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中高生による「おもてなし親善大使」 最大の魅力は“双方向の学び”

J-WAVE平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」 (ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。 4月9日のオンエアでは、「おもてなし親善大使」を紹介しました。

東京都では、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、 「外国人旅行者の受入環境整備方針」を定めました。そのひとつとして、 東京の観光スポットや、外国人への接し方等を学ぶ「おもてなし親善大使」の育成を始めているそうです。

『人が集まるボランティア組織をどうつくるのか』の著者で、 学習院大学教授の長沼豊さんによれば、これは“おもてなし”の心を持って 外国人旅行者を都内の観光スポットに案内する中高生によるボランティアのことで、 現在109名が在籍しているとか。

こうした若い世代のボランティア意識の高まりの大きなきっかけは、 高校だと2003年から実施されている「学習指導要領」。 その中に「ボランティア」という言葉が入って以来、 教育現場では年々ボランティアに対する意識が高まっているそうです。 長沼さんは、「おもてなし親善大使」の、ただ奉仕するだけではない魅力にも注目していると話します。

「他者へ貢献することで自分に跳ね返ってくるということなんです。 私はこれを“双方向に学び”と呼んでいます。たとえば、観光ボランティアを例にしてみれば、 外国語を学ぶ必要がありますし、紹介する観光名所や日本の良さに対する深い理解も必要となりますから、 いろいろと勉強しなくてはいけません。若い人が『自分のためになる』と思うと、 ボランティアの最初の一歩がとても踏み出しやすくなると思うんですね」(長沼さん)

ボランティアは、ただ奉仕するだけの行為ではなく、 奉仕によって自らも学びや得るものがあるという、 良い循環が生まれる行為ということなんですね。 これは学生だけでなく誰にでも言えること。 小さなことから、何かボランティア活動に参加してみませんか?

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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