J-WAVEで放送中の番組「WITH」。この番組は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘病しながら、“NO LIMIT, YOUR LIFE.”をスローガンに掲げて活動している武藤将胤がお送りしています。12月23日(金)のオンエアでは、「オリィ研究所」のロボット・コミュニケーター、通称“オリィ”こと、吉藤健太朗さんをゲストにお迎えしました。
今回、オリィさん(吉藤さん)と話すことをものすごく楽しみにしていたという武藤。オリィさんはAERAが発表した「日本を突破する100人」、フォーブスの発表した「30 Under 30 2016 ASIA」にも選ばれている、TEC業界でものすごく注目されている方です。「ものすごい才能が僕の目の前にいらっしゃいます」と武藤。
「“ロボット・コミュニケーター”とか、“ロボット界”といわれると、ロボットを作っている人という印象がついてしまうかもしれないですし、実際、ロボットは作っているんですけど…。ロボットを研究することが目的じゃないんですよね。もともとやりたかったことは“人と人をつなぐこと”がしたかった」(オリィさん、以下同)
例えば、オリィさんの作った分身ロボット「OriHime(おりひめ)」は、ほかのロボットとは違ってキャラクター性がなく、人工知能を搭載していません。あくまで操作する人の分身なので、接する人がロボットとコミュニケーションをとっている様に感じないように作られています。そのため、見た目はすごくシンプルです。
「人と人が会うためには、いろんなものが必要なわけですね。例えば服もそうですし、化粧品もそうかもしれない。移動手段もそうですし、いろんなものがあるところで、家から出ることができない人が、じゃあそれをどうやったら実現できるか、というところの一つのツールとしてロボットを作っています」
では、「OriHime」は具体的にはどんなロボットなのでしょうか?
「簡単に説明すると、入院している患者さんがいるとしましょう。彼は子どもだとすると、学校に行けないし、家にも帰れない。無菌室だったら友達にも会えないし、本当に独りぼっちなわけです。本当であれば彼は、友達と遊びまわったりとか、休み時間にバカな話をしたりとか、家に帰って家族とテレビを見たりができるはずなのに、それができない…。そんな彼にもう一つの自分の体を作り、遠隔で操作することでまるでそこにいるかのように体験や思い出を作ることができる。それが『OriHime』です」
その「OriHime」をスタジオに持ってきていただきました。「ものすごくコンパクトで、机の上にちょこっと置いてあるんですけど、ちゃんと存在感はあるっていう、僕は本当に初めて見るロボットだなぁって思いました」と武藤。
また、最近では、視線入力で簡単に文字を入力することができる、パソコンのモニター上のデジタル文字盤「OriHime eye」が発表されました。重度のALS患者など、発声ができず視線だけしか動かせない人でも操作が可能です。先日、実際に使ったという武藤は「練習すれば、これなら日常会話と同じくらいのスピード感で、話ができるよなっていうのがすごく驚きだった」など、その素晴らしさと、いかに画期的であるかを語りました。
オリィさんは、この「OriHime」や「OriHime eye」を手掛けているわけですが、作っている時は、一体どんな心境なのでしょうか?
「いろんなことを考えてるんですが、やっぱりサプライズが好きなんですよね。だから、これを密かに作っておいて、目の前に見せたら『おぉ!』みたいなリアクションが返ってくることを期待してて。使ってくれる人の顔とかを思い浮かべながら、とにかく楽しんでもらえる、喜んでもらえる物を作ろうっていうことを想像しています」
ALSなど難病と闘っている人たちや、さまざまな事情でコミュニケーションが難しい人たちの希望となるツールを開発している吉藤健太朗さん。最後にこんなことも語ってくれました。
「未来は明るいというか、“未来はどんどん変わっていってるんだ”と。今はできないことが明日できるっていうことを発信し続けるっていうことは、私にとってのコミュニケーションだと思っていて、私にとって、今ここにいる価値だなって自分で思っています」
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「WITH」
放送日時:毎週金曜 26時30分-27時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/dc4/
今回、オリィさん(吉藤さん)と話すことをものすごく楽しみにしていたという武藤。オリィさんはAERAが発表した「日本を突破する100人」、フォーブスの発表した「30 Under 30 2016 ASIA」にも選ばれている、TEC業界でものすごく注目されている方です。「ものすごい才能が僕の目の前にいらっしゃいます」と武藤。
「“ロボット・コミュニケーター”とか、“ロボット界”といわれると、ロボットを作っている人という印象がついてしまうかもしれないですし、実際、ロボットは作っているんですけど…。ロボットを研究することが目的じゃないんですよね。もともとやりたかったことは“人と人をつなぐこと”がしたかった」(オリィさん、以下同)
例えば、オリィさんの作った分身ロボット「OriHime(おりひめ)」は、ほかのロボットとは違ってキャラクター性がなく、人工知能を搭載していません。あくまで操作する人の分身なので、接する人がロボットとコミュニケーションをとっている様に感じないように作られています。そのため、見た目はすごくシンプルです。
「人と人が会うためには、いろんなものが必要なわけですね。例えば服もそうですし、化粧品もそうかもしれない。移動手段もそうですし、いろんなものがあるところで、家から出ることができない人が、じゃあそれをどうやったら実現できるか、というところの一つのツールとしてロボットを作っています」
では、「OriHime」は具体的にはどんなロボットなのでしょうか?
「簡単に説明すると、入院している患者さんがいるとしましょう。彼は子どもだとすると、学校に行けないし、家にも帰れない。無菌室だったら友達にも会えないし、本当に独りぼっちなわけです。本当であれば彼は、友達と遊びまわったりとか、休み時間にバカな話をしたりとか、家に帰って家族とテレビを見たりができるはずなのに、それができない…。そんな彼にもう一つの自分の体を作り、遠隔で操作することでまるでそこにいるかのように体験や思い出を作ることができる。それが『OriHime』です」
その「OriHime」をスタジオに持ってきていただきました。「ものすごくコンパクトで、机の上にちょこっと置いてあるんですけど、ちゃんと存在感はあるっていう、僕は本当に初めて見るロボットだなぁって思いました」と武藤。
また、最近では、視線入力で簡単に文字を入力することができる、パソコンのモニター上のデジタル文字盤「OriHime eye」が発表されました。重度のALS患者など、発声ができず視線だけしか動かせない人でも操作が可能です。先日、実際に使ったという武藤は「練習すれば、これなら日常会話と同じくらいのスピード感で、話ができるよなっていうのがすごく驚きだった」など、その素晴らしさと、いかに画期的であるかを語りました。
オリィさんは、この「OriHime」や「OriHime eye」を手掛けているわけですが、作っている時は、一体どんな心境なのでしょうか?
「いろんなことを考えてるんですが、やっぱりサプライズが好きなんですよね。だから、これを密かに作っておいて、目の前に見せたら『おぉ!』みたいなリアクションが返ってくることを期待してて。使ってくれる人の顔とかを思い浮かべながら、とにかく楽しんでもらえる、喜んでもらえる物を作ろうっていうことを想像しています」
ALSなど難病と闘っている人たちや、さまざまな事情でコミュニケーションが難しい人たちの希望となるツールを開発している吉藤健太朗さん。最後にこんなことも語ってくれました。
「未来は明るいというか、“未来はどんどん変わっていってるんだ”と。今はできないことが明日できるっていうことを発信し続けるっていうことは、私にとってのコミュニケーションだと思っていて、私にとって、今ここにいる価値だなって自分で思っています」
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
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番組名:「WITH」
放送日時:毎週金曜 26時30分-27時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/dc4/
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