんの流暢な英語に惚れ惚れしてしまう瞬間です。
流暢といえば、カビラさんはNakamuraEmiさんの曲のタイトル「Rebirth」と「メジャーデビュー」を紹介する時にもカッコよく読み上げていて、NakamuraEmiさんが「すごい!」と感激していました。英語が話せるって羨ましい…。
教科書の例文がもっと面白かったら、英語を楽しく覚えられて、ペラペラと話せるようになって、海外セレブと知り合って、仕事で一発当てて、今頃はナポリあたりに豪邸を構えていたのではないかと思います(そうかな?)。そこで、以前、私が取材をさせていただいた中山さん(「中山」という苗字だけ明かしていらっしゃいます)の著書『出ない順 試験に出ない英単語』(飛鳥新社)に掲載されている変わった例文を紹介したいと思います。
■The department manager tried to tackle the Santa Claus while completely naked.
(部長は真っ裸でサンタクロースを追いかけていた)
■ If you are standing, please hold on to the strap or the driver’s sensitive spot.
((バスの車内で)お立ちのお客様は、つり革か運転手の敏感な場所におつかまりください)
■“What nice barbed wire” ”Thank you. I knitted it myself”
(「素敵な有刺鉄線ですね」「ありがとう。自分で編んだんです」)
中山さんは英語の参考書マニアで、ずっと「役に立たない例文」を考えているそうです。カビラさんがこの本の例文を吹き込んだ音声を聞いて勉強したら、あっという間に英語を覚えてしまいそうです。
ちなみに、NakamuraEmiさんのブログによると、カビラさんは放送が終わると、NakamuraEmiさんのスマートフォンに、アルバムの全ての曲のタイトルをカッコいい発音で吹き込んだそうで、NakamuraEmiさんはまたもや感激したそうです。カビラさん、まさに「グーーーーーーーーーーーーッド、ジョーーーーーーーーーーブ!」
~JK RADIO~TOKYO UNITED http://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/