宮本亜門 逃げたい気持ちの克服法は「開き直り」

4月1日から始まった、J-WAVE 平日(月~木)夕方の番組「KIRIN ICHIBAN SHIBORI ONE AND ONLY」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)。4月2日のオンエアでは、演出家の宮本亜門さんがゲストに登場。仕事上で起こった、心が折れそうになる経験について話しました。

国内のみならず海外でも、ミュージカル、オペラ、歌舞伎など、ジャンルを超えた演出で活躍している宮本さん。実は演出家になった当初から現在まで、ネガティブな気持ちになったことが「山のようにある」と告白しました。

例えば昨年、オーストリアでモーツァルトの『魔笛』をオペラとして演出したときは、“モーツァルトの本場”アウェイでの演出とあって、初日からプレッシャーに負けそうになったそう。「もう逃げたくて、帰りの飛行機の予約までしようとしたくらいなんです。もう逃げちゃえと」(宮本さん)。

また2010年のロンドン公演では、公演初日の新聞で酷評され、さらにロングランの打ち切り通告を受け、歩けないほどのショックに陥ったとか。では、どのようにそれらの挫折を克服してきたのでしょうか。

「やっぱり原点なんですよ。こんなに知覚的に広がった世界を伝えたかったという、あの10代に思った気持ちこそが大切で。今って、肩書きだとか、周り、世間、社会、立場を気にしちゃうと、どうしても自分をギュウギュウ締め付けちゃう。そう思って、笑われたっていいんだと開き直っています。ただ、こんなに素敵だということだけはちゃんと伝え続けようと思って、まだやっています」(宮本さん)。

演出という仕事への思いを熱く語る宮本さん。宮本さんを見習って、いくつになっても、どんどん新しい世界に挑んでみたいものですね。

【関連サイト】
「KIRIN ICHIBAN SHIBORI ONE AND ONLY」
http://www.j-wave.co.jp/original/oneandonly/

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