森永卓郎が提言「お金持ちが幸せなのか?」

J-WAVE金曜21時50分からの番組「School TV DREAM TRAIN」(ナビゲーター:秀島史香)。9月23日のオンエアでは、この週のゲスト、経済アナリストの森永卓郎さんにお金と幸せの関係について聞きました。

森永さんは “経済アナリスト”という仕事を、「自分の目でデータを見て、自分で情報を集め、自分の頭で考えて、世の中こうなっているということを、世の中に問うというもの」だと言います。そして、そこに楽しさや、やりがいを感じており、ご自身を“アーティスト”と思っているのだそう。これは、しがらみにとらわれず自由に自分の考えを表現する仕事は、ミュージシャンや、小説家、ダンサーなどのアーティストと共通する仕事だと考えているからだそうです。

そして、これからの時代、若い人たちにも「アーティストとしての仕事」を見つけてほしいとアドバイスします。その理由はというと…。

森永さんはまず、現在の経済の二極化に言及。今はかつてないほど、何億、何十億という年収があるような、ものすごいお金持ちが大量発生している時代なのだそう。一方で、年収100万、200万という所得の人もどんどん増えています。どちらの人生が幸せなのか? 森永さんは、後者だと言います。

仕事柄、大金持ちの人たちとも付き合いの多い森永さん。「私は、彼らの中で幸せそうだなと思う人は一人もいないんです」ときっぱり。お金には中毒性があり、持てば持つほど、もっと欲しくなるもの。ライバルに寝首を掻かれるんじゃないか、いつ株価が下がるのではないかと、毎日、不安に苛まれる。そんなお金持ちの姿を見ていると、豪邸があっても、高級車に乗っていても、「本当に幸せなのかな?」と疑問に思ってしまうのだそう。

その上で、これからの時代、幸せな人生を送るために必要なことは何なのでしょうか? 森永さんは、ある程度の収入を得るための仕事と、収入は少なくてもアーティストとして自分を表現する仕事、この2つの仕事を折り合いをつけながら生きるのが良いのではないかと提言します。

「自分が表現したいものは何なのか。それがなく人生終わっちゃうというのが、私は一番つまらない人生なんじゃないかなって思うんですよね。若いうちだったら、いろいろな可能性があるので、とりあえず全てやってみればいいと思うんですよ。いろいろなものにチャレンジして、その中で、一つ、二つものになれば、それで十分だと思うんです」(森永さん)

幸せな人生を送るために一番大切なのは、アーティストとしての仕事を見つけ、続けられること。これまで、たくさんの数式や経済モデルやデータ分析など、お金のことを研究し続けた森永さんだからこそ辿り着いた結論。説得力がありますね。

さて、「School TV DREAM TRAIN」が最後にテーマにする仕事は、“サッカー選手”。9月26日―30日の5日間にわたって名古屋グランパスの矢野貴章選手と扇原貴宏選手に夢やスランプ、そして子どもたちからの質問にも答えていただきます。21時50分からのオンエアを、お聴き逃しなく!

【関連サイト】
「School TV DREAM TRAIND」
http://www.j-wave.co.jp/original/dreamtrain/index.html

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