J-WAVE 土曜午前の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐/山田玲奈)のワンコーナー「GAS LIFE IS A GIFT」。8月23日のオンエアでは、柴咲コウさんがゲストに登場しました。
98年、17歳でデビューし、女優としてキャリアを重ねる一方、シンガーとしても活躍する柴咲コウさん。これまでの女優、歌手生活を通して、柴咲さんに影響を与えた人物との出会いについて伺うと、ちょっと意外な人物の名前が挙がってきました。
「芝居と向き合うのに必要な情熱を教えてくれた人物」として、柴咲さんが真っ先に名前を挙げたのは深作欣二監督です。二人の出会いは、柴咲さん18歳、深作監督が70代のとき。深作監督から演技指導の際にかけられる、「おまえさんはよう」という言葉が、今でも印象深く心の中に残っているのだとか。
「『バトル・ロワイアル』という映画で深作欣二監督に演出していただいたことが、すごく私の中での女優魂というか、お芝居とは? みたいなことをすごく奮い立たされたときだったなと感じています。そのとき、監督はもう70何歳かで、最初は杖をつきながら演出していたんですが、撮影が進むと、杖を投げ捨てて走ったりとかしていて(笑)。その情熱はどこから来るんだろうと、ああ、映画が好きなんだな、この人、というのを目の当たりにして、すごく影響受けましたね」(柴咲さん)
さらに、ミュージシャンとして影響を受けた人物はというと、竹中直人さんの名前が。竹中さんに誘われて参加した、飲み会でのエピソードを明かしてくれました。
「みんなで飲んでいるからおいでよ、と竹中さんに誘っていただいた場には、奥田民生さんをはじめ、いろいろなアーティストの方がいたんですけど、みんなで即興で歌ったりするんですよ。ギターをかき鳴らしたりとか、あと自分の持ち歌を歌ったりとか。言葉とか、理屈とかじゃなくて、空間でつながっていられる、空気で音が鳴って、それが伝わってひとつの心になれるみたいな感覚がありましたね」(柴咲さん)
オンオフ関係なく、音楽に情熱を傾けるアーティストたちの姿に感銘を受けたという柴咲さんですが、「結局は、やっぱり竹中直人さんが面白かったんですけどね。竹中さんは恥ずかしがりやさんだから、酔わないと表現できないところもあって、ワインをいっぱい飲んでいましたけど(笑)。大きな声で歌ったりとか、本当に気持ち良さそうでした」とも。
ニューシングル『蒼い星』を27日にリリースし、23日から公開のホラー映画『喰い女』に主演。シンガーとして、女優として、また新たな柴咲さんの一面を見せてくれそうです。さまざまな出会いを大切に重ねてきたからこそ、豊かな表現者として活躍する、現在の彼女があるのでしょうね。
【関連サイト】
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