森永邦彦さんのシャツに光を当てると…結果は番組サイトで!

アンリアレイジの「みかんの皮をむいていた時にひらめいた服」

J-WAVEの日曜21時からの番組「SEIBU SOGO CREADIO」(ナビゲーター:佐藤オオキ・クリス智子)。7月17日のオンエアは、ゲストに日本のアパレルブランド「ANREALAGE」(アンリアレイジ)を率いるファッションデザイナーの森永邦彦さんをお迎えし、デザインの原点などについて話をうかがいました。

2005年の春夏コレクションよりパリコレクションに参加し、「常識を変える服」と評される森永さんの作品は、テクノロジーや3Dプリンターなどの新しい技術を取り入れた洋服が特徴です。これまで○△□をテーマとした球体・三角錐・立方体の洋服や、光の反射で色や柄が浮き出る服などを発表し、その度に世の中を驚かせてきました。その大胆な発想はどこから生まれてくるのでしょう。

たとえば、丸いボールに襟を付けたような球体の服。実はこれをひらめいたのはみかんをむいていたとき。「平面である布と、一番遠いものは球体で…。もしかして人と違うむき方でむくことで、それを服のパターンで表現できないか」と考え、みかんをむき続けたのだとか。

また、擦熱でインクが消えるボールペンに発想を得て、その原理を洋服に応用したり、道路交通標識のリフレクターから、光に反射して色や柄が浮き出る服を考案したり。着想を得たら実際に行動に移すのが森永さんのスタイルで、たとえば道路交通標識を作る工場に問い合わせをし、協力を求め、ファッションとは無縁の人たちと一緒に試行錯誤を繰り返し、作品化してきたそうです。

そもそも、ファッションに異素材を取り入れようという発想はどこから生まれてくるのでしょうか?

「自分の考え方や思想というもの、それは日常と非日常をベースに考えているんですけれども、すごく影響を受けたのは藤子・F・不二雄さん。子どもの頃、そのマンガを読んで、すごく自分が日常から解き放たれて、夢をそこで見られたという経験がずっと残っていて、そういうものを洋服でもできないかというのは一つありますね」(森永さん)

また、影響を受けたデザイナーとして「ケイスケカンダ」の神田恵介さんを挙げました。このデザイナーの作品との出合いは予備校時代。手縫いで作る1点物のファッションに衝撃を受け、その出合いをきっかけに、森永さんは彼と同じ道、早稲田大学を経てデザイナーへという道を歩み始めます。

「今も一番好き」と森永さんが言う、ケイスケカンダ。彼の作品には、ユーモアを感じるのだそう。ユーモアはファッションに求められていないものとしながら、「ただ、やっぱりそこにも人の心を動かすものや価値というのが絶対あると思うので、いつもそういうことを彼のブランド見ると思いますね」と森永さん。

藤子・F・不二雄さんのマンガが描く世界観と、ケイスケカンダのデザインスタイル。そして、森永さんが表現する「アンリアレイジ」。共通するのは、日常に非日常の世界を見出しているところかもしれません。今後もファッションに、どんな非日常を見せてくれるのか、楽しみですね♪

【関連サイト】
「SEIBU SOGO CREADIO」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/creadio/

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