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トランプ大統領は必然? 専門家が語る今後のアメリカ

トランプ大統領は必然? 専門家が語る今後のアメリカ

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。1月24日(火)のオンエアでは、国際政治学者で、東京大学政策ビジョン研究センター講師である三浦瑠麗さんをお迎し、トランプ新大統領の就任式からみる、今後の国際関係について伺いました。

先日の就任式で行われたトランプ新大統領の演説については、「短くて、『仕事をする』というメッセージが前に出ていて、ある種無愛想と言ってもいいくらいの演説。オバマみたいに『みんな頑張ろう』とやる気を盛りたてるんじゃなくて、『政権やるから黙ってみてろ』という印象でした」と三浦さん。

スキャンダラスな選挙戦や過激な発言などが前面に出て、「アメリカを分断している」と、メディアを中心に言われてきたトランプ新大統領ですが、三浦さんの最新著書「『トランプ時代』の新世界秩序」(潮出版社)ではその本質が語られています。

執筆にあたり、三浦さんはまず、「なぜヒラリー・クリントンが負けたのか?」に注目したそうです。

その背景として、民主党支持者、中でも「(民主党内でヒラリーの対立候補だった)バーニー・サンダース候補の支持者が、民主党に絶望していたこと」や、「トランプ支持者に、白人の富裕層も含まれていた」など、大方の報道とは違う事実があったと言います。

年収300万円以下で有色人種はヒラリー支持、年収が上がるにつれてトランプ支持率も上がるという事実から、三浦さんは、年収500万円以上では「税金を払っている」という意識が強く、貧しい層への分配だけを訴えるヒラリーに拒否反応を示し、経済の成長も含んだ上での”分配“が期待できるトランプ支持になったのではないか、と考察します。

民主党の社会福祉政策への不満や減税の考え方なども理由に挙げ、これに対し、これまでの共和党であれば超富裕層優遇だったところ、トランプは「超富裕層からはもっと税金をとる」と明言。中間層にも減税を提言するなど、共和党にしては分配を重視したと評価された、とのこと。

そのほかにも、2007年の金融危機以降の「就職しても車が買えない、家が買えない、結婚できない、子どもが産めない」といった状況に追いやられた若者層の怒りや、将来への不安などが背景にあるようです。

さらに番組では、こうしたトランプ新大統領の政策や、今後のアメリカに迫る興味深い話が繰り広げられました。それらが、日本や私たち自身とも関係があることは間違いありません。三浦さんの著書「『トランプ時代』の新世界秩序」と共に、じっくり振り返りたいオンエアとなりました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。

【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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