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「寝落ちは心地良い」から生まれたホテル

「寝落ちは心地良い」から生まれたホテル

J-WAVEの日曜深夜24時からの番組「GROWING REED」(ナビゲーター:岡田准一)。8月14日のオンエアは“建築女子”として注目を浴びている建築家で、SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd. 代表取締役 の吉田愛さんをゲストに迎えお届けしました。

1974年 広島県生まれ
2001年 建築設計事務所Suppose design officeに所属
2014年 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd. 設立

2001年からSUPPOSE DESIGN OFFICEにて同代表、谷尻氏と共に建築設計業務に携わってきた吉田さん。

SUPPOSE DESIGN OFFICEは、池袋にある「BOOK AND BED TOKYO」を手がけており、商環境を中心とする空間デザインにおいて優れた作品に贈られる「JCD INTERNATIONAL DESIGN AWARD2016」の大賞に選ばれました。

「BOOK AND BED TOKYO」は“なんだろう?”と思うような名前ですが、ホテルです。簡単に説明すると、本棚が並んでいて、本棚の奥に部屋があり、その中で泊まれるというもので30人ほどが宿泊することができます。

吉田:もともと「本を読みながら寝落ちすると心地良い」という企画から考えたホテルなんです。

岡田:(写真を見ながら)非常に新しいカプセルホテルという感じですね!

吉田:泊まる必要がないような、近所の人もお風呂に入ってから泊まりに来るんです(笑)。

このホテルは大人気で、京都にもオープンする予定です。

そんな吉田さんに「建築にとって重要なこと」をお聞きしたところ「良い違和感をつくる」という答えが返ってきました。

岡田:良い違和感とは?

吉田:例えば土壁というと昔ながらで伝統味ありますが、合板を使うことでカジュアルさがプラスされて、新しい要素が加わるわけです。それは“良い違和感”だと思ってます。

なかなか奥が深いものがあります。さらに、吉田さんは「未完成」であることにも注目しているそうです。普通は完成したものを手渡しするものですが、敢えて未完成のままにするとのこと。どういうことかというと…。

吉田:例えば“未完成”の住宅があるんですが、1階は2階分の高さがあって、1階は窓がたくさんあって、ガラスは入ってないんです。床は土になっていたり、木を植えていたりします。

子どもが生まれたら床をつけるとか、バイクを何台も並べてお店を開くとか、10年~20年ごとにやりたいことが変わっていくとして、それができる空間をつくっておくんです。

岡田:施主さんはよくOKしましたね。

吉田:喜んでいました!

これは新しい発想ですが、吉田さんは普段からこういったことに「気づく」ことを意識しているそうです。

「何かに気づこうとして生活しているところはあって、日頃からお店に入ると、いろいろなことが気になります。いつもカメラを持ち歩いている気分でいると、違う解釈が生まれます」

吉田さんならではの斬新なアイデアを活かした建築が、今後も次々に誕生しそうですね! 次回の「GROWING REED」は冒険作家の角幡唯介さんをお迎えしてお送りします。8月21日(日)の24時からのオンエアをお楽しみに♪

【関連サイト】
「GROWING REED」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/growingreed/

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