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日本が元気になるヒントが詰まってる?「川崎モデル」とは

日本が元気になるヒントが詰まってる?「川崎モデル」とは

J-WAVE平日(月~木)夜の番組「JAM THE WORLD」の ワンコーナー「BREAKTHROUGH!」(火曜ナビゲーター:津田大介)。 9/23のオンエアでは、シンクタンク「ソフィアバンク」代表の藤沢久美さんが登場しました。

経済産業省は中小企業の賃上げ状況について、全体の約64パーセントの企業が賃上げしたと回答したということで、 「アベノミクスの効果が出てきている」と分析したことを発表しました。 しかしまだ、景気回復の実感が持てないと言われる中、 会社に勤める約70パーセントの人々が働く中小企業の活性化が今、 大きな課題となっています。

そこで「川崎市役所が取り組む中小企業支援策こそ日本全体を元気にするヒントが詰まっている」と 考える藤沢さんに、川崎市役所が取り組む「川崎モデル」とは、
どんな取り組みなのか聞いてみました。

「(川崎市役所は)すごい元気なんです。みんなが中小企業支援を、 ある意味楽しんでいるというか」と藤沢さん。

一番最初に支援したのは、モルテックという金型を作っている小さな町工場だったそうですが、 リーマンショックで大企業からの発注が止まり、なんと売上げの9割を失ってしまったそうです。 そんな中で工場長たちは新しい金型の技術を開発。
しかし、下請けなので営業をしたことないため、 その技術を売る術がなく困っていたそうです。そんな“頑張っている中小企業の姿”を見た川崎市は、 下記のような3つの支援を実地しました。

①大企業とのマッチング会で技術をプレゼンしないかと提案。 パワーポイントを
教えたり、 プレゼンの練習を一緒にした

②大学生の課題解決型インターンシップ。金型の技術を使って、 モルテックの自社製品を一緒に開発するもの。 ツイッターなどを使い、製品の名前や色などを全国から募集するなど実地した

③「川崎ものづくりブランド」という認定を与えることで、製品の品質保証をした

そんな取り組みに対して、オンエア中のツイッターではリスナーからの 「それって地方銀行がやることじゃないの?」という突っ込みも。

「本当は銀行って『お金借りてくれる人いませんか』ではなく、 お金が必要なビジネスチャンスを作る・お手伝いをする・繋ぐのがお仕事なんですけど、 バブルが崩壊する中で、銀行も効率化と言われるようになり、 そんなことしてるより財務諸表を見て判断しましょうってなってしまったことに怒ってますね」(藤沢さん)

そんな銀行や民間ではできない、お金を貸すこと以外のサポートをしている川崎市ですが、 資料などを作ったり、徹夜で仕事をするなど、コンサルティングのような仕事をするにも関わらず、 無料で行っているそうです。

「なんでそんなに頑張れるか聞いたんです。 そしたら『喜ばれるのが嬉しい。川崎市には素敵な企業、志の高い社長さんがたくさんいらっしゃって、 やはり働くってことは志を持つことが大事なんだって、経営者さんから教えてもらったんです』と、 みなさんおっしゃるんですね。普通に考えると不思議。 (役所だから)お給料も増えないし、すごい働いていらっしゃるし」(藤沢さん)

地元の中小企業の活性化をサポートする「川崎モデル」。 このモデルケースが全国に広がり、日本が元気になる日も遠い未来ではないかもしれませんね。

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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