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観光客40倍! 豊岡市が地方創生に成功したワケ

観光客40倍! 豊岡市が地方創生に成功したワケ

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。2月9日(木)は、地方創生で注目の町、兵庫県豊岡市の中貝宗治市長をゲストにお迎えしました。

コウノトリや城崎温泉などでもお馴染みの豊岡市、中貝市長は2001年から現在就任4期目となります。地方創生というと「いかに人口を増やすか」に焦点がいきがちですが、豊岡市は「なぜ人が減るのか?」に注目。若者の多くが10代で町を出てしまい、若者が増えない理由が「地方は貧しくてつまらないと思っているから」「地方の所得格差だけでなく地方に住むことの価値が否定されているから」だと中貝市長は考えたそうです。

そこでやらなければならないと思ったことは「地方に生きることの価値の創造」。グローバル化で同じような商業施設や景観などが増える中、ローカルであること、地域固有であることが輝くチャンスでもあり、「人口規模は小さくても世界に尊敬される町」というコンセプトで、世界に発信できると考えました。

例えば、城崎温泉は木造建築の旅館が並び、浴衣を着て下駄をカランコロンと鳴らして歩くスタイルがウケて、この5年間で、海外からも含め、以前の40倍にあたる人が訪れるようになりました。これは、海外の有名な旅行ガイド「ロンリープラネット」で「日本で最高の温泉街」として掲載されたことや、ニューヨーク、シドニー、パリなどのメディアに情報を流すといった活動を5年ほど続けてきた成果だといいます。

観光業を発展させるために、さまざまな企業と組んでマーケティング分析もしているそうで、年齢や移動経路などのビックデータをもとに、旅行会社や地元企業と戦略を立てています。

その他にも「アーティスト・イン・レジデンス」という、ダンスや演劇などのパフォーミング・アーツに特化して宿泊施設も稽古場もタダで提供。施設の維持費は赤字でも良いので演劇などの制作過程を見せることで話題作りをするという試みで、これまでに、映画「ふたりのベロニカ」のイレーヌ・ジャコブさんや森山未來さんといった著名人も滞在しています。

さらに「コミュニケーション教育」と題してふるさとのことを教え、保育園、幼稚園、小学校に英語教育を導入。演劇の授業も導入して表現力を身につけさせるなど、子どもの頃から海外から来る人達と触れ合うコミュニケーション能力を育てようと、教育面でも力を入れているそうです。

中貝市長が考える理想の町とは「いろいろな人がちゃんと出番や居場所がある、自分の存在意義が確認できる町」とのこと。まさに地方創生を具現化している豊岡市。今後の動向に注目です!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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