24時間365日「歩行者天国」の実現は可能か?

J-WAVE平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。3月20日のオンエアでは、「365日ホコ天」というキーワードを取り上げました。

歩行者天国といえば土日などに道路を歩行者向けに開放するもの。実は東京の歩行者天国を24時間365日実施するという構想を舛添東京都知事が示しているそうなのですが、一体なぜそんなことをしようとしているのでしょうか。

都市計画に詳しい首都大学東京の饗庭伸准教授によれば、東京は世界の他の都市に比べて公共交通機関が発達しているために比較的、人がたくさん歩いている都市だそうです。足元の空間を作ることは都市計画の大きなテーマで、健康面やエコの面からも「歩ける都市」としてのメリットは大きいのだとか。しかしその一方で、交通規制による渋滞が起きることなどのデメリットも指摘されているそう。現実味を考えると、ややスローガン的な意味合いもあるのでは、とのことです。

東京の都市計画といえば、今後2020年のオリンピックに向けて進んでいくところですが、饗庭准教授が期待するのは、国が直接的に作る競技場や選手村よりも、デベロッパー、商店街、NPO法人、市民団体などがオリンピックに向けて自分たちの空間をいかに作り変えていくのかという点だといいます。

「2000年くらいから都市を都庁などの公共が引っ張って行く時代は終わっていて、今は都市を民間が作る時代に変わっていますから、その中で彼らがオリンピックをどう迎えるかが見えてきたら面白いと思います」(饗庭准教授)

この先の6年で大きく変わることが予想される東京という都市。私たちも自分にできることから積極的に参加していきたいですね。

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