セクシー予報官で視聴率アップ? フランスのユニークな天気予報

J-WAVE金曜午前の番組「-JK RADIO-TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「TOKYO CROSSING」。3月21日のオンエアでは、海外の天気予報がトピックスになりました。

実は海外の天気予報にはユニークなものがあるとのことで、今回は2か国の番組特派員から話を聞きました。

まずフランスはパリの特派員・ドゥヴィアンヌ園子さんによると、フランスの天気予報では今こんな予報官が人気なのだとか。

「テレビの天気予報官は、最近ではセクシーでユーモラスな女性が大人気で、天気予報担当のパーソナリティーで視聴率がグーンと上がった局もあります。また予報官から女優さんになった人がいるくらいです」(ドゥヴィアンヌさん)

さらに、内容に関してもフランスならではのものがあるそうです。

「ワイン大国ですから、日照時間に左右されるぶどう畑の収穫の善し悪しを伝えたり、春先の急な天候の変化によるぶどう畑の被害や、ワイン生産者の一喜一憂を伝えます。秋のぶどう収穫はフランスでは伝統的お祭り行事に近く、そのスタートの日程も、地方ごとに細かに天気予報官が伝えています」(ドゥヴィアンヌさん)

一方、フィンランドのエスポーの特派員・遠藤悦郎さんによると、フィンランドではこんなお土地柄を反映した予報があるそうです。

「冬の時期はテレビの天気予報コーナーで、簡単ではありますが、必ず交通気象情報、雪道の状況(凍っている、吹雪いているなど)がお知らせされるというのがあります。春以降は日本でもおなじみの花粉情報もあります。シラカバやマツ、トウヒ(スギ)の花粉症とかになると、国土がほとんど森と湖なので……逃げ場がなく大変です」(遠藤さん)

なるほど、森林と湖のイメージ通り、花粉症の人にとってはなかなか過酷な環境と言えそうです。また、フィンランドといえばオーロラというイメージがありますが、オーロラ予報のようなものはないのでしょうか?

「テレビではやっていませんが、フィンランド気象庁が公開しているオーロラ情報というのがあります。オーロラの発生に欠かせない地球を取り巻く磁気の乱れ(磁気嵐)をメールでお知らせしてくれるサービスがあります。予報は大変難しく、1時間後の傾向しか表示されませんが、フィンランド北部の北極圏やそれに近い地区では、磁気嵐情報でオーロラ発生の確率が上がったことを聞いてから外に出て待つと、見られる確率がぐっと上がります」(遠藤さん)

オーロラ予報をメールで知らせてくれるなんて、なかなか親切でロマンのあるサービス。ちなみに遠藤さんによると「去年今年あたりは11年周期のオーロラが多く発生する当たり年」とのこと。予報とあわせれば、見られる確率がさらに上がりそうですね。

意外に知らない海外の天気予報ですが、国ごとに国民性やお土地柄が反映されていて、なかなか興味深いものですね。

【関連サイト】
「-JK RADIO-TOKYO UNITED」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

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