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「最後まで闘いたい」津田大介、故・竹田圭吾の思いを代弁

J-WAVE平日(月~金)夜の番組「JAM THE WORLD」(ナビゲーター:津田大介)。1月11日のオンエアでは、番組内容を急遽変更して竹田圭吾さんの追悼番組を放送しました。

ジャーナリストで編集者の竹田圭吾さんが1月10日、すい臓がんのため亡くなりました。享年51歳という若さでした。同番組では、月曜日のナビゲーターを担当しており、最後となった4日のオンエアでは体調が優れない中、サポートに入った津田大介さんと登場しました。

「その際、竹田さんは『来週、僕からみなさんへの想い、リスナーのみなさんへの感謝。なんで月曜ナビゲーターを降りるのか、そのあたりをきちんとした形でみなさんにお伝えしたいと思っています。来週のエンディング、ぜひ聞いてほしいと思います』とおっしゃっていただけに、僕も本当に残念でなりません』(津田さん)

「THE CUTTING EDGE」のコーナーでは、フジテレビ「とくダネ」で竹田さんと交流のあった産婦人科医の宋美玄さんが、竹田さんとの仕事やプライベートでのエピソードを語り、リスナーからも竹田さんに関する多くのメッセージが届きました。

「急なことでまだ心の整理がついていないんですけど、一緒に出演するときは竹田さんにコメントも気持ちも頼っている部分がすごく大きかったので、ありがとうございましたと伝えたいです」(宋さん)

番組の最後には、竹田さんが同番組のナビゲーターを始めた2011年の第一回の放送から、印象深いオンエアを編集して放送。1月4日放送の音声を聞くと、話すことも厳しそうで、少しろれつが回らない印象も受けます。同番組は生放送。実は、放送当日に「どうしても出たい」と話す竹田さんでしたが、体調面を考慮して番組開始の約1時間前に事前収録したものだったと津田さんは明かします。

津田さんによれば、同番組の収録日には、朝起きてから話すことの資料調べなど全身全霊をかけて取り組んでいたそうで、竹田さんの並々ならぬ思い入れを感じたそうです。なぜ、そこまで同番組にこだわっていたのでしょうか。そして、竹田さんが最後に伝えたかったことは? 津田さんが最後にこう語ります。

「基本的に、家族や他人にご自身の病気のことはあまり相談されなかったってこともあるんですが、竹田さんが伝えたかったメッセージはなんだったのか。とにかく“最後まで闘いたい”ってことだったんですね。『自分にとって、仕事やJAM THE WORLD、そしてリスナーの反応が栄養だった』とおっしゃっていました。『治療でもある』ともおっしゃってました」

「自分がたまたま、がん患者になったけれども、新しい人生が始まるだけであって、がんになったから自暴自棄になるんじゃなくて、自分なりの生き方を見つけてもらいたい。そういうことを多くの人に伝えてほしかったんだろうなと思いますね。竹田さん自身がリスナーに対して一番ジャーナリストだし、『説明責任がある』とおっしゃっていたので、それを言えなかったことがすごく悔やみなんじゃないかなあと思います。多くの人が、竹田さんは本当に最後まで闘っていたと思っています」

竹田圭吾さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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