OKAMOTO'S・オカモトコウキが明かす「ムッシュかまやつと見つめ合った謎の瞬間」

OKAMOTO'Sのオカモトコウキ(Gt)が「音楽があふれる街 渋谷」をテーマに曲をセレクトした。

オカモトコウキが登場したのは8月31日(木)に放送されたJ-WAVEの番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。東京のある街、ある商店街、ある路線……セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナーだ。

再生は2023年9月7日28時ごろまで

音楽があふれる街

オカモトコウキはまず、渋谷での思い出を振り返りつつ、曲をセレクトした。

オカモトコウキ:渋谷のイメージとしてレコードショップやライブハウスだったり、そういう音楽に関わりのある場所がすごくあふれている場所だなと印象が昔からありまして。特に僕はミュージシャンをやっているので、そういう人のライブを観に行ったりとか、レコードを掘りに行ったりとか、そういうことで渋谷を訪れて、そこを楽しむということがすごくたくさんありました。自分のイメージとして音楽と渋谷をテーマに語っていけたらなという風に考えています。

続けてオカモトコウキは、「原宿クロコダイル」というライブハウスでの思い出を語り始めた。

オカモトコウキ:レジェンド系の昔のミュージシャンがやっているようなライブハウスで、そこで山口冨士夫さんという、もともと村八分というバンドやTEARDROPSというバンドをやっている、本当にレジェンドギタリストがライブをやっているときがあったんです。僕は高校のときすごく昔のロックとかが好きで、そういう日本の昔の音楽を聴いていました。初めて渋谷のライブハウスに行ったのがそのクロコダイルという場所で、山口冨士夫さんを生で観たというのが渋谷とライブハウスの一番の思い出かなというところで、この曲を選びました。当時高校生だったので、すごく周りのいかつい大人に囲まれてライブを観るという体験が初めてで。ちょっとビビりながらも恐る恐るライブを観てというので、すごく楽しかったことも思い出される1曲になっています。

オカモトコウキは1曲目にTEARDROPSの『いきなりサンシャイン - '90』をセレクトした。



オカモトコウキ:渋谷と音楽で思い浮かぶ風景ということなんですが、OKAMOTO'Sというバンドは2010年デビューでやってきて、最初の大きな目標はSHIBUYA-AXというライブハウス(で演奏すること)でした。もうなくなっちゃっているんですけど、道玄坂を登り切ったあとにあった、すごく音がよくてちょうどいい、大きめのライブハウスがあったんです。そこでライブがやりたいなというのはずっと思っていて。1回初めてSHIBUYA-AXでワンマンライブをやったんですけど、そのときは全然チケットが売り切れなくて、ちょっと「リベンジだね」と、2014年にSHIBUYA-AXでライブをやったときにチケットがソールドアウトしたというのが思い出深いです。

ソロ活動の思い出

オカモトコウキは自身のソロ活動を振り返りつつ曲を選んでいった。

オカモトコウキ: 2021年に渋谷のWWW Xでソロのライブをしたんですが、おとぎ話というバンドとのツーマンだったんです。ソロでなかなかライブをやる機会というのはないんですが、自分の音楽が渋谷のライブハウスで鳴らされるというのもなかなかない経験でしたし、その日のライブがすごく出来がよくて。メチャクチャ印象に残っているなということで、今回そのおとぎ話の曲とオカモトコウキのソロの2曲を選びました。

オカモトコウキはおとぎ話の『COSMOS』と、自身の楽曲『君は幻』をセレクトした。





オカモトコウキ:『君は幻』は2枚目のソロアルバムからのリード曲になります。この曲は風景を実際に思い浮かべながら考えた曲です。恋愛に発展する未満の男女がライブハウスに行って、明け方まで2人で楽しんで帰って電車に乗って「今日楽しかったね」なんて話しているみたいな。恋愛に発展するまではいかないんだけど、そういう思い出も含めて美しかったよなみたいな、具体的な風景を思い浮かべながら書いた曲です。自分にそういう体験があったということではないんですけど、渋谷の街のライブハウスやクラブに行って帰ってきている若者みたいなことを想像して書いた楽曲なので、そういうところも注目して聴いてほしいなと思います。

よすぎて「わけがわからなくなった」曽我部恵一の弾き語り

オカモトコウキはサニーデイ・サービスの曽我部恵一(Vo/Gt)との思い出も振り返った。アナログレコードの魅力を紹介するようなテレビ番組の収録で、ふたりはそれぞれ弾き語りをしたのだという。

オカモトコウキ:渋谷系じゃないですけど、そういう渋谷系からサニーデイからみたいな、自分の音楽のバックグラウンドとしてすごく憧れというか、ずっと好きで聴いてきた音楽だったんです。当然サニーデイ・サービスはすごく好きなアーティストで、曽我部さんもメッチャ好きでというなかで、その人の前で自分が1人で弾き語りをやらなきゃいけないという、メチャクチャ厳しいシチュエーションがありまして(笑)。最初に曽我部さんが楽曲を弾き語りして、そのあと自分だったんですけれども、そのときに曽我部さんが「じゃあこの曲を弾き語りします」と披露した曲が、まだ世の中に出ていない新曲だったんです。サニーデイ・サービスの新曲を弾き語りで聴かせてくださって。世の中の人がまだ聴いていない曲を初めて自分だけが聴いてしまっているというようなことで、すごく緊張しましたし、またそれがメチャクチャいい曲ですごく衝撃を受けて。そのあと自分が弾き語りをやったんですけど大失敗したという(笑)。もう、(曽我部の楽曲が)よすぎてわけがわからなくなっちゃって、自分の弾き語りはグダグダだったという思い出がありました。

オカモトコウキはサニーデイ・サービスの『家を出ることの難しさ』をセレクトした。

大御所アーティストとの遭遇

オカモトコウキは最後に、ある大御所アーティストとのエピソードを交えつつ曲を選んだ。

オカモトコウキ:これも渋谷に行ってまだそんなに間もないころ、たまたま歩いていたら前からかまやつひろしさんが歩いてきたんです。僕はそのときにOKAMOTO'Sのボーカルのオカモトショウと一緒に2人で歩いていたんですけど、そのショウさんがちょっとミック・ジャガーに似ているんですよね。それで僕とショウさんが「ムッシュかまやつさんが前から歩いてきた」と思って、ガン見したら、ムッシュさんもオカモトショウさんのことをガン見して「え、なんで? ミック・ジャガーがここにいるの?」みたいな感じで(笑)。そう勘違いしたかどうかはわからないんですけど、お互いに見つめ合うという謎の瞬間がありまして。それを思い出と言っていいのかわからないんですけれども、渋谷をたまたま歩いていたら、ムッシュかまやつさんに会ってしまったという個人的な思い出とともに、この楽曲を選んでみました。

オカモトコウキは最後にかまやつひろしの『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』をセレクトした。



東京のある街、ある商店街、ある路線。セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。
radikoで聴く
2023年9月7日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
GRAND MARQUEE
月・火・水・木曜
16:00-18:50

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