北極冒険家・荻田泰永「冒険に娯楽は無駄」

J-WAVE平日20時からの番組「JAM THE WORLD」のワンコーナー「LOHAS TALK」(ナビゲーター:小黒一三)。8月9日のオンエアでは、北極冒険家の荻田泰永さんをゲストにお招きしました。

「極地冒険家」は海外には多く存在しますが、「北極冒険家」ということで北極に限定して冒険をしている荻田さん。これまで北極圏を14回、8,000キロメートル以上もの距離を冒険され、世界有数のキャリアが海外からも注目を集めています。

荻田さんは初めての海外旅行、しかもアウトドアの経験が全く無いにもかかわらず若者ら8人と共に「冒険」に出かけ、カナダの北極圏を700キロメートル、37日間かけてキャンプしながら歩いたそう。

その1年後、2回目の北極冒険に1人で向かった荻田さん。なぜまた北極を目指したのか聞いてみると「魅せられたとかそういうことではなく…日本に戻ったら北極に行く前と変わらない日常が延々と繰り返されていて。それこそまたアルバイトしたり。でもやっぱりエネルギーがまだあって」と答える荻田さん。そして「どこかに行こうと思っても、今まで何もしてこなかったから、知っている土地は1カ所(北極)しかなかったので、また北極に行ったんです」と2回目の北極冒険に向かった理由を話してくれました。

今年もカナダからグリーンランドまで、北極圏を越えて「約1,000キロメートル、48日間1人でソリを引いて歩いた」そうです。そして、実際に何度も北極を歩いた荻田さんに、小黒から「新聞報道では氷が溶けちゃってシロクマが困っているとかありますが、実感として(氷が少なくなっていることについて)はどうなんですか?」と質問。

「氷は明らかに昔より減っています。これは間違いないですね」と断言する荻田さん。しかし「シロクマは100キロでも200キロでも泳ぎますから、北極の氷が無くなってシロクマが溺れ死ぬというのはまず無いんです」(荻田さん)と驚きの回答が。ちなみにシロクマは、分類上は“陸上動物”ではなく“水生生物”なのだとか!

冒険中は人に全く会わないため、人と話すこともなく、ずっと独り言をつぶやいて自分と話していると言う荻田さん。これを聞いた小黒が気になった「睡眠以外の息抜きは?」という質問には…

「基本的に、娯楽の時間って無いんですね。もう日中はひたすら10時間とか12時間歩くだけで、歩き終わったらテントを張って…。でも寒いですからテントの中でのんびり本を読む時間も無いですし、本を読んでいたら燃料も無駄に消費しますし。そういうのも全部無駄なんですよね」と、“娯楽は無駄”だとあっさり言ってのける荻田さん。

さらに「自分の命に影響しないものは全部持って行かないです。『これが無ければ死んでしまう』という物しか持って行かないです」と、究極とも言える冒険の持論を明かしてくれました。

北極冒険家・荻田泰永さんのお話はまだまだ続きます。今週の「LOHAS TALK」をどうぞお聴き逃しなく!

【関連サイト】
「LOHAS TALK」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/

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